2018年に完全新作エンジンを採用して登場したBMWのF850GSが、排気量を895ccに拡大しシャーシやスタイルに至るフルモデルチェンジを実施した。兄弟車のF750GSとF850GSアドベンチャーも同時に排気量アップされ、F800GS、F900GSアドベンチャーにネーミングを変更した。

F900GSは樹脂素材の燃料タンクで4.5kg軽量化

2024年型F-GSシリーズは、853→895ccに42cc拡大した新型エンジンを搭載している。他にも新型F800GSに6.5インチTFT ディスプレイが標準装備され(900には導入済み)、アドベンチャーには新しいLEDヘッドライトやサイドパネルが与えられた。

一方で最もスポーティな位置づけの新型F900GSは、シャーシも大幅改良している。F900GS専用の14.5L樹脂製燃料タンクは完全に新規開発され、従来モデルのスチール製タンクと比較して4.5kgの軽量化を果たした。さらに新作リアフレームは2.4kg軽くなっている。

新型F900GSは、高い位置のハンドルバーと低くセットされたステップによってスタンディングポジションでのコントロール性を重視。F900GS/アドベンチャーは、ショーワ製の新しいフルアジャスタブルの倒立フォークに変更されている。

逆三角形となった新型F900GSのLEDヘッドライトは、ロービーム部分の面積が広くなっているため照射性が向上。リアセクションはモトクロッサーのようにミニマム化しており、オフロードでの高い走破性を予感させるスタイルとした。

F900GS [BMW] 新型は850→900にネーミングが更新され大幅な軽量化によりオフロード性能が強化された。アクラポヴィッチ製のサイレンサーは1.7kgの軽量化に貢献。

ヘッドライトは新型F900GS専用で従来のF850GSより大幅にコンパクト化されている。ハンドルやステップもスタンディングで操作しやすいよう改良されている。

左から新型F800GS、新型F900GS、新型F900GSアドベンチャー。アドベンチャーは新作ヘッドライトとサイドパネルを採用、F800GSのみ87PSに最高出力が抑えられている。

F900GS主要諸元

・全長×全幅×全高:2300×939×─mm
・ホイールベース:1585mm
・シート高:870mm
・車重:219kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 895cc
・最高出力:105PS/8500rpm
・最大トルク:9.48㎏-m/6750rpm
・燃料タンク容量:14.5L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-21、R=150/70R17

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    相変わらずネーミングルールがBMWですね
    キャラクター違うバイクに旧車名を襲名させるとか理解に苦しむ
    F800GS(2007)とかF800GS(2023)とか表記が必要になるし、何よりパーツや情報探すのに誤射率高くてめんどくさそう
    旧750系はツーリングバイクの色が強いんだから、F800GSReiseとか〜Werkzeuge的なサブネームつければ区別着いたのに

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