ホンダが2022年12月に発表したN-VANをベースにした新型軽商用EVが、この8月にインドネシアでN-VAN EVプロトタイプとして公開された。現在人気となっているEV軽自動車に新たなアプローチとして注目を集めそうだ。

バッテリーの信頼性や充電プロセス、車両の快適性や実用性を研究

ホンダは、2022年に新型軽商用EVを公開した際に、「2024年春の発売に向け、さまざまなビジネス現場における実用性の検証を予定しており、商品性を高めていきます」と表明しており、今回インドネシアで発表されたN-VAN EVプロトタイプはこれが実現したものだ。

研究は週6日、3か月間継続され、ジャカルタ地域とその周辺地域などで運搬業務に使用される。ベース車のN-VANは、大容量の荷室空間と助手席側のセンターピラーレスが実現する荷室空間の使い勝手の良さが特長で、トランポとしてライダーからも支持されているモデルだ。

ホンダは、EVでの航続距離については200kmを目標としており、車両価格はガソリン車と同等の100万円台からの設定にするとしている。ガソリン価格の高騰に軽自動車EVが注目される中、ビジネス使用はもちろん、趣味用途としても大きく注目を浴びそうだ。

新型軽商用EV [HONDA] プロトタイプの外観はN-VANそのもの。日本での軽自動車の普及率や企業の電動化に対するニーズが高いことから、商用車から軽をEV化することになった。

N-VAN EVプロトタイプ [HONDA] インドネシアで実証実験に使われるプロトタイプでは、N-VANのネーミングを使用。2023年春の発売に向けて開発が進んでいる。

日本ではヤマト運輸と集配業務における実用性の検証を2023年6月から8月まで行った。他にも、氷点下になる寒冷地での充電&走行テストなど、様々な環境で検証を実施している。

こちらはN-VANの参考例。助手席側をピラーレスにすることで大きな間口となる。また、助手席と後席を畳むと2635mmのスペース長が確保できるので車内泊も余裕だ。

2018年当時のCRF125Fを積載したデモンストレーション。125ccクラスだと前輪の先にもかなりスペースに余裕ができる。

助手席は分割して畳めるのでこの状態でも前後に2名乗車ができるのだ。

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