
シンガポールに本拠を持つEVメーカー「ベクトリクス」は、交換式バッテリーと傾かない車体を採用して話題となった小型商用EV「I-Cargo」の量産型市販モデルを、2023年10月1日より発売することを発表した。
また、運送事業者のニーズにきめ細かく対応できる純正の大型ボックスもラインナップ。「物流2024年問題」へのソリューションとして小型商用EVに関心と期待が集まる中、「I-Cargo」がラストマイル輸送に最適化する装備の1つとして車体と同日の10月1日より受注を開始する。
昨年のプロトタイプから各部をブラッシュアップ
2022年10月にプロトタイプを初めて公開して以来、クルマでもない、バイクでもない、新しいカテゴリーの小型商用EVとして期待されているEV軽二輪車・I-Cargo。商用利用の課題である航続距離と充電時間への不安を一掃するために、交換式バッテリーを採用している。この初公開から1年、I-Cargoはパワートレインやバッテリー、細部のディテールが大幅に改良され、2023年10月1日より市販モデルとして販売が開始される。
販売車両には、付属する標準の充電機器として家庭用100V電源に対応したEV普通充電器が付いてくるので、充電のための新たな設備投資は不要。また保証期間は車両が2年間(または1万5,000km)、バッテリーが3年間となっている。さらに、購入したユーザーが安心して利用できるよう、アフターサポート体制については特に注力しており、四輪自動車規準に基づいた手厚い内容となる予定だ。
多様なニーズに応える純正ボックスも発売
脱炭素への社会的な要請が高まる中、運送業界はいっそうの電動化を迫られている。特に間近に迫った「物流2024年問題」へのソリューションの切り札として、ラストマイル輸送に適した小型商用EVへの関心がこれまでになく高くなっているという。
軽バンよりも小さく、かつ充分な量の荷物を運べる「I-Cargo」は、サイズ的なアドバンテージのほか、ひっ迫する物流現場での多様な“運ぶ”ニーズにきめ細かく対応できる装備として、700Lの大型ボックスをラインナップし、車体本体の発売日と同日の10月1日より受注を開始する。
上下に大きく開く開口部は荷物を出し入れしやすく、特注の仕切板(棚板)はリブ厚50mmの頑丈タイプで、最大積載重量100キロ(ボックス重量を含む)までの荷物を安全に運ぶことができる。さらに、用途に合わせて棚板を追加したり、金具類を強化したり、会社のロゴマークやコーポレートカラーで自由にラッピングすることも可能だ。
I-Cargo(2024)
車両本体:98万9,000円
バッテリー:39万6,000円(2個1セット)
合計価格:138万5,000円(税別)
I-Cargo(2024)主要諸元
・全長×全幅×全高:2,130×1,020×1,815mm
・ホイールベース:1465mm
・車重:280kg(バッテリー搭載時)
・最高出力:6.5kW
・航続距離:航続距離:70〜80km
・車両本体価格:98万9,000円
購入に関する問い合わせ先
VECTRIX Tokyo Ginza Gallery
営業担当:内田成
住所:〒105-0004 東京都港区新橋1-5-2
電話:03-6264-5995 FAX:03-6264-5996
販売エリア:全国対応
情報提供元[ VECTRIX JAPAN ] ギャラリーページへ
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