
インド発のロイヤルエンフィールドから、新型モデル「バレット350」が本国で発表された。ロイヤルエンフィールドを昔から知っているライダーにとっては、ニヤリとしてしまうこのネーミング。同社が90年の間ラインナップを続けた代表シリーズが復活したのだ。
国内導入の予定は不明だが、現在の350ccラインナップの4車種目となる新型、ぜひその姿を国内でも見てみたい!
1932年登場のバレットがJシリーズエンジンを搭載して復活
バレットシリーズは、1932年に第1号がロイヤルエンフィールドから発売されたロードスポーツモデル。BULLETとは文字通り弾丸の意味で、モデルチェンジを繰り返しながらそのネーミングを引き継いできた、ロイヤルエンフィールドの中でも最も古いヒストリーを持つシリーズだ。最後まで販売されていたバレット500は、1950年代のデザインを踏襲し、現代の視点からは骨董品ともいえる車体設計と空冷OHV単気筒エンジンが特徴的だった。それでいて吸気はインジェクション化し排ガス規制もクリアしており、2015年までラインナップが続いていたものの、現在は生産を終了している。
ところが今回、その「バレット」シリーズの復活が報じられた。ルックスは従来モデルからほとんど変化のないクラシックなスタイルで、エンジンは現行ラインナップの350ccOHC空冷シングル「Jシリーズ」を採用。普通二輪免許で運転できるラインナップの中では、「クラシック350」「メテオ350」「ハンター350」に続く4モデル目となった。見た目がクラシカル、という意味ではクラシック350と似た立ち位置だが、分厚いダブルシートやアップライトなポジションは異なるデザイン。ホイールサイズはフロント19インチ、リア18インチで、クラシック350と同じとなる。装備面ではデュアルチャネルABSやUSBポートといった現代水準のユーティリティを備えた。
インド本国では既に販売情報が発表されており、5色のカラーラインナップで価格は17万3562インド・ルピー(約30万7000円)。同地でのクラシック350よりも少し安い価格設定だ。国内販売に関する情報はまだ入っていないが、ロイヤルエンフィールドは近年も新型クルーザー「スーパーメテオ650」や、スポーツネイキッド「ハンター350」を国内導入し、日本へ積極的に新モデルを投入している。今後の続報を待ちたいところだ。

トレーラームービーでは、ヒストリックなインドのイメージの中を駆け抜けるバレット350が映し出された。

なぜ半裸なのかはさておき、インドのイギリス植民地時代から連綿と続くバックボーンは、名実ともに最古のオートバイブランドを象徴する。

カラーラインナップは全5色。スクリーンやエンジンガードもオプションラインナップされるようだ。

エンジンは既存の350cc「Jシリーズ」を採用。キャラクターはクラシック350と似るが、よりクラシカルな造形が魅力的だ。
バレット350トレーラー
【参考】クラシック350(2022)主要諸元
・全長×全幅×全高:2145×785×1090mm
・ホイールベース:1390mm
・シート高:805mm
・車重:195kg
・エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 349cc
・最高出力:20.2HP(14.87kW)/6100rpm
・最大トルク:2.75㎏-m(27Nm)/4000rpm
・燃料タンク容量:13.0L
・変速機:5段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/90-19、R=120/80-18
・価格:69万4100円~
情報提供元 [ Royal Enfield(海外) ] ギャラリーページへ
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