2021年12月に発売されたフォーティ―エイトファイナルエディションで最後となったハーレーダビッドソンの空冷スポ―ツスター。今でも人気の空冷スポーツスターが新車で買えるの? と思わせるほどそっくりなCUSTOM V1200 Stormbreaker(カスタム1200ストームブレーカー)が2023年9月に欧州で発売される。

中国では騅(あしげ)というネーミングで間もなく発売

1957年に登場した空冷45度Vツインエンジンを搭載するスポーツスターは、2021年に日本国内での販売を終了した。2022年以降は水冷60度VツインエンジンのスポーツスターSやナイトスターに世代交代し、空冷スポーツスターは新車で買えない状況になっている。

そんなタイミングで、イタリアのSWMがカスタムV1200というネーミングの空冷クルーザーを2022年11月のミラノショーで発表。スタイルはストレッチタンクのスポーツスターシリーズにそっくり。空冷Vツインエンジンの排気量もスポスタと同じ1202ccと発表された。

Vバンクの挟み角やバルブ駆動方式などは発表されていないが、スポーツスターのエボリューションエンジンを模しているのであれば、45度のOHV2バルブだと思われる。最高出力は60kW(81PS)で最高速は200km/hとされ、パフォーマンスも高そうだ。

V1200は、2014年にSWMを買収した中国の新源オートバイ(Shineray)が開発したモデルで、中国では騅(あしげ)1200として間もなく発売される模様だ。欧州では2023年9月発売予定で、ユーロ5排ガス規制に対応していると思われることから日本にも導入可能ではあるが…果たして!?

CUSTOM V1200 Stormbreaker [SWM] まるでスポーツスターのようなスタイルの新型クルーザー。この時代に空冷Vツインが新車で発売されることがすごい。

騅1200 [Shineray] 騅(あしげ)とは白に茶などの毛が混ざった馬、楚の項羽の愛馬とされる。ハーレー=鉄馬というイメージは中国にもあるのだろう。

ダブルクレードルフレームやラバーマウントのように見えるエンジン下部などまさに空冷スポーツスターと同じ構成のようだ。ボア88.9mm×ストローク96.8mmも同一。

エンジンは空冷V型2気筒1202ccでXL1200と同じ。外観からOHV方式のように見える。クランクケースカバーの形状やボルトの位置などもエボリューションエンジンに近い。

こちらがスポーツスターのエボリューションエンジン。2004年にラバーマウント化された際のもの。2008年からFI化された。

ヘッドライトは上下式LEDを採用。クラシカルな外観に反してスポーティなデザインになっているのは、スポーツバイクからの流用か?

駆動系はベルトドライブを採用。スポーツスターは1993年からベルトドライブを採用しており、これを踏襲している。

SWMカスタム1200V主要諸元

・全長×全幅×全高:2165×830×1110mm
・シート高:715mm
・車重:250kg(乾燥)
・エジンン:空冷4ストロークV型2気筒 1202cc
・最高出力:81PS
・燃料タンク容量:14L
・変速機:5段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=130/90B16、R=150/70B16

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    中国人らしいパクリバイクですねw

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