
ヤマハ発動機から、大型アドベンチャー「Ténéré700(テネレ700)」の2024年モデルが発売された。大きく変更されたのは装備面で、昨年EU向けに発表されたフルカラーTFT液晶メーターを新採用。ブレーキのABSモードが強化されるなど、ユーティリティを高めた仕様となった。
発売は2023年9月28日(木)、価格は139万7000円だ。
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海外先行の5インチフルカラー液晶はファン待望! ブレーキモードも強化
テネレ700は2020年から国内発売が開始された、排気量688ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載する大型アドベンチャー。クロスプレーンコンセプトを採用したトルクフルなエンジン、走破性の高いフロント21インチ、リア18インチのホイールにより高い走破性を発揮する。大きなラリークリーンに覆われたフロントマスクも特徴的だ。ヤマハが挑戦を続けたラリーレイド、パリ・ダカールラリーのスピリッツを表現したマシンとしてファンも多い。アドベンチャーモデルの人気が高い海外では、大型タンク等を追加装備したバリエーション「テネレ700ワールドレイド」もラインナップされている。
今回のモデルチェンジでは、昨年欧州向け仕様に発表された装備である5インチフルカラーTFTメーターを採用。メーターは表示テーマを2種類に切り替えられる。
また性能面では、従来のABSモード設定が2モードから3モードへ拡大。これはABSの前後オフを加えたもので、よりアグレッシブなオフロード走行を可能とした。また折れにくい構造のブレーキレバーの新採用、12V電源のUSBソケットへの更新、前後ウィンカーのLED化、クイックシフターのオプション設定といった、ユーティリティ面でもより扱いやすく進化を遂げている。カラーバリエーションは変更されず、ブルー・グレー・ホワイトの3色のラインナップが継続した。
発売は2023年9月28日(木)から。価格は全色139万7000円で、従来モデルからは5万5000円アップとなる。年間の販売計画台数は600台が予定されている。

2022年に公開された欧州仕様の最新装備が、ついに国内モデルにも登場。ファン待望の仕様だ!

外見上の大きな変化は、大型の5インチフルカラーTFT液晶メーターだ。

ブレーキのABS設定が3モードに拡大。前後オフの機能が追加された。
Ténéré700 ABS(2024)
発売日:2023年9月28日(木)
メーカー希望小売価格:¥1,397,000
ディープパープリッシュブルーメタリックC【ブルー】(継続)
マットダークグレーメタリックA【マットグリーニッシュグレー】(継続)
ラジカルホワイト【ホワイト】(継続)
Ténéré700 ABS(2023)主要諸元
・全長×全幅×全高:2,370×905×1,455mm
・ホイールベース:1,595mm
・シート高:875mm
・車重:205kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 688cc
・最高出力:73PS(54kW)/9,000rpm
・最大トルク:6.9kgf・m(69N・m)/6,500rpm
・燃料タンク容量:16.0L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ダブルディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-21M/C 54V(チューブタイプ) / R=150/70R18M/C 70V(チューブタイプ)
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