国内では実用に加えて最近は趣味としても「カブ」が人気だが、かつてはそれのミッション版としてCDというシリーズがあった。クラッチもついていて、タンクも通常位置にあるけれども、しっかりと実用車。インドではそんなバイクが現役で、それがこのCD110「ドリームデラックス(カッコいい名前!)」である。

馬車馬バイクが逆に新鮮

国内においては、バイクは一部配達用の機種や通勤に特化したスクーターなどを除けばほぼ「趣味のもの」になって久しい。カブのように趣味と実用の架け橋を担っているモデルもあるものの、このCD110DXに乗ると「あぁ、四輪車が一般化する前ってこんな感じだったのか」と、実体験していない歴史を懐古してしまうほどである。

速くなくていい。細部までの美しさも必ずしも追求しなくていい。ただただ頑丈で、エコで、メンテフリーで、どんな使い方をしても涼しい顔で働き続ける乗り物。そんな性格のCD110は、なんとなく軽トラ/軽貨物に近いような印象を受けた。

逆にその割り切り方は今や国内ラインナップにはなく、新鮮に感じたほど。A地点からB地点まで運んでくれればそれでいい。モビリティの基本に立ち返るかのようだ。

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情報提供元 [ モーターファンバイクス ]

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