
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、ハスクバーナ「ヴィットピレン701」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけハスクバーナ「ヴィットピレン701」ってこういうバイク!!
ヴィットピレン701は、ハスクバーナのスポーツネイキッドです。ハスクバーナは1900年代初頭にバイクの生産を開始した、スウェーデンの老舗バイクメーカーです。モトクロスやエンデューロの世界で高い評価を得て、同社のマシンが世界チャンピオンに輝いた実績を持ちます。ですが、1980年代にバイク部門がカジバグループに売却。その後、さらにBMWに売却、紆余曲折を経て現在はKTMが所有するブランドの一つになっています。
KTM傘下になってからのハスクバーナは、基本的にマシンのプラットフォームがKTMの既存モデルと共有する形をとっており、ヴィットピレン701もKTMのスポーツネイキッド690DUKEをベースに開発されています。
ヴィットピレン701と690DUKEは兄弟モデルではありますが、多くの点で異なっています。まず、大きく異なるのがデザインです。ヴィットピレン701のデビューは2018年、この頃から世界的な流行の兆しを見せていた、ネオクラシックテイストを大胆に取り入れ、他に似たものが見当たらない個性溢れるフォルムが魅力です。デザイン自体は現代的ではあるのですが、レトロとモダンのミックス具合が絶妙です。特にスポークホイールを採用する後期型モデルは、レトロ感が強く感じられるので、ネオクラシックファンであれば注目でしょう。
エンジンは690DUKE用の排気量692ccDOHC水冷4バルブ単気筒をベースにしていますが、圧縮比向上や吸排気系の変更によりわずかながらパワーアップを実現。ビッグシングルらしい、弾けるような加速感が実に楽しいエンジンとなっています。車体も690DUKE由来のものですが、キャスター角度が立てられていたり、ホイールベースが短縮されるなど、よりクイックなハンドリングが与えられています。ヴィットピレン701は、690DUKEという素材ありきで開発されたモデルではありますが、その見た目以上にキャラクターの異なるバイクに仕上げられているのです。
その違いは、マシンに跨っただけで解ります。ヴィットピレン701のライディングポジションは、見た目以上に個性的です。トップブリッジ一体型のハンドルバーは低く、フラットで幅が広いスーパースポーツ的な設定です。シートも薄く、まるでレーシングマシンのようです。ですがステップ位置は低く、足の曲がりはネイキッドやツアラーのようなのです。
慣れないうちは違和感を感じるライディングポジションかもしれませんが、走らせてみると意外なほどの操りやすさに驚かされます。スーパースポーツ的なハンドルは前輪荷重がかけやすく、下半身がリラックスできるため乗り手はマシンコントロールに積極的になれるのです。ワインディングの楽しさは特筆ものですし、街乗りも機敏にこなします。ただ、シートのクッション性が乏しく、上半身の前傾もそれなり強いので、長距離ツーリングには覚悟が必要でしょう。
そんなヴィットピレン701ですが、残念なことに2020年モデルを最後に生産が終了しています。もともとの登録台数が多くはないので、中古車相場は高めです。ですが、プレミアがついているわけではありませんし、比較的手の届きやすいモデルだといえるでしょう。見た目も乗り味も個性的。人と同じは嫌だと個性を重視するライダーなら、ぜひとも愛車に勧めたい一台なのです。
Webikeユーザーはヴィットピレン701をどう感じている?
VITPILEN 701
新車平均本体価格:──
中古車本体価格:141.86万円
口コミ件数:6件
※データは2023年8月22日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.64(評価人数:35人)
特筆すべきは、ルックス、とりまわし、走りの評価が4点を超えていることでしょう。なかでもルックスについては満点となる5点の評価を得ています。
一方、積載性は1.62点と低評価に。シート下のスペースはほぼゼロで、書類とETC車載器を入れるスキマ程度しかないようです。しかし積載性についてマイナスのコメントは少なめ。美しいデザインのためなら多少の不便は仕方ない、というオーナーが多いのかもしれません。
ヴィットピレン701のざっくりまとめ
よいところ
・トラコン、クイックシフター、ON/OFF対応ABSなど結構充実しています
・他の人とほとんど被らない
・街乗り23km/l、高速30km/lの燃費
・加速がよくて置いてかれそうになります(笑)
悪いところ
・前傾きつく、ニーグリップしにくい
・足つきは悪い
・電装系トラブルが多い
ヴィットピレン701オーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | YZF-R1からの乗り換えでXSR900と迷ったが唯一無二のデザイン、ビッグシングルに惹かれて購入。 |
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長所・満足な点 | ビッグシングルエンジン 国産車にはない唯一無二のデザイン 他の人とほとんど被らない 街乗り23km/l、高速30km/lの燃費 車両重量157kgという軽さ |
短所・不満な点 | リコール対応でタンク容量が減ったため、航続距離が短い、メーターの不具合が多く燃料計も大雑把であてにならない。 |
これから買う人へのアドバイス | VITPILEN701は20年モデルで型落ちとなってしまった為、欲しいと思ったときに買える車体があるなら買い時。特に20年モデルのVITPILENはコロナの影響もあり国内40台以下とか…。 |
購入動機・用途・比較車種 | ブランク20年振りの公道復帰に 使えない馬力より取り回し良い軽さを優先しました 今後、ビッグシングルが絶滅しそうな予感に慌てて最後のビッグシングルに相応しいモデルだと思い購入 |
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長所・満足な点 | 画像や写真より現車は良いデザインだと思います。 青色も画像より綺麗な青でした。 走行性能は必要にして充分。 |
短所・不満な点 | 走行中液晶メーターにノイズが走る等、電装系が弱い。 オイル容量が少なく、交換インターバルが短い。 ボルト類の表面処理が安っぽい。 ポジションが独特。 |
これから買う人へのアドバイス | 荷物の積載は考えないこと。 近所にハスクディーラーがある人は迷わず買いです。 楽しい上に美しい乗り物です。 |
購入動機・用途・比較車種 | 見た目がカッコイイのと試乗して乗りやすかったので決めました。 |
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長所・満足な点 | どこに行っても目立つのでよく声がかかります。 燃費もそこそこいいです。 加速がよくて置いてかれそうになります(笑) |
短所・不満な点 | やっぱり外車なので不具合は起こります。 現在、クラッチがスカスカになる症状が出て部品待ちです。 リコールになっていないのですがこの不具合が起こってる仲間も数人います。 タンク容量少なく、遠出は燃料をスタンドを調べておく必要あり。 前傾きつく、ニーグリップしにくい。 足つきは悪い。 |
これから買う人へのアドバイス | 不具合が1年以内または2年以内に起きても割り切って乗れるならオススメですが日本車のような壊れないバイクを望む方には全くオススメできません。 |
ヴィットピレン701のライバルをチェックする
ヴィットピレン701には、車体の多くを共有する兄弟モデルが存在します。それがスヴァルトピレン701です。
ヴィットピレン701がトップブリッジ一体型の低いハンドルを持つのに対し、スヴァルトピレン701はオーセンティックなバーハンドルが与えられています。ヴィットピレン701がカフェレーサーのテイストを取り入れている一方で、スヴァルトピレン701はフラットトラッカーをイメージしていると言われています。その理由のひとつが装着タイヤ、スヴァルトピレン701はブロックパターン的なトレッドデザインのタイヤを採用しているのです。
また、普通二輪クラスに目を向けると、弟分的なモデルのヴィットピレン401が存在しています。こちらはKTMの390DUKEをベースに開発されており、ベースマシンこそ違えどデザインコンセプトに共通するものを感じます。ライディングポジションが近いせいか乗り味も似ていますが、軽量である分ヴィットピレン401はより軽快です。
もちろんパワーの面では、排気量が大きなヴィットピレン701にアドバンテージがあります。2台のヴィットピレンには、それぞれ捨てがたい魅力があるのです。
それでは、ライバルの口コミが気になる方は、コチラもチェックしてみましょう!
※オーナー平均満足度や口コミ数は2023年8月22日現在です。
HUSQVARNA SVARTPILEN 701
オーナー平均満足度:3.50(評価人数:12人)
新車平均本体価格:──
中古車平均本体価格:140万円
口コミ件数:2件
HUSQVARNA VITPILEN 401
オーナー平均満足度:3.58(評価人数:36人)
新車平均本体価格:76.4万円
中古車平均本体価格:63.77万円
口コミ件数:8件
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