
CBRと言えば、ホンダのスーパースポーツ。レースにも参戦するCBR1000RR-RやCBR600RR、ストリートスポーツのCBR650Rなど、末尾の「R」の数でコンセプトを表している。2024年は、これら3機種が同時に新型になると予想されている。
新型CB650Rは旧CBR1000RRスタイルからRR-R風になるか
フルカウルを装備しスポーツ性能を追求するホンダのCBRは、下は150ccから上は1000ccまでラインナップするスーパースポーツ。2024年は大型区分のCBRが全車モデルチェンジすると予想されており、第一弾として新型CBR600RRが鈴鹿8耐で世界初公開された。
新型CBR600RRの詳細は発表されていないが、日本では令和2年排ガス規制に対応し、従来のグランプリレッドに加えマットブラックもラインナップする。スタイルは2020年にCBR1000RR-Rと同じイメージに変更されており、2024年型CBR600RRはこれを踏襲している。
また、最上位モデルのCBR1000RR-Rも2024年にウイングの大型化などのモデルチェンジを実施する模様。それでも現在のスタイルから大きくイメージは変わらないと思われるので、新型CBR1000RR-Rと新型CBR600RRは同じ系統のデザインに属するだろう。
気になるのはCBR650Rの動向で、2024年型は電子制御クラッチを採用し、さらにスタイルの変更を受けると予想されている。現行型は2019年にCBR1000RR(SC77)のイメージを受け継いだが、今ならCBR600RR同様RR-Rに合わせるのが順当だろう。

CBR1000RR-R [HONDA] 2020年に発売されたRR-Rのファイナルスケッチ。これまでのRRから全く異なるイメージを打ち出した。2024年型はウイングが大型化されるという情報がある。

CBR600RR [HONDA] 2020年9月に発売されたCBR600RRは、RR-Rのイメージを受け継いで発売された。ウイングはコーナリング性能を重視したもので一枚羽に変更されている。

CBR650R [HONDA] 2019年に従来のCBR650Fからフルモデルチェンジして生まれ変わった650Rは、当時まだ現役だったCBR1000RR(SC77)のイメージを受け継いでいた。
CBR250RRというイメージリーダーも存在
ただし、CBRシリーズはCBR400R(海外ではCBR500R)より下の排気量は、CBR250RR(MC51)をイメージリーダーとしている。MC51スタイルは2017年に登場した姿ですでに7年が経過しているが、モデルチェンジした2023年型CBR250RRでも踏襲されている。
また、アジアで販売されているCBR150Rも2021年のモデルチェンジでMC51スタイルに生まれ変わったばかりなのでこの路線は当面継続されるだろう。そうなると、CBRのスタイルはRR-R系とMC51系が2大潮流になり、CBR650RがMC51系に属してもおかしくはないだろう。
メカニズム的にもCBR650Rはセンターラムエアダクトを採用していないので、MC51系スタイルの採用が自然だ。いずれにしてもよりカッコよく現代的なスタイルで登場するだろう。早ければ10月の東京モーターショー(ジャパンモビリティショー)での発表を期待したい。

CBR250RR [HONDA] 並列2気筒エンジンのMC51は、エヴァンゲリオンのような鋭い目つきがウケて若年層を中心に大ヒットした。この路線はモデルチェンジした2023年型でも踏襲された。

CBR400R [HONDA] 2019年にモデルチェンジしたCBR400Rは、MC51のようなシャープな面構成としつつスタイルはCBR650Rに近い。400と650は中間的なアレンジに落ち着くかも知れない。
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