
ホンダがアジア随一の規模のマーケットを誇るインドネシアで初の電動バイク、EM1e:を発売した。EM1e:は日本でも8月24日に発売される原付1種のEVでアジアでのグローバル展開をスタートさせた。
年内追加のEVはどんなモデルか?
ホンダがインドネシアで発売するEM1e:は、日本で発売された国内仕様とスペックに差はなく、原付1種規格のままで発売されている。航続距離は国内の30km/h定地テスト値とは異なりWMTCモードで41.1km、最高速は45km/hと発表された。欧州と同様二人乗りも可能だ。
カラーリングは、日本や欧州にはないスマートレッドがランナップされ、明るいイメージをアピール。他にも欧州にもあるマットブラックとホワイトの3色設定だ。価格は、4000万~4500万ルピア(約38万~43万円)に設定されており、国内の29万9200円より高額となる。
注目なのは、インドネシアでは「年内にもう1機種のEVがリリース予定」という情報で、日本で2024年春に発売と思われる原付2種EVと同じモデルと予想される。これは、EM1e:の原付2種版ではなく、リード125やPCXなどの既存のプラットフォームをEV化するというウワサもある。
いずれにしても、ホンダのEVバイク第2弾はEM1e:と同じようにインドネシアと日本の両国で発売されると考えられる。原付2種であれば日本やインドネシア、タイで実証実験に使われたPCXエレクトリックをアップデートし販売するのが近道だろう。続報が入り次第お伝えしたい。

EM1e:インドネシア仕様 [HONDA] ホンダ初の一般向けEVとして日本で発売されるEM1e:がインドネシアでも年内に発売される。写真のスマートレッドはインドネシア専用色だ。

日本の原付1種版EM1e:と同じ最高出力だが、インドネシアでは欧州と同じように二人乗りにも対応している。

電源はホンダモバイルパワーパックe:を使用。充電器も付属しているようだ。

日本の鈴鹿8耐ではワークスマシンカラーにラッピングされたEM1e:も登場。実はPCXエレクトリック(写真奥)も使われており、今後の展開を示唆しているようだった。

PCXエレクトリック [HONDA] EM1e:と同じホンダモバイルパワーパックを2個使用し、一充電で41km走行可能な原付2種規格のEVスクーター。次はこれを市販しないともったいない!?
EM1e:インドネシア仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:1795×680×1080mm
・ホイールベース:1300mm
・シート高:740mm
・車重:93kg
・原動機:インホイールブラシレスモーター
・最高出力:1.7kW(2.3PS)/540rpm
・最高速:45km/h
・一充電走行距離:41.1km(WMTCモード)
・ブレーキ:F=ディスク、R=ドラム
・タイヤ:F=90/90-12 44J、R=100/90-10 56J
・価格:4000万~4500万ルピア(約38万~43万円)
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