
2000年前後にブームになったホーネットシリーズ。ノスタルジックなネイキッドとは一線を画した造形美と元気な走りで、250ccは今でも中古市場で人気のモデルだ。再びホーネットの名が国内で轟くか!?
750は日本への導入予定なしから一転2023年度中に発売へ!?
日本ではXL750トランザルプが5月に発売されたが、共通エンジン&フレーム(シートレールを除く)のCB750ホーネットが海外では発売されており、プラットフォーム戦略でシリーズ展開されている。しかし、日本ではCB750ホーネットの導入が見送られているのだ。
その理由は定かではないが、2023年度後半にはCB750ホーネットが国内に導入されるという情報だ。エンジンはかつてのホーネットシリーズが採用していた並列4気筒ではなく、並列2気筒SOHCとなるが、ライバルのスズキGSX-8Sよりハイパワーを実現している。
さらに、2024年はSC77型CBR1000RRをベースにしたCB1000ホーネットがリリースされると予想され、かつてのようにホーネットシリーズが国内でもラインナップされるだろう。こちらは、並列4気筒エンジンと電脳装備でハイスペックなストリートファイターになるだろう。
CB1000ホーネットは、SC59ベースのCB1000Rと入れ替わりでデビューすることで、ドゥカティのストリートファイターV4やBMWのS1000RRに対抗する存在になりそう。さらに欧米でも馴染みのある「ホーネット」のネーミングを使うことで、シリーズ展開が整うはずだ。

CB750HORNET [HONDA] スズメバチの名の通り、尖ったフェイスデザインやボリュームのあるテールカウルを備えたスタイルを実現している。2024年春には国内発売か。

CB1000HORNET [HONDA] 編集部で予想したCG。192PSを発揮した2017年型CBR1000RRをベースに開発されるというウワサのホーネット最上級モデルが登場か。
CB750ホーネットは並列2気筒ミドルNKで最強パワー
CB750ホーネットのエンジンは、並列2気筒ユニカム式SOHCヘッドの755ccで最高出力は91.8PS/9500rpmを発生する。ライバルのスズキGSX-8Sは並列2気筒DOHCで80PS、ヤマハMT-07は同73PS、カワサキのZ650は同68PSなので、SOHCながら日本メーカークラストップの実力だ。
CB750ホーネットやGSX-8S、MT-07はトラクション性能に優れる270度クランクシャフトを採用し、パワーよりバランスを重視した出力特性に仕上げられている。一方、カワサキのニンジャ650は、180度クランクでスポーティな特性としている。
CB750ホーネットとGSX-8Sは、最新型らしく吸気系に電子制御スロットルを採用し、ライディングモードやトラクションコントロールなどフル装備と言える電子制御を導入。CB750ホーネットはさらにスマホ連携機能を装備しているがZ650も2020年型でスマホ対応としている。
足まわりは、倒立フォークを採用したCB750ホーネットとGSX-8Sが差をつけており、さらに190kgと軽量なホーネットが優勢。CB750ホーネットは、ミドルストリートファイターでは間違いなく台風の目となる存在。さらにCB1000ホーネットも加えてブームを巻き起こすか?

CB750HORNET [HONDA] フロントフォークは径41mmのショーワ製SFF-BPを採用。ブレーキは径296mmダブルディスクにラジアルマウントキャリパーを採用している。

GSX-8S [SUZUKI] KYBの倒立フォーク&リアサスを採用。フロントブレーキは径310mmダブルディスクにラジアルマウントキャリパーを装備している。価格は106万7000円。

MT-07 [YAMAHA] 2021年にモデルチェンジしてLED1灯のヘッドライトにスタイルを刷新。車重はクラスで最も軽量な184kgを誇る。価格は83万6000円。

Z650 [KAWASAKI] クラスで最も排気量の小さい649cc並列2気筒エンジンを搭載。2023年型でトラクションコントロールを装備したのがニュースだ。価格は95万7000円。
CB750ホーネット欧州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2090×780×1085mm
・ホイールベース:1420mm
・シート高:795mm
・車重:190kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 755cc
・最高出力:91.8PS/9500rpm
・最大トルク:7.65㎏-m/7250rpm
・燃料タンク容量:15.2L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/60ZR17
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