KTM Japanは、次世代型へと進化したMY2024のエンデューロモデル・EXCシリーズ11機種を発表した。
KTM EXCは、MY1998にてKTMの特徴であるリンクレスPDSショックを導入、MY1999には油圧クラッチ、そしてMY2018ではトランスファポートインジェクションを採用するなど、常に最先端を目指し続けているシリーズ。
MY2024では、EXCシリーズ、そしてインターナショナル・シックス・デイズ・エンデューロの過酷なレース用に開発されたKTM SIX DAYSシリーズに加えて、新たにハードエンデューロ専用モデルとしてKTM 300 EXC HARDENDUROを投入。また、全体的なダイナミクス、アンチスクワット挙動、そして安定性を向上させるための大幅なアップデートが施され、次世代型へと大きな進化を遂げている。
目次
KTM 150 EXC
・発売予定時期 :2023年8月
・メーカー希望小売価格:1,225,000円(消費税10%込)
KTM 250 EXC
・発売予定時期 :2023年8月
・メーカー希望小売価格:1,352,000円(消費税10%込)
KTM 250 EXC SIX DAYS
・発売予定時期 :2023年8月
・メーカー希望小売価格:1,482,000円(消費税10%込)
KTM 300 EXC
・発売予定時期 :2023年8月
・メーカー希望小売価格:1,395,000円(消費税10%込)
KTM 300 EXC HARDENDURO
・発売予定時期 :2023年8月
・メーカー希望小売価格:1,650,000円(消費税10%込)
KTM 250 EXC-F
・発売予定時期 :2023年8月
・メーカー希望小売価格:1,430,000円(消費税10%込)
KTM 250 EXC-F SIX DAYS
・発売予定時期 :2023年8月
・メーカー希望小売価格:1,570,000円(消費税10%込)
KTM 350 EXC-F
・発売予定時期 :2023年9月
・メーカー希望小売価格:1,503,000円(消費税10%込)
KTM 350 EXC-F SIX DAYS
・発売予定時期 :2023年9月
・メーカー希望小売価格:1,708,000円(消費税10%込)
KTM 500 EXC-F
・発売予定時期 :2023年8月
・メーカー希望小売価格:1,720,000円(消費税10%込)
KTM 500 EXC-F SIX DAYS
・発売予定時期 :2023年8月
・メーカー希望小売価格:1,895,000円(消費税10%込)
KTM EXCシリーズ(2024) 概要
KTM EXCシリーズ(2024) エンジン
MY2018で初採用したTPI技術の導入に続き、MY2024の2ストロークKTM EXCシリーズは、まったく新しい電子制御スロットルボディ・インジェクション・システムを採用。Keihinと共に開発した39mmスロットルボディは、Vitesco Technologies製のECUと連動し、水温、気温、気圧、クランクケース内の圧力、回転数、スロットル開度などを常に分析し、常に正しい空燃比を実現する。
4ストロークのKTM EXC-Fシリーズでは、エンジンの軽量化とマスの集中化を向上させている。エンジンを2度後方に傾け、フロントスプロケットを3mm低く配置することでエンジンを重心に近い位置に配置し、ハンドリングと操縦性を大幅に改善している。また、シャシーのアンチスクワット挙動も大きく改善された。
KTM EXCシリーズ(2024) フレーム・足まわり
1992年の登場以来、エンデューロ界に革命を起こし続けているKTM EXCシリーズ。MY1998にてKTMの特徴であるリンクレスPDSショックを導入、MY1999には油圧クラッチ、そしてMY2018ではトランスファポートインジェクションを採用するなど、常に最先端を目指し続けている。
MY2024では、ハイドロフォーミング/レーザーカット/ロボット溶接のフレームを、全体的なダイナミクス、アンチスクワット挙動、そして安定性向上のため大幅にアップデート。縦方向とねじれ方向のフレックスパラメータを計算して設計・構築された新しいフレームは、フレーム内の回転マスの位置を変更し、ステアリングヘッドの接続部を鍛造したことに加え、メインフレームチューブに接続されない全く新しいショックマウントを採用することで、ライダーへのフィードバック、エネルギー吸収、直進安定性が向上している。
重量わずか1.815kgの新型2ピースポリアミド強化アルミニウムサブフレームは、圧倒的な軽量化を実現。コンピュテーショナルダイナミクスを駆使し、緻密に計算された剛性をサブフレームに持たせることで、卓越したハンドリングとフィードバックを実現している。
フロントフォークは、ミッドバルブピストンコンセプトを採用した、48mmの新しいWP 製XACTクローズドカートリッジフォークを装着。これにより、カートリッジ内のオイルフローが最適化され、高速で安定したダンピング特性を実現し、ダンピング特性の不要な変化につながるフォークオイルの発泡を回避している。フォーク全長は928mmから940mmに、ストロークは292mmから300mmに拡大され、KTMとWPの研究開発部門から得た知見による新しいサスペンションセッティングが採用されている。
またKTM独自の特徴的な要素であるWP製 XPLOR PDSショックは、全く新しいデザインに。全長は415mmから402.7mmに短縮され、ストロークも105mmから102.7mmに短縮され、380gの軽量化が図られた。
エルゴノミクスでは、ライダートライアングルを一新し、特にスタンディング時の膝のコンタクト性を向上。この改良は、ボディワークの接触面の増加とともに、全体的なハンドリング、敏捷性、ライダーの信頼性を向上させる。
KTM EXCシリーズ(2024) デザイン
新しいグラフィックデザインは、1990年代初頭のKTMスタイルにインスピレーションを受け、オレンジの中にパープルをハイライトカラーとして採用。グラフィックは、耐久性に優れたインモールド技術で施されている。
KTM EXCシリーズ(2024) 主要装備
新たに採用されたLEDヘッドライトユニットにより、光量が最大300%向上。夜間のスペシャルステージに出場するライダーや、薄明かりの中でトレイルから戻るライダーにとって大きなアドバンテージとなる。
電子ヒューズやリレーに代えて、まったく新しい独立したOCU(オフロードコントロールユニット)を採用。シート下に配置されたOCUにより、電気部品が故障した場合、出力は個別に停止され、各ユニットのエラー状態は赤または緑のLEDライトで表示される。
4ストロークモデルにオプション設定されたクイックシフター機能は、新しいマップセレクトスイッチで作動/停止が可能で、スロットルを全開にしたままクラッチレスシフトアップが可能。シフトドラム上のセンサーがシフトペダルにかかる力を感知し、ECUに信号を送り、点火タイミングが中断される。意図しないシフトチェンジや誤ったニュートラル操作を防ぐため、この機能は2速から5速までが有効となる。
情報提供元[ KTM Japan ]
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