
GREASE MOTORCYCLEとの協業で生まれた公認車両
低く構えたディガーとも、ボバーとも捉えられる1台は、2%ERによるもの。オーナーは店主・山口さん自身ということで「チョッパー屋のイメージが強いみたいなので、こんなスタイルもいいかな?」と、あえてのスタイリング・チョイス。好きなように作ってみたとのことだ。
ただし、このマシンには大きなコンセプトがある。それがリアの『プランジャーサス』である。
戦前車のごく一部に採用されたことのある、非常にマニアックなサスペンション機構だが、今回、それを名古屋のグリースモーターサイクルが再現。試験的に山口さんが自分のバイクで試し、公認車検を取得することを目標にしたそうだ。
フレーム加工とプランジャーサス、公認車検申請はグリースが担当し、その他すべては2%ERが担当。結果、無事に公認車検を取得できたそうだ。
当然、カスタムマシンとしての完成度も非常に高く、そのスタイリングやシルエットは完ぺき。SRカスタムで名を馳せる両店だからこそできた、合法かつ圧倒的な存在感を放つ1台といえるだろう。
[Detail]

スプリンガーフォークに16インチホイールを装着。タイヤはFUCK STONEで、ビンテージな雰囲気を醸し出している。

ハンドルはワンオフで、スプリンガーフォークに溶接済み。ジョッキーシフトを採用しているため、シンプルなハンドル周りとなっている。

フューエルタンクは純正を加工したワンオフの逸品。脇にコンパクトなスピードメーターを装備する。

アップマフラーはもちろんワンオフ。ガンコート仕上げでワイルドな雰囲気を醸し出す。キャブレターはクラシカルなイメージにも似合うCRを採用。

サドルシートはワンオフで制作。本革がいい味を出している。

同店オリジナルの5インチリブフェンダーを車体に合わせて制作したステーでマウント。テールランプはビンテージ・ルーカスをチョイス。

このマシン最大の見どころが、リアサスペンションとして採用された『プランジャー』。フレーム加工を含め、グリースモーターサイクルが担当した。

同店オリジナルのミッドハイジョッキーシフトキットに加工を追加。車体に合わせた仕様となっている。
[Custom Spec]
エキゾーストパイプ | ワンオフアップマフラー(ガンコートブラック仕上げ) |
---|---|
CRキャブレター/ヘッドライト | 2%ER LUCASタイプヘッドライトケース |
2%ER ビンテージルーカス”ヤイマツ”レプリカH4ヘッドライトレンズ/テールランプ | ビンテージLUCAS |
ウインカー | 2%ER Xミニウインカー |
ハンドルバー | ワンオフ |
スピードメーター | 48φ機械式 |
シート | ワンオフ ソロサドル |
ステップ | 2%ER ミッドハイジョッキーシフトキット(少追加工) |
フューエルタンク | ワンオフ(ノーマル加工) |
リアフェンダー | 2%ER 5インチリブフェンダー |
フロントフォーク | 74スプリンガーフォーク |
リアサスペンション | GREASE MOTORCYCLE製プランジャーサス |
Fホイール | (リム幅:3.00/径:16inch) |
Rホイール | (リム幅:3.00/径:16inch) |
Fタイヤ | FUCK STONE(サイズ )5.00-16 |
Rタイヤ | FUCK STONE(サイズ )5.00-16 |
ペイント | PHK京都 |
ピンストライプ | JERK GARAGE |
取材協力 : ツーパーセンター
写真 : 編集部
文 : 佐賀山敏行
2022.10.01
情報提供元 [ モトタイムズ ]
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