
7月21日、ホンダが公式サイトで新型CBR600RRのディザー動画を公開した。2020年に電子制御がフル投入された現行型が、令和2年排ガス規制に対応して新発売されるだろう。車両は8月4~6日に開催される鈴鹿8耐で世界初公開される。
目次
排ガス規制に対応しクイックシフター装備、カラーは2色展開か
現行型CBR600RRは、2016年型を最後に国内で販売が途絶えていたものに、ユーロ4相当の平成28年排ガス規制対策を施し2020年9月に発売されたモデル。生産できる期間は2年しか残されていないことを前提に復活し、ユーロ5の排出ガス規制が敷かれていた欧州では未発売とした。
これが、2024年型ではユーロ5と令和2年排ガス規制に対応して欧州でも発売、日本では2024年3月頃発売されると予想される。それ以外は、IMU制御のトラクションコントロール&ABSや電子制御スロットルなどをフル投入された現行型を受け継ぐだろう。
追加装備では2024年型からクイックシフターが導入されると予想される。カラーリングは、現行車にも採用されているグランプリレッドがストライプを変更して継続の模様。さらに、マットブラックメタリックも用意され、2色展開に増えるだろう。
600ccスーパースポーツは、カワサキが6月に新型ZX-6Rを発表し、これが年内に国内で発売されると予想される。さらにホンダも2024年2月に新型を発売すれば、2メーカーで盛り上がりを見せるだろう。
CBR600RRは、関東圏では9月30日~10月1日の日本GPでも展示されるという情報なので、気になるライダーはサーキットに足を運んでみては?

ホンダの公式YouTubeに掲載されたディザー動画には8月4~6日に開催される鈴鹿8耐での展示を示唆している。

CBR600RR(2020年) [HONDA] カムシャフトやバルブスプリング、シリンダーヘッドも新作した現行型。ウイングレットも導入したスタイルは新型に踏襲されるだろう。
カワサキのZX-6Rは年内に国内で発売!?
一方、カワサキのZX-6Rは、2024年型が海外で発表されたことで国内で継続への期待が高まっている。新型ZX-6Rは、現行型をベースに新しいフェイスデザインを採用し、エンジンはカムシャフトや吸排気を見直して欧州のユーロ5排ガス規制に適合させている。さらに4.3インチカラーTFTメーターを導入するとともにライディングモードも新設定した。
情報筋によると新型ZX-6Rは、国内では2023年中に発売される模様だ。ホンダも排ガス規制に対応した新型CBR600RRを国内で発売することが確定的となり、2024年はライバル対決が注目される。

Ninja ZX-6R [KAWASAKI] 2024年型はカウルの前半部分が刷新されたことでZX-10Rに近いイメージに進化。欧州では排ガス規制に適合し6PSダウンの124PSとなった
2020年型CBR600RR国内仕様主要諸元(参考)
・全長×全幅×全高:2030×685×1140mm
・ホイールベース:1375mm
・シート高:820mm
・車重:194kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 599cc
・最高出力:121PS/14000rpm
・最大トルク:6.5kg-m/11500rpm
・燃料タンク容量:18L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
・価格:160万600円
2024年型Ninja ZX-6R欧州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2025×710×1105mm
・ホイールベース:1400mm
・シート高:830mm
・車重:198kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4筒DOHC4バルブ 636cc
・最高出力:124PS/13000rpm
・最大トルク:7.0kg-m/10800rpm
・燃料タンク容量:17L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
この記事にいいねする