【Z900RS】旧エンブレム&切削ホイールの豪華すぎるイエローボールエディションを実車チェック

7月はじめにカワサキから発表された2024年型のZ900RS。注目は新仕様「Yellow Ball Edition（イエローボールエディション）」と、スタンダードモデルの新色ラインナップだ。今回はこの2台の実車を、発売直前に間近でじっくり観察するチャンスをつかんだ。気になっているライダーは要チェックだ！

スタンダードと比べてみると、イエローボールエディションはまさにZ1再現！

7月15日（土）に発売されるイエローボールエディション。装備はスタンダードモデルと同じだが、1973年に欧州向けに発売された「Z1」のカラーリングを再現した仕様だ。この「イエローボール」グラフィック自体は、昨年登場の「Z900RS SE」にも採用されたが、今回はベースカラーがキャンディグリーンとなり、各種エンブレムもZ1仕様に。レプリカスタイルとして完成度を高めているのがポイントだ。

具体的な仕様を見てみると、目につくのはタンクの「KAWASAKI」エンブレム。現行スタイルでは「Kawasaki」と小文字になっているフォントが、Z1と同様の大文字表記となる旧型エンブレムへ変更されている。もちろんプリントではない立体型だ。さらにサイドカバーのエンブレムも、スタンダードでは「Z900RS」となっているものが、初期Z1同様の小ぶりな「900 DOUBLE OVERHEAD CAMSHAFT」表記となった。

シート下には新たに、スタンダードモデルにはないクロムメッキ仕上げのグラブバーが追加されている。タンデムに便利！　というだけでなく、こちらもZ1で採用されていたグラブバーを再現したものだろう。Z1では大きくテール全体を覆う存在感を発揮していたグラブバーが、形は違えど復活したのだ。また、エンジンにはパルサーカバー、ゼネレーターカバーに「DOHC」の印字が追加され、無地のスタンダードモデルとは印象をグッと変えている。さらにホイールはスタンダードのブラックから切削研磨加工が施された仕様に変更。さすがにZ1のスポークホイールは再現されていないものの、スポークの輝きのような仕上げを感じることができる。

Z1風にZ900RSをカスタムしているライダーも多いなか、メーカーからのレプリカというべきイエローボールエディションが登場したのは、Zファンにとっては感動ものだ。さらに価格面も156万2000円と、スタンダードモデルから7万7000円差で用意されているのも嬉しい。Z1の雰囲気を視覚で楽しみつつ、Z900RSの最新フィーリングを体感できるという、非常に贅沢な仕様といえるだろう。

2024年モデルで登場したイエローボールエディション。グリーンのベースカラーやエンブレムがZ1レプリカとしての完成度を追求！　価格は156万2000円。

1973年に欧州で発売された初期仕様のZ1。北米・日本の赤い「火の玉」とは印象の異なる「イエローボール」を採用していた。

2024年モデルのZ900RS。諸元は従来から変わらず、新色が登場。注目はかつてゼファーxにも採用されていた「青火の玉」グラフィックだ。ベースカラーはディアブロブラックとなる。

ディテールチェック

Z900RS SEではディアブロブラックがベースだったが、イエローボールエディションではZ1と同じキャンディグリーンに。精密なピンストライプもしっかり再現。

タンクエンブレムは旧仕様の大文字に変更。アフターパーツで交換していたファンも多いだろうパーツだ。

サイドカバーエンブレムもZ1を踏襲した旧仕様に。細かなシボも再現されている。

スタンダードモデルにはないグラブバーを新採用。メッキ仕上げで目立つパーツであり、Z1にも形が違うものが装備されていた。

パルサーカバー、ゼネレータカバーにもDOHCの印字が。スタンダードモデルでは削り出しの無地であり、特別仕様を感じられる大きなアクセントになった。

ホイールは表面が切削と研磨を施された特別仕様に。メタリックな輝きがスポークホイールを思わせ、高級感も高まった。

Z900RS（2024）主要諸元

・全長×全幅×全高：2100×865×1150mm
・ホイールベース：1470mm
・シート高：800mm
・車重：216kg
・エンジン：水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc
・最高出力：111PS/8500rpm
・最大トルク：10.0㎏-m/6500rpm
・燃料タンク容量：17L
・変速機：6段リターン
・ブレーキ：F＝デュアルディスク、R＝ディスク
・タイヤ：F＝120/70ZR17M/C (58W)、R＝180/55ZR17M/C (73W)

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情報提供元 [ カワサキモータースジャパン ] ギャラリーページへ