
栃木県「モビリティリゾートもてぎ」にて、黎明期から現代にいたるホンダの珠玉の名車を展示・保存しているミュージアム「ホンダコレクションホール」。その収蔵品はどんなに古いモデルであっても、走行可能な状態にメンテナンスが維持された動態保存が行われている。
ホンダは「Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ」シリーズにて、これらの車両の実走行シーンを公開中。往時の名車たちがフルノーマル&ベストコンディションで快音を上げる貴重な動画資料だ。
CB360T(1973年)
CB350エクスポート/セニアに続いて登場したCB360Tは、新設計の空冷OHCツイン356ccを搭載し、ベーシックな中型スポーツマシンを目指したモデル。ライバル機も多かったが、シンプルで軽快なデザインが魅力で、6速ミッションやディスクブレーキを装備。走行性能の面でも最新水準を発揮していた。また各装備にCBシリーズのフラッグシップ・CB750Fourを思わせる意匠がこらされ、ミドルクラスのCBとして存在感を放っていたが、並列2気筒エンジンのCBはこののち一度途絶え、復活は1977年に「ホークII」が登場するまで待たねばならなかった。

1973年発売のCB360T。CB350から排気量をアップしたが、同時期に並列4気筒のCB350fourなど協力なライバルが発売され、販売年数は短かった。

CB350とのデザイン上の違いは跳ね上がったサイレンサー。空冷ツイン独特のサウンドをはなつ。

メーターにはCBシリーズらしい青色のパネルを採用。六角形のインジケータランプもCB750fourと同じだ。
CB360T(1973)主要諸元
・全長×全幅×全高:2050×775×1125mm
・ホイールベース:1345mm
・車体重量:172kg
・エンジン:4サイクル空冷OHC 並列2気筒 356cc
・最高出力:31PS/9000rpm
・最大トルク:2.6kgf/8000rpm
・タイヤ:(F)3.00-18-4PR/(R)3.50-18-4PR
・販売価格(当時):25万3000円
情報提供元 [ Honda Collection Hall ]
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