栃木県「モビリティリゾートもてぎ」にて、黎明期から現代にいたるホンダの珠玉の名車を展示・保存しているミュージアム「ホンダコレクションホール」。その収蔵品はどんなに古いモデルであっても、走行可能な状態にメンテナンスが維持された動態保存が行われている。

ホンダは「Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ」シリーズにて、これらの車両の実走行シーンを公開中。往時の名車たちがフルノーマル&ベストコンディションで快音を上げる貴重な動画資料だ。

Honda Magna(1993年)

ホンダのクルーザーシリーズ「マグナ」の中でも、スタイリッシュなデザインで人気を博した「Vツインマグナ」、50ccとは思えない迫力の「マグナ50」は知名度が高い。しかし、マグナシリーズの第1号は、世界で初めて量産車に水冷V型4気筒エンジンを搭載した、750ccのパフォーマンスクルーザーだった。ネーミングは1982年発売の「VF750マグナ」、1987年の「V45マグナ」を経て、今回紹介する動画の1993年式では「マグナ」に改められた。メッキパーツを多用、空冷風のフィンがシリンダーに追加されており、ロー&ロングの堂々たるボディはまごうことなくクルーザーなのだが、エンジンは当初からコンセプトを変えず、出力75PS/9000rpmを発揮する高回転のスポーティーなもの。個性が光る1台となっている。

 

0705v45magnaスクリーンショット 2023-07-06 135337_resulte

RVF、VFRといったスポーツシリーズに受け継がれた水冷V型4気筒エンジンを、最初に搭載したのがマグナだった。

 

0705v45magnaスクリーンショット 2023-07-06 135311_resulte

1993年のモデルチェンジで、従来からよりホイールベースを延長し、ドラッグパイプ風の4本出しサイレンサーを採用した。

 

0705v45magnaスクリーンショット 2023-07-06 135422_resulte

クルーザー的ドコドコサウンドではない、レーサー由来のハイパフォーマンスなフィーリングを感じられるサウンドだ。

 

Magna(1993)主要諸元

・全長×全幅×全高:2365×850×1135mm
・ホイールベース:710mm
・車体重量:228kg
・エンジン:4サイクル水冷DOHC V型4気筒 748cc
・最高出力:75PS/9000rpm
・最大トルク:6.6kgf/7000rpm
・タイヤ:(F)120/80-17/(R)150/80-15
・販売価格(当時):83万9000円

情報提供元 [ Honda Collection Hall ]

この記事にいいねする


コメントを残す