イギリス・ロンドンで10年目を迎えたBike Shed Motorcycle Show(バイクシェッドモトショー)で、イギリスのVELOCITY MOTO(ベロシティーモト)が現行XSR900用のRD500LC外装キット装着車をヤマハブースに展示。これはカッコイイ!

WGP500レプリカの最高峰をXSR900で再現

ネイキッドスタイルのネオクラシックモデルとして発売され、2022年に第2世代に進化したXSR900にフルカウルキットが登場した。製作したのはイギリスのサリー州に拠点を構えるベロシティーモトで、同社は従来型XSR900用のRZ(欧州ではRD)外装キットも発売している。

RZ外装キットはオリジナルのスタイルに沿って、ビキニカウルとテールカウルに留めていたが、今回はRZV500R(欧州ではRD500LC)スタイルのフルカウルキットを製作したのが新しい。ショーではカラーリングも再現され、XSR900に相応しいレトロフィットを完成させている。

技ありなのは、XSR900の丸型ヘッドライトをRD500LCの角型フォルムに収めているところ。サイドカウルのV4ロゴはXSRに変更、テールカウルのYPVSロゴはYPXSに変えているところがユニーク。さすがにRD500LCの4本出しは再現していないが、チャンバーが収納されていたテールカウル形状は見事に再現している。

XSR900 RD500LC改 [VELOCITY MOTO] 新型XSR900をベースにRZV500R(RD500LC)スタイルを再現するフルカウルキットを装着。英国のショーでヤマハブースで展示された。

タンクはノーマルを塗装していると思われる。これにシートとテールカウルを新作しているようだ。奥にはクリスチャン・サロンのYZR500が展示されている。

丸型ヘッドライトを角型フォルムに埋め込んだアッパーカウルを開発。ハンドルはパイプのアップタイプのままなので、ライディングポジションはラクそうだ。

モチーフのRZV500R(RD500LC)は、2ストロークV型4気筒エンジンを採用しており2本のチャンバーがテールカウルに内蔵されていた。XSR900ではその形状を再現している。

RD500LC(1984年) [YAMAHA] ケニー・ロバーツがライディングしたYZR500のイメージを再現したモデル。日本ではRZV500Rとして発売された2ストレプリカの最高峰モデルだ。

ヤードビルトのXSR900フルカウルカスタムも初公開

ヤマハが2022年10月から欧州で制作記を公開してきたYARD BUILT(ヤードビルト)のXSR900カスタムもついに完成し、バイクシェッドモトショーで公開された。こちらもオリジナルのフルカウルを装着しており、XSR=ネイキッドというイメージを払拭している。

これはたまたまなのか、もしくは2024年には登場するという噂のMT-09がベースと言われるYZF-R9の呼び水なのかは不明。電子制御がフル投入された現行型MT-09やXSR900の性能はサーキットでも十分通用するレベルなので可能性は高いだろう。今年11月のミラノショーでその答えがはっきりするだろう。

XSR900 YARD BUILT FOR GOOD [YAMAHA] XSR900のフルカウルカスタムはきれいな水を必要とする地域へ提供するWaves for Waterプログラムの資金を集めるために製作された。

外装はカーボンで制作されており、Rotobox ホイールも完全にカーボン製としている。ハンドルもセパレートハンドルでスポーツイメージを強調している。

SLABSHOT [HAXCH MOTO] バイクシェッドモトショーでは、GSX-R1000K9ベースのスラブショットも注目を集めていた。こちらも往年のGSX-R750のレーサーイメージにしている。

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