
カスタムバイクやアパレルとカフェを楽しめる浅草「DEUS EX MACHINA」に、カスタムSR「FINAL EDITION」が6月23日(金)まで展示中だ。その名の通りSR400Final Editionをベースとしたトラッカースタイルで、実用性とスタイリングを高度に両立させた魅力のカスタムマシンだ。
さらにこの「FINAL EDITION」、なんと世界限定6台しか存在しないという、半ばワンオフに近い存在でもある。それでいて一般販売も予定されており、実際に手に入れることができる可能性もあるのだ。あらゆる意味でスペシャルな存在といえるだろう。
スタイリングはシンプルに、しかし実用性を徹底的に追及
DEUS JAPANのカスタムビルダー・添田智行氏により手掛けられたSR400「FINAL EDITION」。基本的な外観はスタンダードなSRのスタイルから逸脱しないものの、よく見ればあらゆる箇所に手が加えられていることがわかるだろう。タンクは小ぶりにリサイズされ、より細身なスタイリングを追求。これに合わせ前後のフェンダーもショートタイプが選択されており、コンパクトな印象を強める。ワンオフのシートはカット位置にもこだわられたシートレールに乗せられ、こちらも薄く、細く仕上げられている。スタイルのためもあるが、実際に跨ってみると非常に足つきがよくなっており、親しみやすい印象だ。

本来タンク下にあるゴム製ステーが見えるのがわかるだろうか。一見純正のままに見えるタンクだが、スタイリングに合わせてコンパクトにリサイズされているのだ。

フェンダーはブラックアウトされたショートタイプに前後とも統一。トラッカースタイルを高める。

シートはワンオフ。清潔感のあるホワイトレザーに仕上げられているほか、細身で低く設計されている。
もちろん、メカニズムにも入念なカスタムが施されている。特に注目したいのはエンジン前部。SR400の最終型には、この部分に茶筒のようなキャニスターが設置されている。排出ガス規制をクリアするためのパーツだが、「Final Edition」ではこれを大きく移設し、サイドカバー内部へ収納。レトロなSRらしいスッキリとしたエンジンまわりの風景を確保している。エキゾーストはワイズギア製PRUNUSメガホンマフラーを搭載。モノトーンの車体に合わせるため、ワンオフのセラミックコートでブラックアウトされたこだわりのパーツだ。

最終型のSRではおなじみのキャニスターがなくなっている。もちろん撤去したわけではなく、巧妙に移設されているのだ。

移設されたキャニスターは、こちらもワンオフのサイドカバー内側へ収納。クラシカルなルックスを崩さない。

マフラーはワイズギア製PRUNUSメガホンマフラー。ブラックアウト加工はもちろんワンオフ。
ホイールはワイズギア製キャストホイールに換装。タイヤはトラッカーに似合うファットなダンロップ製K180を選択。ヘッドライトやメーターも変更されているが、もちろんポン付けではなく、こちらもオリジナルステーでミニマムにまとめられている。しかしキャスター角やハンドル周りには極力スタンダードパーツをそのまま用いることで、SR400の高い操作性は損なわれていない。まさに実用性をこだわり抜かれたカスタムマシンといえるだろう。
もちろん車検も問題なし!そのまま楽しめるカスタムスタイル
ここまで乗りやすくビルドされた「FINAL EDITION」は、もちろんそのまま車検に適合。スタイリッシュなシルエットを崩すことなく街に出ることができる! さらに同時に6台が製作されたことで、一般ユーザーでも購入のチャンスがあるというから驚きだ。気になる価格は265万円。取り扱いはアンフィニスポーツグループのワイズギア店にて行われ、最初の1台目は抽選販売となる。応募締め切りは7月30日(日)、8月2日(水)に抽選だ。問合せはアンフィニスポーツ各店舗まで。

これほど手を加えられていながら、車検はそのまま適合でき、走行性能も妥協していないという素晴らしさに天晴れ。ストリートで走ってこそ真価を発揮できるマシンなのだろう。

現在、浅草の「DEUS EX MACHINA」では6/23(金)まで実車が展示中。その後はアンフィニスポーツ各店舗でも順に展示の予定だという。
情報提供元 [ INFINI SPORTS ]
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