ヤマハが欧州でテネレ700の新バージョンを発表した。2023年から日本でもアクセサリーパッケージが発売されるようになった「ラリー」の上級版となる「ワールドラリー」は、1990年代のパリダカールラリーカラーで登場した。
テネレ700シリーズのフラッグシップモデル
2023年型テネレ700は、欧州ではテネレ700ワールドレイドが先行で採用していたフルカラー5インチTFTメーターを新たに採用した。他にも従来は前後ABSオンと後輪オフの2モードだったブレーキが、前後ABSオフを加えた3モードに機能を拡大している。
これにテネレ700ワールドラリーが新加入。ワールレイドの23Lの燃料タンク(STDは16L)や2ピースシート、230/220mmストロークの前後サス、オーリンズ製ステアリングダンパーといった特別装備に加え、アクラポビッチのスリップオンサイレンサーを採用した。
カラーリングは、1991年にパリダカールラリーでヤマハに10年ぶりの勝利をもたらしたYZE750Tスーパーテネレのブルー×蛍光ピンク×シルバーの歴史的なラリーレーシングカラーを再現。足まわりもYZE750Tと同様にブラックリムで引き締めている。
日本では、2024年型以降にテネレ700が新作メーターを採用すると予想されているが、現状ワールドレイドの発売予定はなし。ワールドレイドの発展版であるワールドラリーも国内導入の可能性は低いだろう。
テネレ700ワールドラリー主要諸元
・全長×全幅×全高:2370×905×1490mm
・ホイールベース:1595mm
・シート高:890mm
・車重:219kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 689cc
・最高出力:74.8PS/9000rpm
・最大トルク:7.03kg-m/6500rpm
・燃料タンク容量:23L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-21、R=150/70R18
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BMWのGSくらいの航行距離が欲しいけど体力的、値段的に厳しいって人にぴったりだと思うんだけどな
なぜ日本のメーカーが日本で売らないのか
樹脂タンクが日本の法規に通らないって話もあるけどKTMの数車種は同様に樹脂タンクで問題なく国内導入されてるのに
ほんとそれ。
謎のヤマハルールで販売出来ないみたいですね。
欲しいと強く思う人がいる一方、その絶対数が非常に少ない。それを販売するのは難しい。