ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、ハーレーダビッドソン「Sportster XL1200X Forty-Eight」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけハーレーダビッドソン「Sportster XL1200X Forty-Eight」ってこういうバイク!!
Sportster XL1200X Forty-Eightは、アメリカのバイクメーカーであるハーレーダビッドソンのクルーザーモデルです。空冷Vツインエンジンを搭載するハーレーは、ビッグツイン系とスポーツスター系に大別されますが、Sportster XL1200X Forty-Eightは車名にある通りスポーツスター系にカテゴライズされるモデルです。クラシカルな意匠を取り入れたスタイリッシュなデザインが支持され、大人気となったモデルです。
特徴はなんといっても、通称“ピーナツタンク”と呼ばれる小ぶりなフューエルタンク。かつてハーレーがラインナップしていた排気量125ccの単気筒エンジンを搭載したモデル、「S-125」のフューエルタンクをモチーフにしたもので、車名の「Forty-Eight」とは、S-125の製造年からとったものなのです。
また、大径フロントホイールが採用されることが多いスポーツスター系モデルながら、前後ホイールは16インチ。ステップ位置は、足を大きく前に投げ出すようなポジションのフォーワードコントロール。シートはソロシートが標準設定となっており、バーエンドミラーがハンドル下にマウントされる等、実に個性的なマシンに仕上げられています。
エンジンは排気量1202ccの空冷Vツインで、吸気システムはフューエルインジェクション。年式によって細部の仕様は異なりますが、これらの要素はモデルシリーズを通して普遍なものです。
ロー&ロングなフォルムは、実にスタイリッシュ。その分、シート高も低いので、足つき性は良好です。車重250kgを超える重量車ですが、足つき性の良さを活かして跨ったまま取り回せば、小柄なライダーでも困ることはないでしょう。ですが、バンク角は小さいのでアグレッシブなライディングには向きません。
また、Sportster XL1200X Forty-Eightのデザインアイコンともいえるピーナツタンクの容量は、わずか7.9L。燃費の良いハーレーではありますが、いささか心もとなくはあります。他の車種と長距離を走る時には、給油タイミングに気を遣うことになるかもしれません。ですが、アピアランスの面から変えることのできないパーツですので、オーナーとなるのであれば覚悟しておくべきでしょう。
大ヒットモデルとなったSportster XL1200X Forty-Eightですが、2021年に空冷エンジンを搭載したスポーツスター系モデルの生産終了に伴い、ラインナップから姿を消しています。2022年モデルとして、日本限定1300台で発売されたファイナルエディションは、注文が殺到しプレミア化しました。そもそも人気モデルですから、同車を求めるライダーは現在でも多く、中古相場は高騰。手に入りにくい状況が続いています。
中古車選びで気をつけたいポイントは、やはり年式です。大きな変更があったのは2016年のモデルチェンジ、それまでのスポークホイールがキャストホイールに改められ、フロントフォークのインナーチューブ径がφ41mmからφ49mmに太くなり、サスペンションユニットもグレードアップ。また、ABSも標準装備され、シート形状も変更されました。
装備面では2016年以降のモデルが有利ですし、高年式であるため中古相場も高めです。とはいえ、初期型モデルも魅力は衰えてはいません。予算と使いかた、好みのスタイルを良く考えて、愛車として後悔のないマシンを選びだしたいものです。
WebikeユーザーはSportster XL1200X Forty-Eightをどう感じている?
XL1200X SPORTSTER Forty-Eight
新車平均本体価格:──
中古車本体価格:176.52万円
口コミ件数:3件
※データは2023年5月23日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.56(評価人数:116人)
特筆すべきは走りとルックスの評価が4点を超えていることでしょう。特に満点に近いルックスについては「スタイルに惚れたら買うしかない」というコメントが印象的でした。
一方、短所として挙げられているのは燃料タンク容量の少なさ。燃費の評価は3.39点と悪くはないものの、航続距離は120~150km程度と、こまめな給油が必要なようです。
Sportster XL1200X Forty-Eightのざっくりまとめ
よいところ
・足着きが良く、シートにまたがったままバックできる
・重心が低いので車重の割りに取り回しが楽
・とにかくカッコ良い
・乗っている人が多いため中古パーツが豊富
悪いところ
・タンクが小さいから給油が頻繁
・排気量の割にサイズが小さいので二人乗りはカッコ悪い
・一人乗りと割り切れる人向き
・ビッグツインに比べたらドコドコ感は小さい
Sportster XL1200X Forty-Eightオーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | 年齢を重ねてハーレーへの欲求が高まり、しかし高額なため気持ちは行ったり来たり。 2020年3月に急激にさらに欲求が高まり、とあるバイク店のホームページで中古車在庫を確認、現車を見に行き気持ちが固まり購入。 ほぼツーリング的な使用方法です。 |
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長所・満足な点 | 第一にドコドコ感。以前乗っていたドラッグスター1100より遥かにパワフルで、振動の質が違い心地良い。 シートが低くてすっと跨れ、乗ろうという気になる、車重250kgが気にならない。 シートが薄くてクッション性を心配したが、意外に悪くない。 旧車の雰囲気の外観(実際には電子制御がすごく入っている)。 ハンドルグリップが太くて手の大きな自分にちょうど良く、グリップのゴム質も手に吸い付く感じ。 前オーナーが付けたんでしょうが、FP3が付いていた(早速、アイドリング回転数を落としました)。 |
短所・不満な点 | このモデルの特徴なので仕様がないが、タンク容量が小さい(7.9リットルしかない)。 配線がいっぱいだがスペースに余裕が無く、フューエルメーターを取り付ける際に配線分岐に苦労した。 右ウインカーのハンドルスイッチが右手側にある。 書類入れもないスペースのなさ。 風圧をもろ受けるので、高速道路は快適じゃない(エンジンパワー的には十分走れます)。 |
これから買う人へのアドバイス | 車両自体もパーツも値段が高いし、現代バイクとは性質が異なるので、割り切りというか納得できるかということはあると思います。機会があれば何度か試乗することをお勧めします。 |
購入動機・用途・比較車種 | 比較車種:XL1200NS、XL883N |
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長所・満足な点 | チューニングしてからというもの、アイドリングが安定し、燃費も向上。もたつきがなくなったので、走りがスムーズになった。 |
これから買う人へのアドバイス | タンク容量が小さいので、満タンで140〜150km。携行缶を積むかこまめに給油。勿論カスタムし放題なので予算に余裕があれば好みに仕上げて乗ることもできるが、ノーマルプラスアルファ程度で長く乗るのも良い。高年式であるほうが良い。マフラーとエアクリーナー交換したらインジェクションチューニングをお勧めします。 |
購入動機・用途・比較車種 | 最後の空冷ハーレー |
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長所・満足な点 | スポーツスターファミリーの中でロードスターなどと悩みましたが、太いタイヤ・ハンドル・フォワードコントロールなどスタイリングで48を選択。 前述のスタイリングに加え、安定した走りに、二気筒特有のサウンド、全て満足しています。 |
短所・不満な点 | 2週間エンジンをかけないと、目に見えてバッテリーが弱ります。一度弱ると充電しても回復せず。国産バイクと比較して、ここが1番驚きました。またハイフローのエアクリに変えて起こるブローバイガスによるオイル漏れはこまめに清掃するしかない。 手間がかかりますが、それらを含めて許せてしまうキャラクターです。 |
これから買う人へのアドバイス | 新車での購入は難しいと思いますが、中古の場合は最初に費用を見てでもしっかりとメンテナンスをし、マフラー、エアクリなどが決まったら専用のインジェクションチューニングをする事を勧めます。 |
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