ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、BMW「R1250GS Adventure」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけBMW「R1250GS Adventure」ってこういうバイク!!
R1250GS Adventureは、ドイツのバイクメーカーであるBMWのアドベンチャーツアラーです。同社では、アドベンチャーツアラーのベンチマークともいわれるマシン、R1250GSをラインナップしています。R1250GS Adventureは、そのバリエーションモデルです。最大の特徴は、容量30Lを実現したフューエルタンク。高い走破性を損なうことなく、燃料切れを心配せずにどんな道にも分入っていける長大な航続距離を実現しています。
搭載するエンジンは、空水冷DOHC8バルブ水平対向2気筒。進行方向と平行に配置されたクランクシャフトを、左右から挟み込むようなシリンダーレイアウトを持ち、ピストンが交互に往復運動を繰り返すことをボクシングの殴り合いに準えてボクサーツインとも呼ばれます。
ボクサーツインはBMWが長年をかけて培ってきた技術であり、同社を象徴するエンジンです。排気量597ccの空冷OHV2バルブからスタートし、DOHC化やシリンダーヘッドの冷却方式の水冷化を経て、R1250GS Adventureでは排気量が1,254ccまで拡大されています。
また、吸気バルブの開閉タイミングと開閉量を、回転域によって変更させる可変バルブ機構「BMWシフトカム」も搭載。BMWのフラットツインエンジンは、高回転型で低速域のトルク感に欠けるといわれてきましたが、全域で力強さを増しています。
実写を前にすると、巨大と形容する他ない車格に圧倒されます。そう感じさせる理由が、大容量フューエルタンクの存在です。とても扱いきれそうには思えないボリューム感があります。ですが、シート高は2段階調整式で、日本で販売される標準モデルのプレミアムスタンダードラインで、シート高を低く調整すれば825mmとビッグバイクとしては平均的。高く調整しても845mmなので、平均身長以上の体格の成人男性であれば、問題なく取り回せるでしょう。もっとも、車重は約280kgと重いので、取り回しには体力とテクニックも必要です。また、別仕様のプレミアムラインのシート高は890mm/910mmと、フルサイズのオフロードバイクに匹敵するものになります。
BMWは電子制御技術を得意とするメーカーです。R1250GS Adventureにも、様々な先進的な技術が盛り込まれています。トラクションコントロールや走行モードの選択機能を統合的に制御し、パワーデリバリーをコントロール。スロットルはライドバイワイアで、クラッチレスのシフト操作機能も搭載しています。2021年以降のモデルでは、アダプティブヘッドライトも装備。これは車体姿勢を電子的に検知し、コーナリング中も進行方向を照らし、また車体がピッチングモーションを起こしても光軸を外しません。
メーターは大画面フルカラーTFTで、スマートフォンとの連携も可能です。こうした機能は全てライダーが快適に速く、かつ安全に長距離走行を楽しめるようにと考えられたものです。R1250GS AdventureはBMWが持てる技術の全てを注ぎ込んだ、高性能ツアラーなのです。
WebikeユーザーはR1250GS Adventureをどう感じている?
R1250GS Adventure
新車平均本体価格:311.16万円
中古車本体価格:269.35万円
口コミ件数:17件
※データは2023年5月16日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で4.17(評価人数:154人)
特筆すべきは走り・ルックス・積載性の評価が4.6点を超える高評価を得ていることでしょう。平均点も4.17点と高く、オールラウンダーとしてのポテンシャルが感じられます。
また、もっとも点数が低かったとりまわしについては、「とにかく重くて、車体を垂直にするのも一苦労」という声がある一方、「不安は最初だけ。足もツンツンですが慣れました」との声もありました。
R1250GS Adventureのざっくりまとめ
よいところ
・モード切り替えは別バイクに乗ってるようで楽しめる
・とにかく長距離ツーリングが楽
・車のような乗り心地
・タンクがでかいので航続距離がアホみたいに長い
悪いところ
・とにかく取り回しは大変
・価格は高いが装備を考えると妥当
・フルパニアじゃない時にパニアステーがダサい
・洗車しにくい
R1250GS Adventureオーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | キャンツーにてある程度のオフロード性能があるバイクにしたかった為、 また、連泊の時に十分な積載が可能。 あとは、長距離が楽なこと。 |
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長所・満足な点 | とにかく、長距離ツーリングが楽。 走行性能もさすがに良い。 さすが陸の王者と言われるだけあって、あらゆる面で 特化していると思います。 |
短所・不満な点 | とにかく取り回しは大変かと思います。 重量280kgはキツイですね、足つきは必ず確認した方がよいです。 少しでも傾きがキツイとまず支えきれません、100%立ちごけします。 あとは値段が高い、ムルティストラーダV4ほどではないですが、 やはり買うのは勇気がいりますね。 |
これから買う人へのアドバイス | 高い買い物なので、必ず足つきは確認して下さい。 通常のプレミアムラインとローダウンしたプレミアムスタンダード とあります。 |
購入動機・用途・比較車種 | S1000RR(2018年式)での夏場の熱さから熱射病となったために約1年で乗り換え。どうせなら買うならadventureという気持ちで二代目のバイクも試乗もせずに購入 |
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長所・満足な点 | 長距離ドライブでも疲労があまりなく、バイク自体が熱くない。 フルパニアでの搭載量が魅力。 136HPというパワーであるが、トルクが太いために回しても面白い。 |
短所・不満な点 | フルパニアで約300キロの車重は、さすがに取り回しし辛い。 トラスフレームなどのネジ固定部分の錆が少し心配(防錆処理しました) |
これから買う人へのアドバイス | おじ様が乗るバイクという風に思っている方もいらっしゃいますが、象みたいな巨体でも運転が楽ですし、街中でも映えるスタイルなのでおすすめです。 |
購入動機・用途・比較車種 | F750GSかF850GSも考えたが、いずれR1250GSが欲しくなるだろうと思い、それならば最初からR1250GSを買った方が結果的に安上がりになるだろうと判断し購入に至りました。 ちょうどお付き合いのあるモトラッドさんで一年落ちの低走行車の中古車が出てきたので即決でした。 |
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長所・満足な点 | 車のような乗り心地です。 変な例えかもしれませんが、路面を舐めているような路面に張り付いているかのようです。 |
短所・不満な点 | 重いということだけ それ以外に不満はありません。 価格はたかいですがそれに見合った物だと思います。 |
これから買う人へのアドバイス | 一度試乗を薦めます 私は試乗しませんでしたが 一度乗るとずっと走っていたくなる不思議な車両です |
R1250GS Adventureのライバルをチェックする
世界的に人気となっているアドベンチャーツアラーですが、このカテゴリーを作り上げたのがBMWのR-GSシリーズといっても過言ではありません。そのルーツが、1980年に登場したR80G/Sです。大型デュアルパーパスとして生み出されたマシンであり、パリ・ダカールラリーで圧倒的な強さを発揮するなどの活躍もみせました。ですが、その走破性の高さが路面状況を選ばず走り続けたい、ヘビーデューティなツーリングライダーから支持されました。
現在のR-GSはオンロードツーリング性能が高められている傾向がありますが、オフロード性能も依然として高く、総合的に見てR-GSこそ最良のアドベンチャーツアラーと評されています。つまり、R1250GS Adventureとって最大のライバルは、兄弟車であるR1250GSになるのです。
R1250GSは現行のボクサーツインエンジン搭載モデルの、ベースとなっているモデルです。BMWの主力機種として、力を入れて開発されており、完成度の高さはズバ抜けています。基本コンパーネンツはR1250GS Adventureも変わらないのですが、フューエルタンクは容量が20Lと一般的なサイズである分だけ軽量で、運動性能と取り回し性に優れ、路面状況が悪いときの走破性も上回っています。航続距離のR1250GS Adventureか? 全体的なバランスに優れるR1250GSか? 基本性能の高さは折り紙付き、どちらを選んでも間違いのない魅力的な2モデルなのです。
それでは、ライバルの口コミが気になる方は、コチラもチェックしてみましょう!
※オーナー平均満足度や口コミ数は2023年5月16日現在です。
BMW R1250GS
オーナー平均満足度:4.34(評価人数:126人)
新車平均本体価格:300.3万円
中古車平均本体価格:239.73万円
口コミ件数:6件
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