
ホンダが初めて一般向けに販売する電動スクーターのEM1e:が欧州で正式発表された。日本でも間もなく発表されると思われるが、一足先に欧州仕様のスペックを紹介したい。
満充電は6時間、25→75%までなら2時間40分で充電可能
日本でも6月下旬の発売が予想されるEM1e:が欧州で正式発表され、スペックが明らかになったので紹介したい。まず、日本で区分を決める際に基準となる定格出力は0.58kWなので、EM1e:は原付1種になるのは確実。最高速は45km/hと発表された。
最高出力は2.3PS、最大トルクは9.18kg-mでヤマハE-ビーノの1.6PS、0.80kgーmを大きく上回っている。ただし、車重は95kgあり、68kgのE-ビーノよりも27kg重いのでパワーウエイトレシオは互角。航続距離はホンダの社内テスト条件で41.3kmなので、E-ビーノより走りそうだ。
バッテリーは「ホンダモバイルパワーパックe:」を1個使用するようになっており、欧州の電圧で充電時間は6時間(0→100%)。25→75%だと2時間40分なので充電時間はE-ビーノの方が早い。一方、バッテリー電圧/容量はE-ビーノの50V/12.2Ahに対し50V29.4Ahと圧勝だ。
なお、バッテリーは2500回以上の充電サイクルなので、毎日充電したとしても7年近くも使える計算になる。日本でのカラーリングはパールサンビームホワイトとデジタルシルバーメタリックの2色が用意され、6月下旬に発売が予想されている。

EM1e: [HONDA] エンジンに替わる原付1種モデルとして注目されているホンダの電動スクーター。日本国内での展開がスタートしたバッテリーステーションにも対応している。

E-Vino [YAMAHA] 2015年から発売されている電動の原付1種スクーター、ヤマハは2002年のパッソルから電動バイクの一般販売を始めており、E-ビーノは4車種目となる。
EM1e:欧州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:1860×680×1080mm
・ホイールベース:1300mm
・シート高:740mm
・車重:95kg
・モーター:インホイール三相ブラシレスモーター
・定格出力:0.58kW
・最高出力:2.3PS(1.7kW)
・最大トルク:9.18kg-m(90.0Nm)
・航続距離:30km(WMTCモード)、41.3km(社内テスト条件)、48km(ECO、社内テスト条件)
・バッテリー電圧/容量:50.3V/29.4Ah
・充電時間:6時間(0→100%)
・ブレーキ:F=ディスク、R=ドラム
・タイヤ:F=90/90-12、R=100/90-10
E-ビーノ国内仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:1675×660×1005mm
・ホイールベース:1160mm
・シート高:715mm
・車重:68kg
・原動機:交流同期電動機
・定格出力:0.58kW
・最高出力:1.6PS(1.2kW)/3760rpm
・最大トルク:0.80kg-m(7.8Nm)/330rpm
・航続距離:32km(30km/h 定地走行テスト値)
・バッテリー電圧/容量:50V/12.2Ah
・充電時間:3時間(0→100%)
・ブレーキ:F=ドラム、R=ドラム
・タイヤ:F=90/90-10、R=90/90-10
・価格:31万4600円
https://news.webike.net/bikenews/312482/
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