文/Webikeスタッフ:アキヒト

【ヤマハ T115】
ディテール&試乗インプレッション

多くの国内未発売モデルを取り扱うバイク館SOXより、アンダーボーンフレームと自動遠心クラッチを採用した中国ヤマハの「T115」の取り扱いが開始した。
アンダーボーンフレームで自動遠心クラッチといえば、日本ではスーパーカブがお馴染みですが、ヤマハを含む他のメーカーではあまり聞きなれないかもしれません。ところが、アジア諸国ではアンダーボーンフレームが多くの人々に浸透しており、各メーカーがそれぞれアジア向けにアンダーボーンフレームのバイクを生産しています。

そんなヤマハのアンダーボーンフレームの中でも最新モデルとなるT115を今回は徹底インプレしていきます!

アジアンらしいスタイリッシュなデザイン

【全長/全幅/全高】

T115:1,910mm/710mm/1,095mm
C125:1,915mm/720mm/1,000mm

【車両重量】

T115:98kg
C125:110kg

国内では見慣れないバイクなので、サイズ感が伝わりやすくなるようにスーパーカブC125のサイズ情報と比較してみました。サイズを見てもらうとわかるようにほとんどC125と変わらないので、見慣れていない日本人でもすんなり体に馴染みます。タンクはシート下に位置していてニーグリップができないなど、普通のミッションバイクと思うとポジションに違いはありますが、これもスーパーカブ系と同じと思えば違和感もありません。
車両重量は100kgを切り押し引きも軽いので、通勤通学など車両の取り回しに気を遣いたくない使用用途にもピッタリです。

足つき・ポジション

【シート高】

780mm

【足つき】

シート高はそこそこありますが、車体が細いので足つきは両足ともにべた足でした。足をまっすぐ下ろした時にステップがちょうどあるのがちょっと気になりました。

試乗インプレ

これまで自動遠心クラッチはホンダ車しか乗ったことが無かったので、ヤマハ車のしかもアジアモデルの自動遠心クラッチはどんなものだろうかと思っていました。ところが、走り出してすぐに良い意味で期待を裏切られます。幹線道路を周りの車両の流れに合わせて加速するため、次々とギアを上げていけば思った通り加速していくし、ギアの入りやタッチ感にも違和感は全くありません。誤解を恐れずに言うのであれば、普段スーパーカブ系に馴染みの無い人が乗ったくらいでは、「姿かたちが違うだけのカブ」と説明しても信じられるかもしれません。それくらいスーパーカブと遜色の無い走りを感じました。
さらに言うと、「スーパーカブ」というスタイルにこだわらないのであれば、キャストホイールとディスクブレーキ、タンデムシートにメットインまで採用されていて、車体単体の使い勝手の良さならT115に分があると言えます。
強いて気になるところを挙げるとすれば足回りが少しふわふわするなと感じたくらい。もしかしたら3.4人も乗せて走るアジア圏での使用を考慮してダンパーが強いのかもしれません。それでも常用域での走行であれば気になって走れないということもありませんでした。

ディティール紹介 灯火器&メーター

【灯火類】

灯火類は全てハロゲンとなりますが、フロントのデザインはスクーターのようにカウルにウィンカーが内蔵されています。

【メーター】

メーターは全てアナログ表示となり、スピード、ODO、燃料計とインジケーターランプが搭載されています。
スピードメーターを見てもらうとわかると思いますが、もちろん160km/hも出ません…

ディティール紹介 走行性能

【エンジン】

最高出力:6.4KW(8.7PS)/7,000rpm
最大トルク:9.6Nm1.0kgf)/5,250rpm

114ccの空冷単気筒エンジンは、スーパーカブ110の8.0PSを超える8.7PSの最高出力を発揮します。自動遠心クラッチ式の4速ミッションにより、しっかりとギアを繋いでいけば幹線道路の走行も難なくこなせます。燃料供給にはフィーエルインジェクションを採用しており、始動性と燃費の良さに貢献しています。
シフトペダルはカブシリーズ同様にペダルが前後にあり、前を踏むとアップ、後ろを踏むとダウンとなります。

【ハンドル】

ハンドル周りはいたってシンプルです。右側のセルスイッチの上には、アジアンバイクではおなじみのヘッドライトのON/OFFスイッチがあります。
自動遠心クラッチを採用しているため、クラッチレバーはありません。

【足回り】

フロントサイズ:70/90-17
リアサイズ:80/90-17

ホイールはC125と同様に17インチのキャストタイプホイールを採用しています。走破性や直進安定性だけでなく、スポークホイールよりも剛性があるため、ディスクブレーキとの相性も良いです。
街乗りで使用する分には許容範囲ではあるが、サスペンションは少しふわふわ気味で、速度の出ている時や路面のギャップを拾った時はバタバタするなと感じました。

ディティール紹介 ユーティリティ

【シート】

タンク容量:4.0L

アジア圏では1台に3.4人乗ることを考慮してか、シートは長くタンデムもスペースに余裕をもってできます。シートには収納スペースと給油口があり、ヘルメットは入りませんでしたが雨具やグローブといったちょっとした小物は収納できました。

【積載・収納スペース】

シート下以外には、500mlのペットボトルが収まるボトルホルダーや、リアキャリアが備わっています。別途リアボックスを追加することで、更に積載能力を増やすことができます。

気になる販売価格

メーカー希望小売価格(消費税10%込み)

159,000円
※2020年10月現在、バイク館SOXでの販売価格となります

T115:現行車種のスペックや新車・中古バイクはこちらから
T115のスペックや相場、ユーザーのカスタムなど詳細情報を見る
T115の新車・中古バイク一覧を見る
【国内モデルには無い珍しい車両がいっぱい!】
他の輸入車モトレポートはこちら

まとめ

アンダーボーンとしてはスーパーカブ110と比較しても10万円程安いですが、そもそも原付二種モデルが約16万円で販売していること自体が破格となります。最低限の走りとインジェクションを搭載していてこの価格は、コストパフォーマンスで勝てるバイクはいないかもしれません。見たい目はスクーターに近いですがギアチェンジもあるので、スクーターよりも操作を楽しみたいという方にもおすすめです。

【PR】ここからはSOXで輸入車を買うときのポイントをご紹介!

POINT1.累計3万台の販売実績

SOX独自のルートにて、他社では取り扱いの無い車両も多数ラインナップ。
国内未発売のフルパワーモデルや、海外限定モデル等も数多く扱っており、カラーバリエーションも豊富になっているので、お気に入りのカラーを選ぶことが可能です。
さらに、一部の店舗では試乗車も用意されているので、事前に実車を体感することができます。

POINT2.全車両SOX保証付き

■保証期間が2年間!

国内メーカーと同等の車両保証を受けることが可能です。
※SOXにて定期点検を受けた車両に限る。

■部品の新品交換が可能!

購入した車両を構成する各部品の故障または不具合が発生した場合、その部品を交換あるいは補修により無料で修理。
※消耗部品および油脂類を除く全ての商品が対象
※全車両に「車両保証書」を発行

保証例)新車で購入したXTZ125のタンクに傷がついていたため、新品と交換してから納車となった。

POINT3.部品の調達が早い!

部品は全てSOX独自のルートで仕入れることができるので、購入後のアフターも万全。
重要な消耗品はSOXにて在庫をしているのも安心です。
「輸入車だから故障が心配・・・」「パーツの手配は大丈夫?」などの心配もありません。

気になった方は是非お問い合わせを!

詳しくはこちら
ウェビックスタッフによる輸入車試乗記事はこちら
ウェビックバイク選び掲載中のSOX車両一覧

この記事にいいねする


コメントを残す