
2020年にセロー250が生産終了して以来、ヤマハの国内向け公道オフロードバイクはラインナップから姿を消している。しかし、ヤマハが得意とするジャンルがこのまま空白になることはなく、水面下で新型の開発が進んでいるという。ここではその方向性を探ってみたい。
YZF-R15に続いてWR155Rの導入も可能性あり!?
2023年のモーターサイクルショーでヤマハがアジアで発売されているYZF-R15の国内導入をアナウンスし、ギア付きのファンバイクにおいても150ccクラスが日本で普及する流れになってきている。ということは同じエンジンを搭載するWR155Rも期待できるのだろうか?
当Webの予想では2024年以降であれば可能性がありそう。YZF-R15やXSR125が日本で発売されるという噂が流れた時点からWR155Rの存在も示唆されており、オンロードの次はオフロードが導入されることに期待。エンジンは同系なので国内の規制対応も問題ないはずだ。
WR155Rは海外版で約17PSの出力を発揮し100km/h巡航は余裕。状況次第では120km/hにも届きそうだった。高回転域の伸びの良さは155ccという排気量以上のフィーリングで、880mmのシート高を下げることができればセロー250の守備範囲をカバーできるだろう。

WR155R [YAMAHA] ヤマハがインドネシアやタイで発売している公道向けオフロード車。エンジンは可変バルブ付きの水冷単気筒OHC155ccでYZF-R15と同じだ。

並行輸入車を国内で試乗した際には高速道路でもテストを実施。セロー250を思い起こさせる低速トルクでエンストがしにくいなど、ビギナーの入門車としても十分に扱いやすいエンジンだ。

WR155Rは専用のセミダブルクレードルフレームなどを採用しており、オフロード性能も十分確保されている。サスペンションも簡単に底付くことはなかった。
WR155Rの国内導入の先には新型もあるのか
そして、WR155Rが仮に国内に導入されるとして、主力の250cc/300ccクラスの新型オフロード車はあるのだろうか? これも現在開発中と予想される。ただし、その方向性は2017年に生産終了したWR250Rの後継か、2020年に生産終了したセロー250の後継か、それ以外か不明だ。
もし、WR155Rがセロー250の領域をカバーできるなら、WR250Rの現代版として登場すると「WR」ブランドの拡充に繋がるだろう。KTMやハスクバーナの4ストエンデューロモデルに近い立ち位置であれば、欧州など先進国市場でも支持されると思われる。
近年では、ホンダが2018年にCRF450Lを発売してKTMの牙城に対抗したが、より市場が大きい250cc/300ccクラスであれば日本メーカーも食い込めるかも知れない。当Webとしては、かつてオフロードのR1としてリリースされたWR250Rの再来を期待したいが、果たして!?

WR250R(2007年) [YAMAHA] 吸気側にチタンバルブを採用し31PSを発揮するエンジンを国内オフ初のアルミフレームに搭載した公道最高峰オフ。価格が税込70万円を超えて話題になった。

セロー250(2020年) [YAMAHA] 平成28年排ガス規制に対応して2018年復活したセロー250最終型。優れた足つき性から幅広い用途で支持された。北米ではXT250として存続している。

TW200(2023年) [YAMAHA] 日本で一大ブームを巻き起こしたTW200は北米で現在でも発売されている。根強いファンが存在するが、TWを新型化する線は可能性が低いだろう。
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国内オフ初のアルミフレームは ヤマハ TY250Zスコティッシュ (1994年) のはず。
https://www.webike.net/bike/839/service/
テネレ250とか見てみたい
テネレ250とか見てみたいですね
セロー系エンジンはインドでFZ25/FZS25に搭載され、日本の規制とほぼ同じ要件の現地規制をクリアしています。
しかし従来のセローのフレームにはまるで余裕が無く、規制に対応する機器を詰め込む隙間がないのがネック。
復活させるにしても、フレームワークから組み直さないといけないので、手間もコストもかかりますし、たぶん重量もそこそこ増えますね。
木や岩にハードにブツけてもなかなか壊れない実用車的空冷オフと、冷却系破損だけで即走行不能になるレーサー的水冷オフが同列扱いスか…
ショップからはXTZ250の国内版か派生らしいと聞いたけど、セロー同型エンジンで排ガス規制対応できるなら新型セロー出せばいいだけの話だしなあ
どうなるんだろ
何だよこの中身ゼロ記事
テネレ250出しゃ売れるのに頭悪いよなぁ。中国製みたいなジョグ125とかどうかしてるぜ。