
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、ヤマハ「MT-07」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけヤマハ「MT-07」ってこういうバイク!!
普通自動二輪免許から、大型免許へとステップアップした場合、世の中の全てのバイクが購入対象となるわけですが、もしまだ運転技術に不安があるのなら600~800ccの“大型ミドルクラス”と呼ばれる排気量帯のマシンがオススメです。
この“大型ミドルクラス”は、400ccよりも大きなエンジンで高速巡航性能が必要となる高速道路も余裕を持って走ることが可能。それでいて程よいパワーのおかげで扱いやすく街乗りから峠道まで気兼ねなく楽しめるという特徴があります。
リッターオーバークラスの強烈なパワーも刹那的には楽しいですが、ゴー&ストップが多く狭いワインディングが多い日本の道路事情では、大きすぎるパワーを持て余しがちになります。このため常に神経質なライディングが求められることになり、疲れやすかったり、長時間のライディングに苦痛を感じたりすることも……。
さて、そんな扱いにくさとは無縁の大型ミドルクラスにおける代表例といってもいいモデルがこのヤマハのMT-07です。日本国内では2014年に登場したモデルですが、スリムで足着き性のいいサイズ感に軽量な車体、出しやすいサイドスタンドなどなど、ありとあらゆる場面での乗りやすさが徹底的に追求されています。
ただ、MT-07の乗りやすさの最大の秘密は車体キャラクターにあります。“スポーツバイクの楽しさ”いうと、安直に“速いほうが偉い!”なんて錯覚に陥りそうですが実は違います。スポーツバイクの楽しさの本質とは、“バイクを自在にコントロール”することに他なりません。MT-07は持ち前の扱いやすさのおかげで、数多あるバイクの中でも“バイクを自在にコントロール”する感覚がとても味わいやすいと言えます。
しかもそれがワインディングやサーキットのような特殊な場所ではなく、街中の交差点レベルでしっかり味わえるようになっている。ただ街中を走っているだけで操る楽しさを味わえるのですから、これが楽しくないわけはありません。
MT-07は、2021年にユーロ5対応を主軸に外観を一新するモデルチェンジが行われており、若干エンジン特性が元気な方向に振られました。ただ扱いやすさをムネとする基本的な車体設計は変わっておらず、最新型のMT-07もビッグバイクデビューのいい相棒となることでしょう。
WebikeユーザーはMT-07をどう感じている?
MT-07
新車平均本体価格:81.27万円
中古車本体価格:66.34万円
口コミ件数:128件
※データは2023年4月14日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.93(評価人数:746人)
特筆すべきは、とりまわし・走り・燃費・ルックスが4点を超えていることでしょう。平均点は3.93点にとどまったものの、軽量でスリムな車体と扱いやすいエンジンフィールが高評価のポイントとなっているようです。
一方、積載性については低めの評価ですが、荷掛フックの増設やシートバッグの装着などで不足分をカバーしているようです。
MT-07のざっくりまとめ
よいところ
・中型並の軽さにトルクフルなエンジン
・コンパクトで取り回しもラクラク
・サイバーな単眼ヘッドライトがカッコイイ
・燃費が良いので安心して300km走れる
悪いところ
・シートの固さが気になるかも
・高速道路は風が辛い
・シート下にほとんど物が入らない
・価格相応のチープさが感じられる箇所も
MT-07オーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | 大型バイクの1台目として、シンプルイズベストなバイクが欲しかった。モデルチェンジをして、MTらしい精悍なフロントフェイスがカッコよかった。 |
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長所・満足な点 | MT(マスターオブトルク)という名の通り、低回転からトルクが立ち上がるCP2(二気筒)エンジンが素晴らしい。アップライトな乗車姿勢は視界が広く、非常に運転がしやすい。 サイバーな単眼ヘッドライトがカッコよく、艶消しブラックの車体色ともマッチしていて、満足感が高い。 |
短所・不満な点 | エンジン特性に対してギア比があまり合っていない印象で、頻繁にキアチェンジしていかないといけない。アシスト&スリッパークラッチなどの便利機能がないので、長距離ツーリングに行った帰り道に渋滞にハマると、クラッチ操作がめんどくさい。 |
これから買う人へのアドバイス | 全体的にワイルドな乗り心地で、非常に楽しいオートバイであることは間違いないです。エンジンパワーもトルクも十分あって、高速道路からワインディングまで本当に楽しい。XSR900が予定よりだいぶ早く納車されてしまったので、しぶしぶ手放しましたが、オールラウンドに使える良いバイクだと思います。 |
購入動機・用途・比較車種 | 色々な車種と乗り比べて自身にマッチしました。 用途ではミニサーキット、ジムカーナ、街乗り、ロングツーリングどのジャンルでも走れるバイクを探していました。 比較車種ではテネレ700が一番競り合いだったのですが自身の身長が低いこともあり街乗りが辛いので断念しました。 |
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長所・満足な点 | 軽いので街乗り良し、ツーリング良し、燃費良し。スロットルを回せば回すほどパワーがでるし、回さなければパワーはでないのでマシンコントロールが楽です。 |
短所・不満な点 | 体重60キロですがサスペンションがかなり硬く感じます。リアは調整できますが前は調整できません。少しアグレッシブに走る人なら改善しないと走りにくいです。ゆったり走る人なら気にはならないかもしれません。 |
これから買う人へのアドバイス | 普通に乗る分には問題ないです。私のバイクは新車だったのでチェーンの初期緩みが起こり、減速時に乾式クラッチのような異音がしましたが、チェーンの調整で直りました。 |
購入動機・用途・比較車種 | ・昔からYAMAHA好きだから ・色々なバイクに乗ってみて自身に合うバイクを模索し、行き着くところはMT-07だろうと思ったから ・大型二輪免許は活かしたかったから(グロムに足りないパワー感は欲しいかなと) |
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長所・満足な点 | ・スタイル(全体のバランスとスマート感) ・軽さ(マフラー+その他の微カスタムで180kgを下回る仕様にしたい) ・独特な音(ドコドコ感、ドロドロ音) ・気軽さ(足着き、取り回し、レギュラーガソリン仕様、好燃費) ・必要最小限の装備(自身にはABSのみでO.K.) |
短所・不満な点 | ・ウインカースイッチの貧弱さ(09よりクリック感が弱く、慣れないとON・OFFが判り難いかなと) |
これから買う人へのアドバイス | 色々なバイクに乗ってみて、最終的には自身の求めるものに合った過不足ない性能のバイクを選ぶと、より快適に楽しめるかなと思います |
MT-07のライバルをチェックする
MT-07のライバルを考えたときに外せないのが同シリーズのMT-09でしょう。同系のスタイリングイメージですが、MT-07が270度クランクのパラレルツインエンジンを搭載しているのに対し、MT-09は並列3気筒エンジンを採用。しかも、とにかく乗りやすいMT-07に対して、MT-09は、エンジン、車体共にかなりヤンチャで玄人向きなキャラクターが与えられています。この辺りの特性を踏まえて選ぶと間違いがないでしょう。
また同排気量帯の大型ミドルクラスには、ホンダのCB650RやスズキのSV650/X、カワサキのZ650/RSといったモデルがひしめいてます。いずれも程よくパワー感のある扱いやすいエンジン特性のおかげでビッグバイクデビューにちょうどいいマシンになっています。
それでは、ライバルの口コミが気になる方は、コチラもチェックしてみましょう!
※オーナー平均満足度や口コミ数は2023年4月14日現在です。
YAMAHA MT-09
オーナー平均満足度:3.79(評価人数: 1,406人)
新車平均本体価格:116.55万円
中古車平均本体価格:90.54万円
口コミ件数:196件
HONDA CB650R
オーナー平均満足度:3.95(評価人数: 238人)
新車平均本体価格:100.73万円
中古車平均本体価格:98.53万円
口コミ件数:21件
SUZUKI SV650
オーナー平均満足度:3.90(評価人数: 491人)
新車平均本体価格:74.82万円
中古車平均本体価格:64.79万円
口コミ件数:90件
KAWASAKI Z650RS
オーナー平均満足度:4.24(評価人数: 42人)
新車平均本体価格:103.4万円
中古車平均本体価格:127.97万円
口コミ件数:5件
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