
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、カワサキ「W800」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけカワサキ「W800」ってこういうバイク!!
最近、クラシックな雰囲気と現代のスポーツバイクの装備を組み合わせたネオクラシックと呼ばれるジャンルのバイクが増えていますが、昔ながらのバイクの雰囲気を忠実に再現した“正調クラシック”と言えるモデルの代表例がこのカワサキのW800シリーズです。
登場は意外と古く、W650だった頃まで遡れば登場は1999年。つまり四半世紀近い歴史を持っていることになります。“正調クラシック”を地で行くデザインは、往年の名車であるW1(ダブワン)、W3(ダブサン)といったモデルがモチーフ。フロントホイール19インチ、リヤホイール18インチといった往年のWシリーズと同じ車体構成はもちろんですが、兎にも角にもクラシカルなデザインに拘った開発が行われています。
そんな“正調クラシック”な要素を挙げれば、空冷ツインエンジン、ワイヤースポークホイール、スチールフェンダー、ティアドロップタンク、ツインショックといったところになりますが、やはり特筆すべきは造形に拘って作られたのが空冷のパラレルツインエンジンでしょう。このエンジンは別名バーチカルツインとも呼ばれ、シリンダーが垂直(バーチカル)にそそり立っていることがその特徴です。しかも左右のピストンが同時に上下する360°クランクレイアウトを採用したことで、バーチカルツインならではの下から突き上げられるような強い鼓動感が楽しめます。またこのエンジンは、バルブを駆動するための動力を一般的なカムチェーンではなく、ベベルギアを備えたシャフトで伝えており、エンジン右サイドにはベベルタワーと呼ばれる特徴的な造形を備えているのも特徴です。
とにかくクラシックなデザインに拘って生まれたWシリーズは現在、773cc化されてW800と名前を変えており、ラインナップもオーソドックスなフロント19インチのW800に加え、フロント18インチホイールを備えたW800ストリートやW800カフェも登場。名前は違いますが、メグロK3もW800をベースにしたバリエーションモデルと思っていいでしょう。
WebikeユーザーはW800をどう感じている?
W800
新車平均本体価格:119.9万円
中古車本体価格:93.07万円
口コミ件数:76件
※データは2023年4月6日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で4.00(評価人数:423人)
特筆すべきはルックスが4.79点の高評価を得ていることでしょう。全体のスタイルはもちろん、空冷エンジンの造形美やメッキパーツの輝きに「眺めてよし、磨いてよし」という声もありました。
一方、6つの項目の中で最も低い評価となった積載性について、不満の声は意外にも少なめ。シートが広いためシートバッグが装着しやすいほか、サイドバッグやリヤキャリアは、ドレスアップパーツの一つとして楽しまれているようです。
W800のざっくりまとめ
よいところ
・美しい車体
・ゆっくりのんびり走れてリラックスできる
・ふかふかのシート
・長時間乗っても疲れは少ない
悪いところ
・高速道路や流れのはやい自動車専用道の走行は楽しくない
・夏の暑い時期は内股が灼熱地獄
・とにかく錆びとの戦い
・スポークホイールが面倒
W800オーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | 250ccのレブルに乗っていたが長距離を走るので物足りなくなった為、買い換えた。 レブル1100やXSR900とも悩んだが、若いころから欲しかったW800の綺麗な中古車が近所のバイク屋にあったので即決しました。 |
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長所・満足な点 | 美しい車体、短足な私でも良好な足つき、適度なパワーで扱いやすいエンジン、ふかふかのシート、素直なハンドリング・・・ まったりツーリング派には最適かと思います。 |
短所・不満な点 | チューブタイヤが一番の欠点かも。あとはW特有のエアクリボックスオイルびちゃびちゃ事件とか、気づいたらオイル減ってるやないかーい!的な事もありますが我慢します(笑) |
これから買う人へのアドバイス | エンジンオイルが減りやすかったりと少し手のかかる所もあるようですが、個人的には長く愛せる一台かと思います。 |
購入動機・用途・比較車種 | 空冷2発でスパークホイール ボンネビルやモトグッチ、BMW等と比較してコスパで決めた。 |
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長所・満足な点 | 雷の様な排気音と生き物の様な鼓動 まぶしい位のエンジンやマフラー そして低回転からのトルクと加速! これぞオートバイ。 |
短所・不満な点 | とにかく錆びとの戦いですね、暇さえ有れば磨いてないとです、濡れた道には行かない、雨の日なんて絶対ムリ。 |
これから買う人へのアドバイス | スピードやハイテク機能に拘りがある方は厳しいかも。Wは昭和レトロだから 装備が最低限なので故障も少ないし壊れても安く済む。 |
購入動機・用途・比較車種 | 2019東京モーターショーを見て一目惚れです。 |
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長所・満足な点 | ルックス・スタイル共にグラマラス文句なし!!! 2020年のグリーンも落ち着いていてオッサンが乗っても大丈夫かな!? |
短所・不満な点 | 大型に乗っている気がしない。 4000回転からの振動を心地よい鼓動と捉えるか、不快に思うかは それぞれ分かれると思う。 |
これから買う人へのアドバイス | バリバリ走りたい方はもの足りないかもしれないけど ノンビリとトコトコ走るには最適かと、 スタイルにシビれた方は後悔しないと思います。 |
W800のライバルをチェックする
“正調クラシック”と胸を張って誇れるW800ですが、実はシリーズにもいろいろなバリエーションがあったりします。まず基本となるW800が大きめのフロント19インチホイールを採用し、どちらかというとおっとりとしたハンドリングとなっているのに対し、W800カフェは1インチ小さい18インチのフロントホイールを採用。このW800カフェはこのフロント18インチホイールに加え、低く構えたクラブマンスタイルのハンドル&高めのシートで前傾姿勢を強め、若干スポーティなハンドリングが楽しめるようになっています。
またW800ストリートは、W800のスタイルをそのままにフロントホイールを18インチへとインチダウン。アップライトなハンドルと専用シートを組み合わせたことで足着き性をアップさせています。
一方、海外に目を向けるとイギリスのトライアンフのボンネビルシリーズを主軸とする「モダンクラシック」ファミリーがライバルとして挙がってきます。ただ、トライアンフの「モダンクラシック」ファミリーは、スタイリングこそ“正調クラシカル”ですが、排気量900ccと1200ccの2種類の水冷エンジンにトラクションコントロールシステムと中身は最新式。W800シリーズに比べてずっしりと重厚感のある車体フィーリングと、水冷エンジン由来のパワフルな加速がその特徴となっています。
それでは、ライバルの口コミが気になる方は、コチラもチェックしてみましょう!
※オーナー平均満足度や口コミ数は2023年4月6日現在です。
KAWASAKI W800 CAFE
オーナー平均満足度:3.50(評価人数: 40人)
新車平均本体価格:122.88万円
中古車平均本体価格:110.58万円
口コミ件数:3件
KAWASAKI W800 STREET
オーナー平均満足度:4.00(評価人数: 52人)
新車平均本体価格:113.3万円
中古車平均本体価格:106.4万円
口コミ件数:6件
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