
文/Webikeスタッフ:Johnny
マニアも納得のカスタムに、国内仕様の特権「ショートストローククランク」!
旧車・空冷・四発なんて括りでバイクを探している方の大半が探しているであろう、カワサキ Z系。
多岐に渡るモデルがあるので、どのモデルを探すのかという部分でまず悩んでしまいますよね。
モデルごとに価格帯も全く異なってきてしまいますし、人気の高いモデルは300万円を超えるのはもう当たり前の時代になっています。
そんな中で、目に止まった車両はこちらのZ750 D1。
Z1の国内仕様であるZ2の発展型車両で、国内仕様の丸Zでは最後期型と呼べる車両です。
外観は、「リンカーンブラック」と呼ばれる黒×金カラーの外装。サイドカバーとテールライトはZ1系の形状に交換されていますね。
丸形のシリンダーヘッドカバーに、Z1系に準じた丸みのあるツルンとしたデザインのエンジンカバーは丸Z系の外観が好みの方にはピッタリ!
D1のインジケーターはZ1000mk2等と同様のインジケーターが縦置きのタイプです。デザイン的には自分はこの縦置きレイアウトのインジケーターの方が好き!
メーターもスピード・タコともにND(日本電装)のロゴの入った純正品です。信頼性に欠けるリプロのメーターに比べ、オーバーホールも可能なのでここはやっぱり純正を使用したいところですよね。
メーター周りは外装以上に、走っている時に目に留まりますので、ここに満足できることはバイク選びで重要だと考えています。
足回りのカスタムも非常にシブいチョイスになっています。
純正ルックを崩さないフロントフォークはモリワキカヤバに定番のCP2696キャリパー。多分サポートもモリワキのですかね。
フロントマスターのスモークタンクもおしゃれですね。この分だと、ステアリングステムもモリワキ流のZ650流用ザッパーステムかな?
バックステップにマフラーもいずれもモリワキ。本来のモリワキのモナカ管は迫力極まる非常にレーシーなサウンドですが、後付でバッフルが追加されているようなので音に気を使うこともなさそうです!
スイングアームは純正で、リアショック(オーリンズのリザーバータンクなしモデルかな?)のレイダウンはフレームを加工しないで済むようにとの配慮か、スイングアーム側にレイダウンキットが組んでありますね。
前後ディスクブレーキですので、走りに不安はありませんね。
ホイールは前後18インチのSWORDホイール採用。このサイズならば、今の時代はタイヤチョイスも現行車に負けません。
面白いことに前後でデザインが異なるものを履いています。これは当時のプロダクションレーサーへのオマージュですね!
いや~、ホントにシブいチョイスでZ系の車両や当時のレーシングヒストリーに大変通じた方が制作されたものとお見受けします。
定番を外さずに違和感を出さない範疇でオリジナリティのあるチョイス、この感じは日頃から愛情の注がれていた車両だと思うんですよね~。
気になるエンジン周りですが、キャブレターは定番のCRキャブレターが装着済。壊れようのないくらいシンプルで頑丈なキャブレターなので、程度の心配はそこまで要らないでしょう。
ここまで造り込まれた車体なので、おそらく電装系もウオタニSP2の定番キットが組まれているのではないでしょうか!?(詳細はお店までお問い合わせください!)
エンジンを開けてみないと分かりませんが、ハイカムや社外ピストンとかも組んでありそうな雰囲気ですよね~!
そしてなによりも個人的に期待したいのは、Z2系の750ccエンジンに組み込まれているショートストローククランク!
国内仕様のナナハンにしか採用されていないストロークのクランクですので、今となってはZ系で何より貴重なアイテムであるとも言えます。
ショートストローククランクでしか味わえないヒュンヒュン回る高回転の味わいは、Z1やZ1000mk2とはまた全く異なるフィーリングで非常に楽しいハズ!
空冷Zを探していてビビッと来た方!是非検討リストに追加して悩んでみてください!
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