ホンダがモーターサイクルショーで電動スクーターのEM1e:を初公開した。ホンダ初の一般向け電動バイクで、モバイルパワーパックを使用したバッテリー交換サービスに対応したモデルとしても注目されている。

アクセル体験のデモ車で全開にしてきた!

ホンダのEM1e:(イーエムワンイー)は、「日々のスタイルにマッチする、ちょうどe: Scooter」をコンセプトに開発されたホンダ初のパーソナル電動スクーター。これまでは企業などにリース販売してきたが、ついに一般向けに市販されることが決まっている。

電源はホンダモバイルパワーパックe:を採用しており、シート下に1個搭載可能。航続距離は「原付1種のベンリィe:を参考にして下さい」とMCショー会場で説明されており、2個搭載で87kmの同車からEM1e:はその半分の43.5km程度と考えられる。

ヤマハE-ビーノの航続距離は32kmになるので10kmほどアドバンテージがありそう。また、将来的にはバッテリー上がりの際も、バッテリーステーションが普及すれば即座に交換可能になることも想定されるので、実用性はかなり高まってきたと言えるだろう。

ちなみに、航続距離は30km/h定地テスト値なので、発進/停止や坂道などもある実際の走行時とは異なるだろう。なお、EM1e:は全開にして50km/hでリミッターの作動が確認できたので、60km/hまでを設計速度とするエンジン車よりも出力が抑えられているのが分かる。

EM1e: [HONDA] 予想発売時期6月下旬の電動スクーター。カラバリはデジタルシルバーメタリック(左)とパールサンビームホワイトの2色をラインナップする。

原付1種は公道で30km/hまでしか出せないが、上り坂やライダーの体重などの条件を考慮した設計速度がある。エンジン車は主に60km/だが、EM1e:は50km/hに設定されているようだ。

インホイールモーターは定格出力0.58kWで原付1種に区分されるだろう。生産国はEVのラインナップが豊富な中国になる模様だ。

キーはシャッター付きでUSBタイプAソケットや荷かけフックも装備している。反対側のインナーポケットには500ccのペットボトルも収納可能だ。

シンプルな水平基調のボディに映える逆U字型のヘッドライトがデザインの上の特徴で、ミニマルテイストを表現している。

シート下にはホンダモバイルパワーパックe:(HMPPe:)の他にグローブやレインウエアを収納できるスペースも用意されている。

ホンダの電動スクーター「EM1e:」は50km/hでリミッター発動、航続距離は40km超え!?【モーターサイクルショー2023】

こちらがシェアバッテリーを交換機の「ガチャコ」で各地に配備中。写真は東京青山のホンダ本社の駐車場入口にあるもので大きさは自動販売機ほど。屋外で雨ざらしでも大丈夫なようだ。

ホンダEM1e:主要諸元

・定格出力:0.58kW(予想)
・バッテリー定格電圧:50.26V(HMPPe:)
・バッテリー定格容量/定格電力量:26.1Ah/1314Wh(HMPPe:)
・ブレーキ:F=ディスク、R=ドラム
・タイヤ:F=90/90-12、R=100/90-10

https://news.webike.net/bikenews/257414/

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コメント一覧
  1. abc より:

    電動車は、最低、スクラップだ〜。

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