
淡路島に拠点を置くPMCが東京モーターサイクルショーに出展し、ARCHI(アーキ)ブランドから2台のZ900RSカスタムを展示した。注目はブルーサテライトと名付けられた仕様で、参考出品の「漆黒メッキ」パーツを満載し妖しく輝いていた。
メッキはアルマイトと異なり色飛びや腐食に強い
PMCが制作したZ900RSブルーサテライトは、マットブルーのカラーリングに金箔と銅箔のラインを貼り付けた和のテイストを重視した一台。車体に多数取り付けられたアルミ製ビレットパーツにも風合いをもたせるべく、新たな着色技法を追求している。
それがZ900RSブルーサテライトに投入された「漆黒メッキ」で、アルミパーツが漆のような深みのある光沢に変化している。漆黒メッキは一般的なアルマイトと比較すると耐食性に優れており、高硬度の膜厚で“一生もの”と言えるほど長期に渡り光沢を維持するという。
ただし、ブルーサテライトの漆黒メッキは基本的に試作品で現状はタンデムグラブバーのみ3万3000円で発売されている。漆黒メッキは技術的に難易度が高く生産数が限られるため供給が追いついていない状況だが、今後のラインナップ拡大を期待したい。

Z900RS BLUE SATELLITE [ARCHI] 大口径のスラッシュカットメガホンマフラーが目を引くレーシーなスタイルに工芸品のような光沢のアルミビレットパーツを装着したカスタムだ。

ビレットハニカムサブフレームキット(6万3800円)やアルフィンクラッチカバーガード(2万3100円)などに漆黒メッキを施す。光沢もそれぞれに違いがあり、味わいがあるという。

ハニカムバックステップキット(7万9200円)やスイングアームピボット(9900円)にも漆黒メッキを施す。価格はメッキなしのもので、漆黒メッキ仕様は参考出品となる。

右端の漆黒メッキのグラブバー(3万3000円)は発売されているもの。通常の照明下でのクロームメッキとの色合いの違いが分かるだろう。

太陽光の下ではこのような見え方になる。漆黒メッキはこれまでにない色合いなので流行るかも知れない。パーツを装着する際は同色で揃えられるよう今後のラインナップ拡大に期待。
Z900RSのステアリングダンパーがハンドルマウントに
PMCのZ900RSカスタムの新作パーツでもうひとつの注目は、YSSステアリングダンパーキット(参考出品)。これは、従来はステムの下にマウントされていたステアリングダンパーをハンドル部分に設置するキットで、カスタム感を高める演出として提案された。

Z900RS RED JEWEL [ARCHI] ブルーサテライトの他にもう一台展示されたZ900RSレッドジュエル。こちらはのビレットハニカムパーツやアルフィンカバーを装着している。

YSSステアリングダンパーキットはノーマルのトップブリッジやハンドルクランプに対応している。調整がしやすくなるだけでなく、カスタム感がアップするのもメリットだ。

マフラーは427ショート管マフラー(6ピース) メッキを装着。この外観でJMCA認証の車検対応品。価格は18万7000円で5月12日発売だ。
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