
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、トライアンフ「ボンネビル T100」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけトライアンフ「ボンネビル T100」ってこういうバイク!!
ボンネビル T100は、イギリスのバイクメーカー、トライアンフのネオクラシックバイクです。モデルネームにある「BONNEVILLE」とは、アメリカの塩湖であるボンネビル・ソルトフラッツにちなんだものです。同地で開催される最高速度記録会で、トライアンフのマシンが世界記録を記録したことを記念し、1950年代末にその地の名前をとったマシンが登場しました。
ボンネビルはスポーツバイクとして人気を集めたのですが、1970年代初頭に経営悪化によりトライアンフ自体が消滅。その後、何度か形をかえてブランドが再興、2000年代に入り、ボンネビルはネオクラシックモデルとして復活を遂げ、現在も人気を集めています。
復活当初のボンネビルは空冷エンジンを搭載していましたが、2016年以降のモデルでは水冷化されています。ですが、エンジンブロックには空冷エンジンのような冷却フィンを持ち、ラジエターも装備しているのですがフロントステアリングの真後ろに隠れるように配置されています。現行モデルはEuro5排気ガス規制に対応していますし、現代のバイクですから吸気システムはインジェクションです。ですが、スロットルボディには古風なカバーが取り付けられ、キャブレターを思わせる意匠が施されています。
このようにヴィンテージ感の演出は徹底されています。ボンネビル T100は、ネオクラシックバイクというより、旧車のメカニズムをアップデートしたレトロフィットバイクと呼ぶべきなのかもしれません。それほど、スタイリングには隙がありません。
ですが旧いのはルックスだけで、機械的には最新です。エンジンはトライアンフのアイコンともいえるバーチカルツインで排気量は900cc。特徴的なのはクランクシャフトに270°位相クランクを採用していることでしょう。
旧来のトライアンフの2気筒エンジンには、並び合ったピストンが同時に上下する360°クランクが使われていました。それが現在ではほぼ全てのモデルに270°位相クランクを採用しています。これは豊かな鼓動感を残しつつ一時振動を軽減し、トラクション性能も優れることにメリットがあるとされています。また、スロットルコントロールはライド・バイ・ワイヤ、ABSやトラクションコントロールも標準で装備しています。
車重こそ排気量なりにありますが、シート高が低いことや重心位置の低さにより、取り回し性は良好です。高速道路で最高速アタックに望むのでもなければ、パワーに物足りなさを感じることもないでしょう。ワインディングでは軽快なハンドリングと扱いやすさで、想像以上にスポーツライディングを楽しめます。ベテランからビッグバイクビギナーまで、多くの人に勧められる一台です。その上で、スタイリッシュなところがボンネビル T100の魅力です。
Webikeユーザーはボンネビル T100をどう感じている?
BONNEVILLE T100
新車平均本体価格:136.93万円
中古車本体価格:100.48万円
口コミ件数:14件
※データは2023年3月28日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.79!(評価人数:101人)
特筆すべきは、走り、ルックスが4点以上と高評価を得ていることでしょう。また、積載性を除いては3点を超えているため、オールマイティなバイクとして親しまれています。エンジンの鼓動感、操る楽しさ、古さを感じさせないデザインなど、長くつきあえる1台と言えそうです。
ボンネビル T100のざっくりまとめ
よいところ
・感情を持つようなエンジンフィーリング
・紳士的なルックス
・歯切れ良い排気音も魅力
・所有感を満たしてくれる存在感
・メッキパーツが多い
悪いところ
・国産車のようには曲がらない
・純正パーツが高価
・カスタムパーツも少ない
・荷物は積めない
・タンク容量も少ない
ボンネビル T100オーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | バイクショップで中古車があり一目ぼれ、即決契約。 |
---|---|
長所・満足な点 | 最後の空冷ボンネ。かっこいい。所有感を満たしてくれる存在感。見た目と裏腹な走行性能。 バックステップ装着により、峠ではヒザ擦りも楽しめる戦闘力と高速道路での追い越しトルク。眺めても走っても楽しいマシンです。 |
短所・不満な点 | 重い。 走りだそうと駐輪場から引っ張り出してくるのが億劫になる。 燃費は街乗り15km/Lと良いほうではなく、タンク容量も少ないのでロングツーリングの給油に気を使う。 駐輪していると、「おお、トラか。」と爺さんが寄ってくる。(残念ながら年々その数は減ってます) |
これから買う人へのアドバイス | 故障はほぼ無かったです。 トライアンフは外車の中でも故障しないほうだと思います。たぶん足回りや電装系に日本製を使っているのも要因でしょう。 このバイクは本当に良いです。今は手放したことを後悔してます。 |
購入動機・用途・比較車種 | 当初、BMW F700GS本命だったが、対抗馬のボンネビルが脳内でどんどん存在が大きくなって購入に至る。 |
---|---|
長所・満足な点 | 古臭いスタイリング(良い意味で)。 クラシカルゆえに色あせない魅力がある。 ツインサウンド(純正OPスポーツマフラー)。 扱いやすいサイズとパワー。 |
短所・不満な点 | ノーマルでは積載量が無きに等しい。 ハザードやヘルメットホルダー、車載工具もない。 静かなだけで全く魅力のないノーマルマフラー音。 きちんと固定されないヘッドライト。 プアなブレーキ。 |
購入動機・用途・比較車種 | CBX400F→スティード→TW→FTR W400→ボンネビル T100 大型二輪免許取得したら、トライアンフ を購入すると決めてました! ツーリング、通勤でも乗っています。 |
---|---|
長所・満足な点 | スタイル、乗りやすさ、燃費 念願のトライアンフ ワインディングロード、高速、街乗り、トータルバランスが良い^ ^ |
短所・不満な点 | 荷物は積めない、5速までしか無い…ブラックは傷、汚れがすごい目立つ… 速くはない…オイル交換が結構高い… |
ボンネビル T100のライバルをチェックする
ボンネビル T100には、兄弟車に1200ccエンジンを搭載したボンネビル T120が存在しています。この2モデルは車体サイズがほぼ変わりませんが、T120は排気量が300cc大きい分だけ全域でパワフル。出力設定が変更可能なパワーモードの搭載や、ブレーキがダブルディスク化されている等、装備面でも豪華です。ですが、T100が廉価版だと考えるのは早計というものでしょう。
T100はT120に比べれば軽量で、取り回し性に優れていますし、ハンドリングもより軽快です。スタイルはよく似ている2台ですが、走りのキャラクターは外観から受ける印象とは異なり、それぞれ独自の乗り味を持っているのです。比較するのであれば、ぜひ試乗してどちらが自分に合っているかを考えるべきでしょう。
また、トライアンフではバーチカルツインエンジンを搭載したネオクラシックモデルを豊富にラインナップしています。同じボンネビルシリーズでも、クルーザーテイストを取り入れたメーカーメイドカスタムといった趣のボンネビル・スピードマスターとボンネビル・ボバーが存在します。また、オン&オフルックのスクランブラー900/1200、より軽快なスピードツイン900/1200、カフェスタイルのスラクストン RSなど、それぞれ個性的なマシンが揃っています。じっくり吟味して、バーチカルツインの世界にドップリとハマってみるのは如何でしょう?
※オーナー平均満足度や口コミ数は2023年3月28日現在です。
BONNEVILLE T120
オーナー平均満足度3.79(評価人数: 75人)
新車平均価格:167.39万円
中古車平均価格:138.66万円
口コミ件数15件
BONNEVILLE BOBBER
オーナー平均満足度3.58(評価人数:31人)
新車平均価格:188.67万円
中古車平均価格:137.54万円
口コミ件数4件
SPEED TWIN 1200
オーナー平均満足度3.81(評価人数:59人)
新車平均価格:173.33万円
中古車平均価格:162.78万円
口コミ件数13件
THRUXTON RS
オーナー平均満足度3.67(評価人数:37人)
新車平均価格:203.48万円
口コミ件数2件
この記事にいいねする