
ミニバイクの旧車レプリカカスタムで知られる「トラストライトサクセス」が、2022年のCBX400Fに続きエイプ50をベースにした新作を展示。今年のモチーフは1977年のホンダ ホーク、今回も完成度が高い!
取材協力:スフィアライト、トラストライトサクセスタンクは叩き出しで成形、ホイールは削り出しで製作
バイク用LEDヘッドライトを販売するスフィアライトブースは、カスタムバイクにライトを装着して展示しており、2022年はトラストライトサクセス(TLS)のCBX400F風エイプ改が大いに話題になっていた。そして、今年は東京MCショーにホーク風のエイプ改を展示した。
モチーフになったのは、1977年の初代ホーク。兄貴分の空冷並列2気筒400ccを搭載したホーク2の250cc版で赤のカラーリングが特徴だ。トラストライトサクセスは、エイプをベースにフルカウルやセブンスターキャスト風ホイールを装着したカスタムを施している。
TLS代表の坂本氏によると見所は叩き出しの燃料タンクで、ホークのタンクを忠実にデフォルメしつつタンクとしての機能も確保。エンジンはCB125T系空冷2気筒を搭載しホークと同じエンジン型式としているようだ。

エイプ改 [Trust Light Success] エイプ50をベースにしたカスタムを製作する同社が手がけたホーク風改。モチーフのホークと同じ2気筒エンジンを搭載している。

カラーリングやエンブレムだけでなくサイドカバーと周辺のフレーム形状までとことんホークのイメージを追求している。「リアルトイ」のコンセプト通りの仕上がりだ。

身長165cmのWebikeスタッフが跨ってみた。ライダーと一緒に写すことで車両の小ささに気づくのではないだろうか。ライディングポジションはやはりエイプに近い。

自慢のタンクは「やかん」と呼ばれた初代ホークの丸タンクの造形を忠実にデフォルメしたもの。キー付きのタンクキャップカバーも再現している。

メーターはホークの当時物を取り付けて雰囲気を崩さないようにしている。旧車はパーツも高騰しているので新品メーターよりも割高になる場合がある。

CBX400F風改の並列4気筒エンジンはエイプの単気筒に造形パーツを装着していたが、こちらはCB125T系2気筒を搭載しているようだ。キャブやエアクリーナーも綺麗に装着されている。

ホークCB250T(1977年) [HONDA] 400cc版のホーク2と同時開発された250cc版のホーク。ホーク2が装着していたコムスターホイールなどが省略された弟分だ。
2022年のCBX400F風エイプ改を振り返る
2022年のスフィアライトブースに展示されていたCBX400F風エイプ改「チービーX」は、タンクはFRPで製作してCBXをデフォルメしていた。こちらの見所はアルミ板などで製作されたエンジンの造形と削り出しパーツで再現されたインボードディスクやモノサスのスイングアーム、ブーメランコムスターホイールだ。総額300万円以上のフルカスタムになっている。

エイプ改 [Trust Light Success] エイプ50をベースにしたカスタムを製作する同社が手がけたCBX400F風改。こちらはエイプの単気筒エンジンを4気筒風に仕上げている。

エイプのエンジンと言われても信じられないだろうがこの写真でそうと分かるはず。エイプの純正キャブレターが残されているのだ。

インボードディスクやスイングアームなど削り出しパーツでCBX400F風の足まわりを製作。鋳造のように見えるように表面に加工を施している。

当時物のCBX400Fのメーターやスイッチを装着して統一感を出している。こちらのタンクはFRP製だ。

シートやテールカウルもオリジナルで製作し、原付1種免許で乗ることができるCBX400F「チービーX」が完成!

こちらは2022年の大阪モーターサイクルショーのスフィアライトブース。CBX400F風エイプ改に跨っているのはTLSの坂本俊之代表だ。奥のCBX400Fは本物だ。
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エンジンがノーマルならともかく、別のエンジンに乗せ換えるのならエイプでやる意味がないと思うが。