
3月24日から一般公開開始された東京モーターサイクルショー。
会場には現在公開中の『シン・仮面ライダー』に登場するサイクロン号が展示してありました。
話題の映画に登場するバイクという事もさることながら、ワンオフ外装の参考にしようとする方などで賑わっているところを撮影してきました。
実際に走るのが歴代サイクロン号の特徴
バイクに憧れるキッカケになっている場合も多々あるに違いない「仮面ライダー」シリーズ。
特撮戦隊物のさらに前、日本の特撮黎明期に誕生した伝説の番組で、今に続く仮面ライダーシリーズの始祖となるのが無印や初代と呼ばれる枕詞の付かない「仮面ライダー」です。
そんな初代仮面ライダーを「シン・ゴジラ」や「新世紀エヴァンゲリオン」などの大ヒット作の監督として有名な庵野秀明氏がメガホンを取り、「シン・仮面ライダー」として2023年公開予定で制作されているのですが……、
この仮面ライダーシリーズ、何しろ『ライダー』なのでバイクがとても重要。
劇中では激しい走行が求められるので単なるハリボテでは済みません、しっかりと強度を持っている真面目な外装が求められるのです。
特撮には並々ならぬ愛情を持っている庵野氏なので、そんな監督の期待に応えるサイクロン号も実際に激しく走っても耐えられる頑丈な外装になっているのが特徴です。
ベースとなっているのはホンダCB650Rですが、サイクロン号の外装にその面影はゼロ。
そんなCB650Rの大改造車……ではなくて『サイクロン号』の詳細をご覧ください。

目の高さでフロントから見る「普通の眺め」
EVA2号機を連想させる4眼ヘッドライトがエグい(デザイナーはEVAをデザインした山下いくと氏)

その4眼ヘッドライトのアップ
1眼にLED2個が内蔵してあるので実は8眼

サイドに回り込むと低く、長い事がわかる
どことなく初期のビモータっぽい?

サイドにある「バッタオーグ(BATTA AUGMENT-01)」のエンブレムがカッコイイ
ラジエターの廃熱ダクトはかなり実用的

ここが大注目ポイント、迫力の6連ノズル
ジェットエンジンっぽくもあるが、劇中では激しく煙が出ているのでロケットモーター…らしい

6連ノズルの巨大さがわかる
車体周りには大きな改造は施されていないが、メーターだけはアレになってます

メーター部分に鎮座するアレ
少々わかりにくいがアッパーカウルステーの裏にはボルトやナットが見えない。この部分はシャシーに固定されていないのか、裏に引っ掛けるフックの様な物が仕込んであるのか??

さすが立花レーシングクラブ、リヤもABS付き
ただでさえ危ない職業だし、安全性は大事にしないとね

そんな眼で「お手を触れないでください」とか言われたら触れないですね

良く見るとカウルに分割ラインが無いのでガバッと上から被せる仕様なのかも?
カウルの分割ラインがほとんど無いのも初期のビモータ風

カウルの隙間から見るとカウル裏側にはFRPのガラスマットらしきものが確認できる
上から被せたカウルが広がらないように固定しているステーも見えるが、黒染めの鉄キャップボルトとステンレスワッシャーの組み合わせのようで、案外実用重視

テールカウルにはスリット式のダクトがあるが、モデラーの方は単なるスリットではなく微妙に抜け方向が丸められている事に注目しましょう
室内照明の反射を見る限り表面の塗装面はかなり荒く、展示で映えるように光沢重視ではない事がわかる。実際にアクションするためなのか、何かそういう設定があるのかは謎
シン・仮面ライダーブースの様子
車両が展示されている特設ブースはイメージカラーである赤と黒のカーペット仕様です。
当然ながら車両に触れたり跨ったりする事はできませんが(世界で1台しかない貴重な車両ですので)、ものすごい近くまで寄る事はできます。
特撮マニア、庵野監督のファン、仮面ライダーマニア、ワンオフ外装を作りたい方、スケールモデラー、映画マニア、いずれかに該当する方は見ておかないと後悔する事間違い無しです。

巨大看板前で記念撮影する人たちと、車両の細部を確認しようと頑張る人たちに分かれるのが面白いブース
当然ながら皆さん興味津々

ブース内にあるポスターとプロモーション映像は初代の面影を色濃く残しているのに、例によって非常にスタイリッシュなものに仕上がっています
シン・仮面ライダーは現在絶賛公開中!サイクロン号が活躍しているところを見に行きましょう!
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