左手のクラッチ操作が不要のカブシリーズの一台として、高い人気を誇るCT125ハンターカブをマニュアルクラッチ化するキットが登場した。スペシャルパーツ武川(SP武川)がCT125のクラッチ変更キットを開発し、東京モーターサイクルショーで初公開した。
発進と停止はクラッチいらずのままなので楽チン
配達用途などに対応して、より簡単な操作を実現するため左手のクラッチレバー操作を不要にしたのがカブシリーズの伝統。しかし、今では趣味バイクとして使われることが多いため、マニュアルでクラッチ操作をしたいというニーズがあり、SP武川がそれに応えた。
東京MCショーでSP武川が発表したのが「ハイドロクラッチコンバージョンキット」。新型CT125ハンターカブ(JA65)やダックス125(JB04)、新型クロスカブ110(JA60)に対応したキットで、油圧式のマニュアルクラッチに変更できるのだ。
このキットは1次側の自動遠心クラッチは残したままなので、発進や停止時は通常のカブと同じでクラッチ操作が不要。回転を上げて遠心クラッチがつながっている時に動力の断続をマニュアル操作できるようにするもので、走行中の変速にはクラッチ操作が必要だ。
シフトする際に足で作動させていた2次側クラッチを左手の操作にするためシフトタッチが軽くなる。また、オフロードで段差を越えるためにフロントを浮かせる際は、回転を上げてクラッチミートするといった操作も可能になるなどメリットは多いだろう。
ボアアップキットとキャリアコンテナセットを開発中!
SP武川のCT125ハンターカブ(JA65)用パーツで最もホットなのは、現在開発中のSステージボアアップキット、スポーツカムシャフト、インジェクションコントローラー「FIコンタイプ-X」だ。ノーマルとは全く異なる力強いパワー特性に期待したい。
また、ツーリングユースに最適な50Lの容量を誇るコンテナボックスも新発売。上部の開口部以外に2ヶ所の中窓がついており、サイドからも荷物の出し入れができるのだ。CT125ハンターカブのリアキャリア対応の固定ブラケットとセットで7色ラインナップする。
ダックス125にもクラッチキットをさりげなく装着していた
SP武川は、大阪モーターサイクルショーでは造形社ブースにダックス125改を展示。実はこちらの車両にもハイドロクラッチコンバージョンキットが装着されていたが、気付いた人はいるだろうか!? ダックス125もクラッチレバーがない仕様のみなので嬉しい新作パーツだ。
ヘッドライトガード(1万6830円)はCT125とは異なる新形状で、ホンダが発表したCL250のカスタム車と同形状のもの。大型のメーターバイザーキット(1万1880円)はツーリング時の快適性が高まりそうだ。
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