GPz1100をベースに、カーボンパーツを多用して徹底的に軽量化。目指したのは現行のスーパースポーツの走行性能に迫る究極の80年代マシンだ。全身にカーボンをまとうGPz1100を紹介していこう。

カーボンを圧着して素材の強度を向上させる

GPz1100をベースにPMCがカスタムをほどこしたこのマシン。車両オーナーからの要望は、GPz1100を現行のスーパースポーツの走行性能に迫るマシンに仕上げてほしいということ。30年以上も前に生産され、さらに空冷エンジンの旧車を、PMCはどのようにカスタムし依頼に応えたのか。

80年代のマシンでスーパースポーツに対抗できるようにするため、PMCがとった方法は徹底的な軽量化だ。すでに部品の入手も難しくなっているGPz1100だけに、エンジンをハードにチューニングすることは、トラブルが生じた場合に修復が難しい。そのため、エンジンはライトチューニングに留め、車体の軽量化でパワーウエイトレシオを上げて走行性能をアップさせることにしたのだ。そこで採用したのがカーボンホイールやアルミタンク、そしてカーボンドライプロテックというカーボンを素材に圧着させて強度を上げる方法だ。

カーボンホイールはイギリスのBSTを採用。アルミ鍛造ホイールやマグネシウム鍛造ホイールも上回る軽量ホイールであり、車体重量の軽減はもちろんのこと、バネ下重量の軽減により、ハンドリングをはじめ、加速や制動力などの運動性能の向上をもたらしてくれる。ホイール径は現行のハイグリップタイヤが装着できる前後17インチとして、それに合わせて足まわりを構築している。また、車体上部の重量物であるガソリンタンクを純正のスチール製からビーター製アルミタンクに換装することで、車体重量の大幅な軽量化も行なう。車体上部が軽くなったことで、マスの集中化にも貢献している。

そのアルミタンクは、カーボンドライジャパンが施工するカーボンドライプロテックがほどこされている。このマシンではアッパーカウルやサイドカバーに軽量化のためにカーボン製が採用されているため、アルミタンクもカーボンを圧着することで、外装をカーボンで統一している。さらに、このカーボンドライプロテックをフレームにもほどこしており、フレームの剛性アップにも一役買っているのだ。カーボンドライプロテックは金属や樹脂の表面にカーボンを圧着させて素材そのものを保護するとともに、強度を向上させることができる技術である。フレームに施工することで、フレーム本体を飛び石などから守ることができるうえに、剛性もアップする。こうして、現代のハイグリップタイヤにも十分耐えられる車体剛性が得られているのだ。

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情報提供元 [ カワサキイチバン ]

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