
ヤマハがモーターサイクルショーでXSR125の試作車を市販予定車として参考出品した。早速これに跨ることができたので、そのインプレッションをお届けしたい。
足つき性はシート高810mmの数値通りの印象
国内で発売が確定となったXSR125の姿がついに初公開。早速車両を撮影し、跨ることができた。2018年にタイなどで発売されたXSR155がベースなので姿は見慣れたものだが、丸型ヘッドライトの定番スタイルは飽きが来ないのがないのがいいところだ。
前後17インチホイールを採用したフルサイズの車格は、125ccのミニバイクではなく250ccクラスくらいの印象がある。それでいて、取り回しは125ccクラスの軽さなのが嬉しいところ。跨ってから車体を起こす時にも125ccクラスの軽さがあった。
身長170cmのライディングポジションは標準的なスポーツネイキッドという感じ。ハンドルは高すぎずある程度のスポーツ性を狙っている感じだ。同じようにステップも少しバックしているが、ヒザの曲がりは違和感はなかった。
ただし、足つき性は体重65kgの筆者では両足かかとが接地しなかった。シート高はXSR155インドネシア仕様が810mmに設定されており、日本仕様はこれがベースになると思われるが、印象はまさに数値通り。車体が軽いので不安はないだろう。

身長170cmのXSR125のライディングポジション。17インチのフルサイズなので、車格に125ccクラスの”小ささ”はない。街乗りも峠道も無理なく楽しめる万能ポジションだ。

体重65kgのXSR125の足つき性はわずかに両足かかとが浮く。ベースになると思われるXSR155インドネシア仕様は車重が134kgと軽量なので不安はないだろう。

XSR125国内仕様 [YAMAHA] 日本仕様はXSR155インドネシア仕様に近いカラーリングを採用。水色にはブラウンのシートがセットされており、クラシックテイスト満点だ。

XSRシリーズ共通イメージでデザインされたタンクやシートカウルのスタイルがXSR125でも違和感なく再現されている。小ぶりの丸型テールランプはXSRのトレードマークだ。
最高出力は15PS!? 日本発売は2023年7月以降か
モーターサイクルショーで市販予定車として展示されたXSR125は試作車でスペックなど詳細は未発表だ。装備は、フロントに倒立フォーク&ディスクブレーキを採用し、リアはリンク付きモノサスペンションとディスクブレーキと必要十分な足まわりとなる。
エンジンは水冷単気筒SOHC4バルブに可変バルブのVVA付きのXSR155インドネシア仕様と全く同じ外観なので、これの排気量縮小版だろう。最高出力は、ユーロ5規制をクリアしたXSR125欧州仕様が15PSを発揮しているので、同様のパワーに期待だ。
予想発売時期は2023年7月以降で、価格は現状不明。続報が入り次第お伝えしたい。

腰上が無塗装のエンジンが風合いを醸し出す。ライバルGSX-S125やCB125Rと互角の15PSを発揮するか!? 独自のVVAは低速トルクと高回転パワーを両立するメカニズムだ。

17インチホイールはスポークではなくキャスト仕様で確定。欧州仕様は径37mm倒立フォークに径267 mmディスク+2ポットキャリパーのブレーキを採用する。

リアも17インチホールに溝の深いデュアルパーパスタイヤを装着する。リアブレーキは欧州仕様は径220mmディスク+1ポットキャリパーを採用する。

前後一体型で段差のないフラットなシートを採用。表皮はクラシカルなタックロール模様で本革のようなブラウンのカラーがおしゃれだ。

タンクはカバーでインナータンクの容量はXSR155インドネシア仕様で10.4L、XSR125欧州仕様は10L。日本仕様も同等のはずだ。

メーターは丸型。中央にスピードメーター、ギアポジションインジケーター、燃料計、距離計、燃費計を表示し外周をタコメーターとしているだろう。
2023年型XSR155インドネシア主要諸元(参考)
・全長×全幅×全高:2007×804×1080mm
・ホイールベース:1330mm
・シート高:810mm
・車重:134kg
・エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ【124cc】
・最高出力:【15PS/10000rpm】
・最大トルク:【1.17kg-m/8000rpm】
・燃料タンク容量:10.4L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/70-17、R=140/70-17
※【 】はXSR125欧州仕様
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興味深いのは国内販売されてない155とどれくらいパーツの共通性があるかだなあ。
結局日本版出すならもっと早くに出しとけば良かったでしょうに。。笑
それにしてもカッコイイしパッケージングも最高ですね。
さぁ、ヤマハさん、次はWR155Rの番ですよ!