
カワサキから2023年モデルの新型「Ninja ZX-25R SE」が発表された。最新排ガス規制への適合に加えてエンジン性能が進化。最高出力は3.0PSアップした49PS(ラムエア加圧時)となったほか、最大トルク、燃費といった主要性能が軒並み向上している。また装備面では、新たにプリロード調整が可能なSFF-BPフォーク、TFTフルカラー液晶メーターを採用。排ガス規制を乗り越えつつ、走行性能とユーティリティが大きく改良された。
カラーリングは「KRT EDITION」のライムグリーンがグラフィックを変更しつつ続投。スタンダードモデルではレッドとエボニー(ブラック)が新登場した。発売は4月15日(土)で、価格は96万2500円。従来モデルからは2万7500円の価格アップとなる。また、この新型モデルは各地のモーターサイクルショーでも展示が決定している。
目次
パワーアップ&最新装備フル搭載で戦闘力まだまだ向上!RRの装備も一部採用
2021年の発売と同時に話題沸騰した、排気量249ccのスーパースポーツ「ZX-25R」。発売から2年が経つ今も、国産メーカー製唯一の現行250cc直列4気筒エンジン搭載というアイデンティティーを持つ、「Ninja ZX」シリーズの最小排気量モデルだ。登場時からクラストップのエンジン出力やトラクションコントロール、オートブリッパー付きクイックシフター、SHOWA製SFF-BPフォークの採用といった上位クラスの装備を標準装備し、当然スポーツ走行でも高いポテンシャルを発揮。しかし250ccクラスらしいコンパクトさや街乗りでの快適性も維持されおり、高い人気を集めている。

昨年10月にインドネシアにて発表された最新型の「ZX-25R SE」がついに国内導入となる。残念ながら同時発表の「ZX-25RR」についての情報はないが、RRの仕様の一部は国内向けSEにも採用された!
今回発表された新型モデルでは、スタイリングこそ従来モデルから大きく変わらないものの、新たに令和2年排ガス規制に適合したエンジンは同時に最高出力、最大トルク、燃費性能、圧縮比などの数値も向上。出力は従来モデルから3.0PSアップとなる49PS(ラムエア加圧時)、最大トルクは0.1kgf-mアップ、燃費も0.6km/Lアップの24.6km、圧縮比は11.5:1から12.5:1へ変更と、大きな改良を受けている。
また装備面も進化を遂げた。従来モデルから採用されていたSFF-BPフォークにプリロード調整機能が新たに追加されたほか、ウィンカーは前後ともにLED化。メーターは4.3インチのフルカラーTFT液晶が採用され、最新のユーザビリティと性能を体感できるモデルとなったのだ。

2023年現在も250ccクラス唯一となる直列4気筒エンジンは、今回のモデルチェンジで更なるパワーアップを遂げ49PSへ。燃費効率すら上昇している。

エンジンだけではなく、各種装備も更なる進化を遂げた。アナログ+デジタル併用だったメーターは、フルカラーデジタルTFT液晶に更新。

ウィンカーも前後LEDに変更され、最新鋭機にふさわしい存在感を発揮する。
なお、この最新ZX-25R SEは2022年10月にインドネシアで発表されたのが初となるが、この際同時に発表されたバリエーションモデル「ZX-25RR」の日本導入は発表されていない。しかし、RRに搭載されたSFF-BPフォーク調整機能は国内向けSEには追加されることとなった。残念ながらRRのみに採用されているBFRC-lite(バランスフリーリアクッションライト)は未採用だが、今後のバリエーション展開にも期待していきたい。

インドネシアモデルでは「ZX-25RR」のみに設定された、プリロード調整機構付きSFF-BPフォークは国内向けモデルにも採用。ただしリアショックの仕様は従来のままとなる。

2023年モデルのカラーリングは「KRT EDITION」のライムグリーンに加え、レッド、エボニー(ブラック)のラインナップとなる。ライムグリーンはグリーンの面積を増したほか、タンクのエンブレムにカワサキモータースの「リバーマーク」が追加された。(左:2023年モデル 右:従来モデル)
Ninja ZX-25R SE(2023)
発売日:2023年4月15日(土)
メーカー希望小売価格:¥962,500
主な変更点
・最高出力の変更
・最大トルクの変更
・圧縮比の変更
・プリロード調整が可能なSFF-BPの採用
・4.3インチフルデジタルTFT液晶スクリーンの採用
・前後LEDウインカーの採用
・型式および型式指定・認定番号の変更(新排出ガス規制適合のため)
・燃料消費率の変更
・カラー&グラフィックの変更
Ninja ZX-25R SE KRT EDITION【ライムグリーン×エボニー】(新色)
キャンディパーシモンレッド×エボニー(新色)
メタリックマットグラフェンスチールグレー×エボニー(新色)
Ninja ZX-25R SE(2023)主要諸元
・全長×全幅×全高:1980mm×750mm×1110mm
・軸間距離:1380mm
・シート高:785mm
・装備重量:184kg
・エンジン:水冷4サイクル並列4気筒DOHC4バルブ 249cc
・最高出力:35kW(48PS)/15,500rpm【ラムエア加圧時:36kW(49PS)/15,500rpm】
・最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)/12,500rpm
・燃料タンク容量:15.0L
・変速機形式:常時噛合式6段リターン
・ブレーキ形式(F/R):F=シングルディスク 310mm (外径)/ R=シングルディスク 220mm (外径)
・タイヤサイズ(F/R):F=110/70R17M/C 54H / R=150/60R17M/C 66H
情報提供元 [ カワサキモータース ]
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かつての出力自主規制値を軽く超えて来ててこりゃ熱いな。