3月17日に開幕するモーターサイクルショーで、スズキが新型バーグマンストリート125EXを国内初公開する。先行して2022年に発売されたアドレス125やアヴェニス125の兄弟にあたるモデルとなり、日本での発売が確定したので欧州仕様の情報から詳細解説してみたい。

バーグマンは、SEP-αエンジンやハイグレード装備でPCXに対抗

スズキの原付2種(51~125ccクラス)は旧来のラインナップが全て生産終了となり、2023年は新型アドレス125、新型アヴェニス125、新型バーグマンストリート125EXの3車種に入れ替わる。すでに2車は発売済みでバーグマンストリートが4月発売と予想されている。

最後発となるバーグマンストリートEX125は、新型アドレス/アヴェニス125と共通プラットフォームを採用するが、機能を追加したSEP-αエンジンやロングホイールベースの足まわりなどで快適性を高め、PCXなどの高付加価値スクーターに対抗するコンセプトが特徴だ。

フロアは前方に足を伸ばせる足置きで快適性を確保しつつ、足元に荷物を置くスペースも確保。また、エンジンオートストップスタート (EASS) と呼ばれるスズキ版のアイドリングストップ機能も盛り込まれており、セルスターターを撤去した設計を採用する。

それでいて、コスト上昇につながるABSの採用を見送り前後連動のコンバインドブレーキを選択しており、価格面でのメリットも期待できそう。デザインはベーシック系の新型アドレス125やスポーティな新型アヴェニス125と異なるラグジュアリー路線で棲み分けしている。

バーグマンストリート125EX [SUZUKI] モーターサイクルショーに展示されるパールミラージュホワイトは銀の差し色が好印象。高級感のあるスタイルでPCXに対抗する。写真は欧州仕様。

バーグマンストリート125EXは、パールムーンストーングレーもモーターサイクルショーに展示される。この2色は国内導入確定だろう。写真は欧州仕様。

新型アドレス125日本仕様 [SUZUKI] 従来のアドレスの印象とは異なるクラシックスタイルに生まれ変わった新型。インドでの使用を想定してボディには鉄板も併用されている。国内価格は27万3900円。

新型アヴェニス125日本仕様 [SUZUKI] アドレスと共通プラットフォームにスポーティなボディを採用。車両コンセプトに合わせて加速重視の変速比を採用している。国内価格は28万4900円。

上がバーグマンスのSEP-α。下のアドレス/アヴェニスのSEPエンジンにあるセルスターター(赤丸)がないのが分かる。ACGでエンジン始動するので、セル音が発生せず高級感が高まる。

バーグマンは、ステップスルーとしつつ前方に足置きも設置するので、ライディングポジションの自由度が高い。また、手前部分は絞り込んで足つき性にも配慮している(写真上段中央)。

ブレーキは3車ともコンビブレーキでABS非採用。前ディスク(径190mm)、後ドラム(径130mm)で左レバーを握ると前後連動で制動。右レバーはフロントのみ制動する仕組みだ。

過剰装備はないが、日常使いに重宝する装備が満載

近年の125ccスクーターは、機種によってはスマートフォン接続機能やトラクションコントロール、スマートキーなど豪華装備が数多く盛り込まれている。スズキの3車は国内でこれに追随しない姿勢が明確だが、通勤や買い物などで役立つ機能はきめ細かく盛り込まれている。

まず、前述のステップスルーの足置きは荷物を置きたい時に便利。幅は447mm、前後長は197~647mmのスペースを確保している。コンビニフックはハンドル下とシート前方にダブルで設置されており、これは他社のスクーターには見られない装備だ。

収納は、右にオープンポケットと左にUSB充電ポート付の蓋つきポケットを用意。シート下容量は21.5Lで浅めのジェットヘルメットなら収納可能な他、別途ヘルメットホルダーも2個用意している。さらにリアキャリアが装備されており、純正オプションでトップケースも設定されている。

燃料の給油口はシート下にあり、容量は3車で最大の5.5Lを確保。キーシリンダーはシャッター付で盗難抑止対策済みだ。アドレスやアヴェニスにはないボディマウントされたウインドスクリーンは風洞実験を経て形作られたもので、より快適性を高めてくれる。

欧州仕様のメーターは液晶デジタルで時計や燃料計、燃費計、電圧などを表示する。空冷式だが右側にエンジン温度計も装備する。

フロント左側には蓋つきのポケットが用意され、中にはUSBの充電ポートを設置する。スマートフォンの収納と充電に便利だ。

フロント右側には500mlのペットボトルが収納可能なポケットを用意する。シャッター付イグニッションキーシリンダーには盗難抑止効果がある。前方フックはJ字タイプだ。

前方だけでなくシート側にもコンビニフックを用意する。落下防止にもなるD字型フックで足元に荷物を置く際に重宝しそうだ。

シート下の容量は21.5Lとなり、新型アヴェニス125と同じ容量。新型アドレス125は21.8Lでわずかにリードしている。バーグマンのみシート下に給油口を装備している。

リアキャリアを標準装備するのもバーグマンストリートのみで、3車で選ぶ際に大きなセールスポイントになりそうだ。

バーグマンストリートのみボディマウントのメーターとスクリーンを装備しており、防風性も優秀と思われる。大型スクリーンがアフターパーツで発売されたらツーリングも視野に入るだろう。

新型バーグマンストリート125EX欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:1905×700×1140mm
・ホイールベース:1290mm
・シート高:780mm
・車重:112kg
・エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc
・最高出力:8.6PS/6500rpm
・最大トルク:1.0kg-m/5500rpm
・燃料タンク容量:5.5L
・変速機:Vベルト無段変速
・ブレーキ:F=ディスク、R=ドラム
・タイヤ:F=90/90-12、R=100/80-12

この記事にいいねする


コメントを残す

スズキ アドレス125の価格情報

スズキ アドレス125

スズキ アドレス125

新車 290

価格種別

中古車 40

本体

価格帯 21.39~25.19万円

23.92万円

諸費用

価格帯 3.33~4.04万円

3.07万円

本体価格

諸費用

本体

19.53万円

価格帯 8.9~24.8万円

諸費用

4.12万円

価格帯 3.9~6.05万円


乗り出し価格

価格帯 24.72~29.23万円

27万円

新車を探す

乗り出し価格


乗り出し価格

23.66万円

価格帯 14.95~28.7万円

中古車を探す

!価格は全国平均値(税込)です。

新車・中古車を探す

スズキ アヴェニス125の価格情報

スズキ アヴェニス125

スズキ アヴェニス125

新車 238

価格種別

中古車 7

本体

価格帯 19.65~25.64万円

22.94万円

諸費用

価格帯 4.38~4.44万円

3.81万円

本体価格

諸費用

本体

22.46万円

価格帯 16.98~25.9万円

諸費用

3.23万円

価格帯 3.05~3.8万円


乗り出し価格

価格帯 24.09~30.02万円

26.76万円

新車を探す

乗り出し価格


乗り出し価格

25.7万円

価格帯 20.03~29.7万円

中古車を探す

!価格は全国平均値(税込)です。

新車・中古車を探す