3月17日に開幕するモーターサイクルショーでカワサキが「NEWモデル」を初公開する。カワサキが配布したブース写真で確認できるディテールから新型エリミネーターではないかと話題になっているが、今回はさらに排気量を400と予想したい。果たしてエンジンは何気筒に?

エリミネーター400の時代には、バルカン400もあった

カワサキのクルーザーには伝統的に並列2気筒と並列4気筒エンジンがラインナップされてきた歴史がある。1990年代からは時流に乗ってV型2気筒エンジンのモデルがリリースされたが、原点は並列エンジンにあり現在のバルカンS(650cc)がその伝統を受け継いでいる。

そして、2023年には新型エリミネーターが登場すると予想されるが、排気量についてはカワサキが配布したブース写真で確認できるディテールから400と推測できる。車両のミラーが丸型で旧エリミネーター400(前期型)と一致しているのだ。ちなみに旧エリミネーター250は角型となる。

それでは新型エリミネーター400は、旧エリミネーター400と同じ並列4気筒エンジンになるのか、それとも当時併売されていたEN400/バルカン400路線の並列2気筒になるのだろうか。カワサキには2軸があり、どちらが採用されてもおかしくないのだ。

現行機種ではZ400/ニンジャ400系の並列2気筒とモーターサイクルショーで初公開されるZX-4RR系の並列4気筒エンジンがあり、2023年は再び400ccが2軸の時代になる。車名は「エリミネーター」を名乗ると思われるので、400であれば並列4気筒が旧エリミネーターからの伝統になるが…。

エリミネーター400(1986年) [KAWASAKI] 前年にデビューしたエリミネーター900に続き、中型免許区分で用意された400は、GPZ400Rをベースにした54PSの並列4気筒エンジンを採用した。

バルカン400(1990年) [KAWASAKI] 1985年に新開発の並列2気筒エンジンを採用してデビューしたEN400の発展版がバルカン400。DOHC4バルブでクルーザーながら45PSを発揮した。

Z400LTD-II(1981年) [KAWASAKI] 1979年に発売されて大ヒットしたZ400FXの並列4気筒エンジンを搭載したクラス最速クルーザー。DOHC2バルブエンジンはFXと同じ43PSを発揮した。

Z400LTD(1979年) {KAWASAKI] 当時国内でクルーザーブームとなり、並列2気筒エンジンを搭載していたZ400をベースにアップハンドルや段付きシートでカスタムした。これがカワサキ400クルーザーの原点だ。

2018年にデビューしたニンジャ400の並列2気筒エンジン。基本設計はニンジャ250と共通で、250ccへの展開も容易となる。400の最高出力は48PSで十分なパワーを発揮する。

2020年にデビューしたZX-25R(左)と2023年デビューのZX-4Rのエンジンも基本設計は共通で、250ccの展開も容易となる。400の最高出力は77PSとかつてのナナハン並みだ。

ベールに隠された「NEWモデル」のミラーは丸型

カワサキが発表したモーターサイクルショー出展概要にはブースの写真も配布されており、ベールに隠された「NEWモデル」の一部が露出されている。テールランプの形状から新型エリミネーターと推測したが、さらに丸型のミラー形状でエリミネーター400と予想できるのだ。

ブースの写真からZ2ミラーのような丸型ミラーが確認できるので、エリミネーター250の登場が予想されたがエリミネーター400だろう。どんなエンジンかぜひ会場で実車を確かめて欲しい。

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