
ハーレーダビッドソンは、中国にて新型モデル「X350」を発表した。ハーレーは2019年、中国の浙江銭江摩托(銭江モーター)と共同で排気量338cc~500ccのモデルを開発・販売するとの発表をしていたが、ついに市販モデルが公開されたのだ。
X350はフラットトラッカースタイルのシルエットに、水冷DOHCの並列2気筒エンジンを搭載。排気量は353cc、出力は27kW(36.7PS)。倒立フォークやフルLED灯火を装備するモダンなスタイル。価格、発売時期については未発表で、続報が待たれる。
最小排気量のハーレーがついに誕生
ハーレー中国により発表された、今回の新型「X350」は、ハーレーブランド最小の排気量となるスポーツネイキッド。同社は提携発表時に、「338cc~500ccのモデルを開発する」と発表していたが、X350は353ccの並列2気筒エンジンを搭載することとなった。
エンジンの出力は27kW(36.7PS)、ボア×ストロークは70.5mm×45.2mm。スタイリングは70年代のフラットトラッカー「XR750」をイメージしている。前後17インチのホイールにはピレリ製エンジェルSTを採用、Φ41mmの倒立フロントフォークを備え、高いポテンシャルを感じさせる装備を持つ。フレームの形状やサスペンションのレイアウトは、イタリア・ベネリの「302S」と似通う。ベネリの製造は銭江モーターが手掛けているため、同様のコンポーネントを採用している可能性も高い。
現在このX350は中国向けにのみ発表されているが、ハーレーは銭江モーターとの業務提携時に、中国・アジア向けへのグローバル展開も示唆している。また価格や発売時期も未発表であるため、思わぬ動きが期待できるかもしれず、続報を待ちたい。

X350はハーレー最小排気量となる353ccの新型スポーツモデルだ。発売時期や価格は未発表ながら、中国ハーレー公式サイトではスペック等が公開されている。

大排気量モデル専門ともいえたハーレーだが、ミドルクラスのモデル開発については2019年から発表がなされていた。共同して開発を行ったのは、イタリア・ベネリブランドの製造も手掛けている中国メーカー・銭江モーターだ。

DOHC水冷並列2気筒のエンジンは36.7PSを発揮。サスペンションのレイアウトなどは、銭江モーターが製造を手掛けるベネリ「302S」と同様となる。

ミドルクラスということでビギナー層などへのエントリーモデルとなり得るX350だが、装備は本格的なロードスポーツ性能を示唆するものだ。灯火類はフルLED、倒立フォークやデジタルメーターを採用し最新装備を備えるが、電子制御の情報は未公開。

X350のモチーフになったXR750。1970年にスポーツスターベースのエンジンを使用し開発されたフラットトラックレーサーで、1972年から2008年までにAMAグランドナショナルチャンピオンシップで28回の優勝を果たした伝説のマシンだ。
X350中国仕様主要諸元
・全長:2110mm
・ホイールベース:1410mm
・シート高:817mm
・車重:195kg
・エジンン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC 353cc
・最高出力:36.7PS/rpm
・最大トルク:3.16㎏-m/7000rpm
・燃料タンク容量:13.5L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/60ZR17
情報提供元 [ ハーレーダビッドソン【海外サイト】 ]
この記事にいいねする
ええやん。
カッコだけでなく乗り味も楽しみです
ハーレーが水冷とか、小排気量とか
古参の方には受け入れがたいかもだけど、
コレだけ排ガスが厳しいと、新しい道を模索するしかないよね
ダートラという明確なイメージもあるし
個性的で悪くないと思う
より個性的で鷹揚な雰囲気を持たせる為にも
敢えての18インチとかでも良かったかも