
1月にホンダCL250の発売を3月23日と予想し、2月に延期の模様と報じたが、ついに5月18日の発売で確定したようだ。また、スペックも判明したのでお伝えしたい。
エンジンは低中速域重視に改良か
CL250は、3月17日に開幕するモーターサイクルショーの前に正式発表され、5月18日に発売されると思われる。カラーバリエーションはキャンディーエナジーオレンジにパールヒマラヤズホワイト、パールカデットグレーの3色と予想される。
予想価格は税込62万1500円で2023年型レブル250の税込61万500円の1万1000円アップとなり、新作モデルにも関わらず上昇幅がかなり抑えられている。これは20代から圧倒的な支持を受けるレブル250と同様に若年層ユーザーをターゲットにしているからだろう。
そして、新たに判明したCL250のスペックではシート高が790mmとなり、レブル250から100mmアップとなる。CL250はオフロード性能も確保するため、フロント19インチホイールに加えサスストロークも長くする必要があり、高さが増したようだ。
最高出力は24PS/8500rpmになる模様でレブル250の26PS/9500rpmよりも落とされている。一方、最大トルクは2.3kg-m/6250rpmとなりレブル250の2.2kg-m/6500rpmよりも低回転から力強い。同系エンジンを使うCRF250Lに寄った出力特性と予想される。

CL250カスタマイズ仕様 [HONDA] パールカデットグレーのカスタム車はタケガワなどのパーツを装着。リアサスやラジエターコアガード、アンダーガードなども装着されている。

CL250カスタマイズ仕様 [HONDA] オレンジのカスタム車はモリワキのマフラーなどを装着している。タンクの脇にはヘンリービギンズ製の小物入れもありツーリング向きの仕様になる。

CL250カスタマイズ仕様 [HONDA] パールヒマラヤズホワイトのカスタムは11月に公開されたものと同じ。アップフェンダーやハンドガードを装着したダート走行に向いたカスタムだ。
フレームは剛性を最適化、エンジンは鼓動感とパルス感を演出か
CL250のフレームはレブル250をベースにしており、エンジンハンガーの変更だけで500ccユニットも搭載できるようになっている。ただし、レブルと完全に同じではなくシートレールはCLシリーズ独自としており、さらに剛性と重量バランスを最適化しているようだ。
足まわりは、新設計のトップブリッジとボトムブリッジで剛性を最適化し、ダート路面の振動を吸収。トップリッジはアルミ製で軽量化にも貢献するという。装着される径41mm正立フォークは150mmのストローク量で通常のオンロード車より脚長設計になるようだ。
リアは径45mmパイプのスイングアームに2本サスを採用。プリロード調整は弱1段、強3段の5段階調整で、前後にラジアルタイヤを装着している。シートは体の自由度が高い前後フラットタイプで、シート下にはメットホルダーとETC車載機スペースを確保するだろう。
エンジンは、吸排気とバルブタイミングをCL250独自の設定とし、スロットル極低開度やエンジン極低回転まで転化時期を最適化しているという。内部構造の設計と2本出しにすることでレスポンスのいいパルス感をエンジンの鼓動感とともに演出しているようだ。

タンク容量は12Lを確保。ハンドルはアップかつワイドでオフロード走行にも配慮している。径41mmフォークにはブーツも装着される。

シート高は790mmでホンダの足つき性チェックでは伸長155cmのライダーも片足で支えることができるようだ。ヘルメットホルダーはシートを外してリングを固定するタイプのようだ。

CLのアピールポイントになるアップマフラーは2本出しのデザインを採用している。ヒートガードにはヘアライン加工を施しており、質感を高めている。

鼓動感とパルス感を重視したエンジンはアシストスリッパークラッチを採用し、クラッチ操作も軽くなっている。ミッションは6速のマニュアル式だ。
CL250国内仕様主要諸元(予想)
・全長×全幅×全高:2175×830×1135mm
・ホイールベース:1485mm
・シート高:790mm
・車重:172kg
・エンジン:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc
・最高出力:24PS/8500rpm
・最大トルク:2.3㎏-m/6250rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/80R19、R=150/70R17
・価格:62万1500円(予想)
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