
ピアッジオグループジャパンは、新型車として「V100 Mandello S」および「V100 Mandello」の発売を発表した。いずれのモデルも2023年2月6日(月)より全国のモト・グッツィ正規販売店にて受注を開始している。
「V100 マンデッロ S/V100 マンデッロ」は、アダプティブ・エアロダイナミクスを採用した市販車世界初のバイク。ロードスターのような乗り味と、ツアラーのような走行性を兼ね備え、コンパクトでスポーティかつ快適性を追求した全く新しいコンセプトの「オールラウンダー」モーターサイクルだ。
エキサイティングなパフォーマンスとモト・グッツィらしさを誇り、現代的で洗練された新型コンパクトブロックエンジンを搭載し、最新のテクノロジーを満載している。
■V100 Mandello製品 HP:https://www.motoguzzi.com/jp_JA/v100-mandello/
目次
個性と本物志向を追求した不朽のデザイン
V100マンデッロのデザインは、ユニークで他に類を見ないエンジンを表現。ゴツゴツしたエンジンヘッドをそのまま型取ったようなタンクのフォルムや、伝説の1976年式ル・マン850を彷彿とさせるスロット入りシート下サイドパネル、1981年式ル・マン850IIIへのオマージュであるトップフェアリングからも、流行に左右されないデザインが施されている。
新型モト・グッツィのアイデンティティも各所にちりばめられており、正面ではLEDライトのDRLがイーグルを象り、側面は指輪にはめ込んだダイヤモンドのように際立ったエンジンデザインが、このバイクのスタイルに欠かせない要素となっている。また、リア周りはV85TTで採用された航空機エンジンのアフターバーナーをモチーフにしたテールライトが目を引く。
また、ラジエーターの配置を工夫することにより、表に見えるラバーホースを排除し、電子機器もすべての配線を隠すなど、メカニカルな美しさを際立たせている。
画期的な 「コンパクトブロック 」ツイン
エンジンには「コンパクトブロック」と呼ばれる新型エンジンを採用。伝統的な90°縦置きV型ツインの構造を尊重しつつ、独特なトルク伝達とサウンドを実現している。
コンパクトで軽量なエンジンは機敏でスポーティなシャーシ構成を実現し、パワフルで大胆な個性と強力なトルクを持ちながら、環境規制に対応。スロットルを開けるたびにワクワク感を求める一方で、燃費やメンテナンス費用にも気を配る現代のライダーたちのニーズに応えている。
逆回転クランクシャフトは、加速や減速時の不要な反動を排除し、乗り心地を向上させるためのもの。この構成部品を追加することで、クランクシャフトの小型・軽量化を実現し、ひいては全体のコンパクト化と性能向上に寄与している。また、ライダーのフットペグもラバーパッドを挟んでクランクケースに固定され、優れたエンジンバランスにより振動を抑制する。
新設計のエンジンは、V85 TTのスモールブロックより103mm短く、過去にモト・グッツィが製造した1200 8Vより軽量化され、極めてコンパクトなエンジンを実現。また、堅牢で信頼性が高い新型油圧湿式多板クラッチは、ジャダー防止システムを搭載するなど重要な役割を担っている。オルタネーターも、従来の前方配置からシリンダーのV型内側に配置を変え、より効率の良い設計だ。
最高出力115HP/8700rpm、最大トルク105Nm/6750rpmを誇るエンジンの出力特性は低速域からたくましい加速を実現。3500rpmで既に82%の性能を発揮し、リミッターは9500rpm以上と、パフォーマンスはまさにスポーティそのものとなっている。また、現代的な設計によりエンジンの燃費を抑えて点検の間隔を12,000kmとし、メンテナンス費用を軽減している。
シャーシ構造: スポーツとツーリングの追求
V100マンデッロのスポーティな個性は、コンパクトで扱いやすいシャーシの特性にもある。シャーシ構造はスポーツとツーリングの追求をしており、コーナリング時のエキサイティングな走りに加え、長距離走行での優れた安定性、そして個性的なフロントホイールのフィーリングを提供する。
また、シート高815mmのゆったりとしたシートと、アクティブでリラックスしたライディングポジションが、ツーリングでの快適性を高めている。アルミ製ハンドルバーはスポーツライディング時のコントロール性を確保しつつ、ツーリング時はより快適なライディングポジションを提供する。
加えてV100マンデッロには、リバウンドとスプリングプリロードが調整可能なKYB製φ41mmフロントフォークを採用。Sには最新のオーリンズ製スマートEC2.0セミアクティブ・サスペンション・システムを採用する。
スマートEC 2.0セミアクティブ・サスペンション・システムでは、サスペンションの油圧の設定を刻々と効率的に調整し、あらゆるコンディションにおいて最適な設定を実現。路面の凹凸を認識する機能が強化され、快適性と走る楽しみを向上させている。また、フロントフォークとリアショックアブソーバーの設定を簡単にカスタマイズすることができ、ハンドルバーのボタン操作で好みの介入度を選択することができる。
世界初、アダプティブ・エアロダイナミクスを搭載
両モデルともアダプティブ・エアロダイナミクスシステムを世界に先駆けて採用している。このシステムは、速度や選択したライディングモードに応じて燃料タンクの両側にあるディフレクターの高さを自動的に調整する機能で、快適性とエアプロテクション機能の向上に貢献。電動調整式トップスクリーンとフルオープン時のディフレクターは、ライダーにかかる空気圧を22%低減する。
アダプティブ・エアロダイナミクスはV100マンデッロを構成する最先端のエレクトロニクスパッケージの一部で、6軸慣性プラットフォームと連携しながら路面での安全性を最大限確保するシステム。横加速度やフロントブレーキにかかる圧力、リーン角、ピッチ角、ヨー角などのさまざまなパラメーターを常に監視し、また減速度と安定性の比率の信頼を高めるためにブレーキ動作を調整するなど、コーナリング時のブレーキ操作とABS介入を最適化している。
側面のディフレクターを開くための閾値は、30~95km/hの範囲内で、デフォルト設定されている70km/h以外の速度に調整することが可能。ディフレクターは走行速度が20km/hもしくは閾値以下になると自動的に閉じるため、渋滞時や閾値速度前後で走行している場合に、開閉が繰り返されることはない。
また、電動調整式トップスクリーンにより、十分なエアプロテクション性能を備えており、左側のハンドルバースイッチにあるボタンを操作することで、ライダーは最大90mmまでトップスクリーンを上げることができる。ライディングモードとは別に機能するため、ライダーはそれぞれの体格やニーズに合わせて調整することが可能だ。
そのほかの標準装備には、DRL付きフルLEDライトクラスターやベンディングライトシステム、パッセンジャーシート下の収納スペースに装備したUSBポート、クルーズコントロールが含まれる。5インチTFTカラーインストルメントは、燃料レベル、気温、冷却液の温度、選択したギア、残りの航続距離、瞬間燃費などのデータを表示する充実した内容だ。
加えて、Sバージョンには「モト・グッツィMIAマルチメディアプラットフォーム」を装備。スマートフォンとインストルメントをBluetooth接続することで、直感的なハンドルバー操作で音声アシストや通話、音楽を管理するシステムだ。
※日本では機能しない内容が一部含まれます。
V100 Mandello S(2023)
■メーカー希望小売価格:2,640,000円(消費税10%込)
■カラーラインアップ : 2121グリーン、アバンギャルドグレー
■受注開始日 : 2023年2月6日(月)
■出荷時期 : 2023年6月より順次

2121グリーン

アバンギャルドグレー
V100 Mandello(2023)
■メーカー希望小売価格 : 2,200,000円(消費税10%込)
■カラーラインアップ : マグマレッド
■受注開始日 : 2023年2月6日(月)
■出荷時期 : 2023年6月より順次

マグマレッド
V100 Mandello(2023)主要諸元
※【】内はV100 Mandello S
・軸間距離:1,475mm
・シート高:815mm
・装備重量:233kg
・エンジン:水冷縦置き90°V型4バルブ2気筒 1042cc
・最高出力:115Hp/8,800rpm
・最大トルク:105Nm/6,750rpm
・燃料タンク容量:17.0L
・変速機形式:常時噛合式6段リターン
・ブレーキ形式(F/R):F=油圧式デュアルディスク 320mm(ABS)/R=油圧式シングルディスク 280mm(ABS)
・タイヤサイズ(F/R):F=120/70 R17 / R=190/55 R17
情報提供元[ ピアッジオ グループ ジャパン ]
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