
2月28日、中国のバイクメーカー「CF MOTO」が2023年モデルの発表会を行い、XO PAPIOレーサーを初公開した。PAPIO(パピオ)は10年以上前からある12インチの126ccスポーツモデルで、これをベースにレトロカスタムを施し往年のギャグのような雰囲気に!?
スズキのギャグ以上にGSX-Rに近い耐久ライトが◎
中国のCF MOTOは、1989年に設立されたバイクやATVなどのパワースポーツメーカーで、杭州に本社を置いている。ハイエンドの大型バイクをラインナップしており、警察車両メーカーにも指定される中国を代表するバイクブランドの一つ。2019年にはKTMと合弁で工場を設立している。
そのCF MOTOが、2023年モデルとしてXOパピオレーサーを発表。これは、空冷126cc単気筒エンジンに前後12インチホイールを採用したパピオのレトロカスタム仕様で、丸型2眼のヘッドライトは1985年の初代GSX-R750のようなイメージだ。
また、GSX-R750を元ネタに1986年に50ccフルカウルモデルのギャグが発売されたのは周知の通り。ギャグは角型ヘッドライトだったが、XOパピオレーサーはよりGSX-R750イメージに近づいており、現代版ギャグと言っていい仕上がりだ。
一方で、ネーミングのパピオは動物のヒヒ(狒々)を意味しており、これは明らかにホンダのモンキーを意識したもの。また、ベースとなったネイキッドスポーツ版のSTパピオはグロムの対抗馬で、ホンダに寄ったコンセプトでもある。
現状CF MOTOのバイクは、日本での取り扱いはない。

XO PAPIOレーサー [CF MOTO] 中国版4ミニのSTパピオをベースにレトロレーサーに仕上げた新作。 縦型126ccエンジンは9.5PSで10PSのグロムと互角。12インチのタイヤサイズは同一だ。

ABSなしは白のみ。ABS付きは写真の3色をラインナップ。価格はそれぞれ9680元(約19万円)と1万680元(21万円)で、中国では発表と同時にデリバリーがスタートしている。

GSX-R750(1985年) [SUZUKI] アルミフレーム×油冷エンジンの超軽量な車体で750ccクラスにもレプリカ旋風を巻き起こしたGSX-R750は、耐久だけでなくスプリントレースでも大活躍した。

GAG(1986年) [SUZUKI] GSX-R750のスタイルとカラーリングで50cc初のフルカウルを装備し発売されたギャグ。GSX-Rをコミカルに再現したコンセプトはXOパピオレーサーも近い。

GSX-R750のような丸型2眼ヘッドライトは○×デザインに。これはプレイステーションのコントローラーボタンを模しており、「ゲームのようにバイクで遊んでもらう」ことを表現している。

左がPAPIO=ヒヒ(狒々)で右がMONKEY=猿。CF MOTOも動物シリーズで対抗しているのが分かる。現在125ccの4ミニは欧州やアメリカでも人気があり、その市場も狙っているのだろう。

足まわりは、前後12インチでラジアルタイヤを装着。フロントフォークはベースのSTパピオの正立から倒立にアップグレードされている。前後ディスクブレーキでABS仕様もある。

エンジンは空冷4ストローク単気筒126cc。ボア×ストロークは57×49.4mmで新型グロムの50.0 × 63.1mmよりもショートストローク型になっている。

排気系はセンターマウントのテールアップサイレンサーを採用。テールランプも丸型2眼で統一しているだけでなく、ルーバーを置いたデザインにもセンスが感じられる。

メーターは針式のアナログ+液晶窓の組み合わせ。時計やギアポジションインジケーターも表示する。8250rpmからレッドゾーンに入るグロムよりもエンジンは高回転型と思われる。

プロモーション写真は、スズキのギャグのカタログを彷彿とさせる明るく楽しそうなイメージ。低めにマウントされたセパレートハンドルでライディングポジションは前傾気味だ。
XO PAPIOレーサー/ABS主要諸元
・全長×全幅×全高:1750×700×975mm
・ホイールベース:1214mm
・シート高:760mm
・車重:114kg
・エンジン:空冷4ストローク単気筒126cc
・最高出力:9.5PS/8250rpm
・最大トルク:0.93kg-m/6500rpm
・燃料タンク容量:7L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70R12、R=130/70R12
・価格:9680元(約19万円)/1万680元(21万円)
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デザイン好き!コレ顔はgsxr750まんまなのでw
のんびりしてるとすぐにパクられてしまう。
コレはSUZUKIに出して欲しかった!
日本車も凄く歴史があるのだから、
往年のデザインの焼き直しを一通りやれば良いのに。
古い名車を買うより、現代のバイクで古い名車のアイデンティティを感じるバイクが欲しいし魅力あると思うのだが。
なんで支那のバイクがギャグ復活なんだよ。
そういう”ギャグ”なんでしょ
日本のメーカーもこういうの出してください;;12インチホイール・車体デザイン、最高;;
...やっぱり売れないのかな;;
は?「スズキギャグ」だって?
執筆者は眼科で精密検査をした方が良いぞ。
バイク業界の「チャイナシンドローム」も極まれりだよなぁ。
やれやれ…バイク業界も「チャイナ推し」が酷いな。(-。-)y-゜゜゜