台湾のメーカー・SYMから新型モデル「MMBCU」が発表された。158ccのミドルスクーターで、個性的なマジョーラカラーのボディとスポーティなシルエットが特徴だ。これは毒蛇「マンバ」をデザインイメージとしたもので、爬虫類的な意匠が随所に施されたスタイルはカスタムペイントモデルのよう! 

「バイオニック・バイト・デザイン」国内でも注目間違いなし

SYM(三陽工業)は台湾最大の二輪車メーカーで、主に中小排気量帯のスクーターのラインナップが充実。国内への導入販売はモータリストが行っている。今回発売となった「MMBCU」は2022年のミラノショーで発表された新モデルで、デザインコンセプトは生物をモデルとする「バイオニックデザイン」という珍しいもの。MMBCUのイメージは、アフリカ産の蛇「マンバ」種をもとにしている。「世界最速」とも言われる素早さと、強い毒性と狂暴性で恐れられる本種の怪しい魅力を再現するため、SYM初の多層塗装を採用。独特のマジョーラカラーは見る方向により色調を変化させる。またヘッドライトやボディにはウロコをイメージしたデザインが施されており、毒蛇のイメージを強めた。

 

0214sym01

毒蛇をコンセプトにしたミドルスクーター「MMBCU」。カスタムペイントではよく用いられるマジョーラカラーを採用し、毒々しい戦闘的なスタイルが特徴だ。

 

0214sym02

バイオニックデザインにより生物的な質感を追求。ボディやヘッドライトには「ウロコ」的処理が施され、マンバグリーンを怪しく際立たせる!

 

0214manba

全体的なスタイリングも「鎌首をもたげた毒蛇」のイメージから組み立てられている。鋭角なフロントマスクはまさに牙を剝きだしているかのよう。

 

デザインは非常に戦闘的だが、装備面は日常使いにも便利なものを多数採用。フルフェイスを含めたヘルメットを格納できる28Lの大容量収納スペース、フルLED灯火類、各種インジケーターを備える液晶メーターに加え、高密度フォームを使用した「高Q」シートを備えて長距離走行・タンデムにも強い。カラーリングはメインとなる「曼巴緑(マンバグリーン)」のほか、「曠野棕(フィールドブラウン)」「幽密銀(シークレットシルバー)」「幻光白(ファントムホワイト)」の全4色。国内導入アナウンスは未発表だが、発売されれば注目必至だ。

 

0214sym03

SYM初採用となる多層塗装により、見る角度や光量によって色味を変化させるカラーリングを実現。コストが高く工程も複雑なため、純正採用される例は少ない。

 

0214sym05

残念ながら2023年2月現在、日本への導入予定はアナウンスされていない。しかしニーズの高いミドルスクーターの市場は国内でも広く、販売されれば非常に面白い選択肢となるだろう。

 

情報提供元 [ SYM(海外サイト) ]

この記事にいいねする


コメントを残す