
バイクシーズン開幕を告げるイベントが毎年恒例のモーターサイクルショー。その第2弾となる3月24日から東京モーターサイクルショーでモータリストが新型を初公開すると予想される。FELO(フェロー)のFW-03はあれにそっくり!?
写真:FELO元ホンダのデザイナーがEZ-9を電動でオマージュ、公道で乗れる!
中国の新興バイクメーカーのFELOテクノロジー創業者のジャン・ジンギー(Zhang Jingyi)氏は上海のホンダ上席スタッフとして勤務した後、独立してデザイン会社を設立。中国の大手バイクメーカーの製品デザインなどで実績を積み、2019年にFELOを立ち上げた。
ホンダとの関わりが強いからかFELOの製品にはその影響が…というよりFW-03はホンダEZ-9そのものと言えるコンセプト。EZ-9はオートマチックのオフロード入門車で、エンジン車にも関わらず、CVTのベルト式変速機やマフラーまでボディに内蔵した未来的デザインだった。
エンジンまわりをいかに苦労してボディに納めたかは別記事に詳しいが、EZ-9は時代を先取りしすぎており、むしろ電動バイクに適したモデルなのだ。FW-03は、FELOがプレスリリースで「EZ-9にインスパイアされた」と表明しており、電動版EZ-9と言える存在だろう。
スペックはモータリストが日本で発売しているFW-06よりもバッテリーパワーが96V-58Ah→72V-58Ahにダウンしていることから最高速は110→80km/hに落とされている。定格出力は日本では軽二輪に相当する2kWと海外で発表されている。
このFW-03は東京モーターサイクルショーで国内初公開される可能性が高い。興味のある人はモータリストのブースに足を運んでみよう。

FW-03 [FELO] どう見てもEZ-9にしか見えないFW-03。クローズドコース専用だったEZ-9と異なり、FW-03はヘッドライトも装備した公道モデルだ。

EZ-9(1990) [HONDA] こちらが本家。EVのように見えるが1990年型ということに驚く。エンジンはスクーターと同じCVT無段変速オートマでマフラーまでボディに内蔵していた。

FW-03のホイールベースはEZ-9と同じ1200mm。前100/90-12、後100/90-10のタイヤ径もEZ-9と同じだ。リアタイヤはEZ-9の130mmよりも細くなっている。

FW-03はドラム式だったEZ-9と異なり現代的な前後ディスクブレーキを採用。

FW-03の灯火類はフルLEDを採用。EZ-9ではヘッドライトの部分は小物入れになっていた。

FW-03のカラーバリエーションは写真右のグリーンと左のイエローに加え、EZ-9イメージの赤×青の3色が用意されている。こちらの仕様はハンドガードにウインカーを設置している。

FW-03のリアサスペンションはスイングアームを採用しサスストロークを確保している。駆動系がベルトかチェーンドライブかは不明だ。

FW-03のコックピット。こちらはプロトタイプ版のものと思われるが、丸型の古風なインジケーターがEZ-9と同じように置かれている。

こちらはEZ-9のコックピット。燃料タンクもボディ内蔵でFW-03はキャップの部分にスマートキーのダイヤルをセットしハンドルにはメーターも用意している。

FW-06 [FELO] 日本でモータリストが輸入販売しているFW-06の金田仕様(CG)。写真はFELOの海外SNSで紹介されていたものだが、日本のカルチャーにも精通しているようだ。
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