2023年2月にカワサキが、新開発の399cc水冷並列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツのニンジャZX-4Rシリーズを正式発表。「2023年秋に向けて日本国内導入準備中」ともアナウンスされました。久々の本格的なスポーツモデル導入で、一部機種を除いて低迷気味だった400ccクラスの注目度がこれまでよりも上がるかも……。

ウワサの新型4気筒400ccがついに正式発表!

すでにさまざまなウエブサイトなどで詳報されているように、カワサキは北米および欧州で、新作の400cc水冷4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツをニンジャZX-4Rシリーズとして正式発表。

このモデルは、スペックや各種画像データから、スチール製トレリスフレームを採用したニンジャZX-25Rの車体をベースに開発されていると思われます。エンジンは完全新作の399cc水冷並列DOHC4バルブ4気筒で、欧州仕様は最高出力77馬力。フロントブレーキのダブルディスク化や前後タイヤのワイド化、フルカラーメーターの装備など、ZX-25Rとの相違点も多数あります。それでいて車重は、ZX-25Rからわずか約5kg増。これは間違いなく“走りそう”です。

2000年代に入り、環境規制強化や二輪車生産のグローバル化などが影響して、日本独自クラスとして発展してきた“ヨンヒャク”はラインアップ削減が続き、2022年にホンダ・CB400スーパーフォア/スーパーボルドールの生産が終了したことで4気筒モデルは消滅。しかし、カワサキはこのタイミングで最新排ガス規制適合の新型を導入して、新時代を切り開こうとしています。

https://news.webike.net/motorcycle/293959/

カワサキ4気筒新登場で他機種に再注目集まるか?

カワサキの新型ニンジャZX-4Rシリーズは、最高出力77馬力(欧州仕様)と発表。これは、自主規制撤廃後の2009年にマイナーチェンジを受けて61馬力となったスズキ・GSR400の「61馬力」をはるかに上回る、400ccクラス市販車歴代最高の公表馬力値です。現行の400ccスポーツモデルが使用するエンジンの形式は並列2気筒または単気筒で、馬力だけを考えたらZX-4Rシリーズの圧勝。ライバル不在の状態と言えるでしょう。

しかしZX-4Rは北米での価格が9699ドルで、これは1ドル130円換算だと約126万円。購入を躊躇してしまいそうなハイプライスです。とはいえ、250ccクラスにZX-25Rが導入されたときと同じように、ZX-4Rの新登場でこのクラスに注目が集まるはず。ここはひとつ、同クラスの現行スポーツモデルをZX-4Rの発売に先駆けて再チェックしておきたいところです。

ちなみに、警察庁が発表している運転免許統計の令和3年版によると、普通二輪免許所持者は1054万5288人で、大型二輪免許は817万0421人。ただし、かつての免許制度改正により、1965年8月までに小型特殊や原動機付自転車以外の運転免許を保有していた人には大型二輪免許が自動付帯されたという歴史もあります。

そこで40歳未満で比較すると、普通二輪免許の所有者数は246万4249人、大型二輪免許は54万9721人。現在は日本でも、大型二輪免許クラスのバイクが高い人気を誇りますが、400cc以下限定でバイクを楽しんでいる人は意外と多いのです。

というわけで、普通二輪免許で乗れる最大排気量帯のスポーツバイクをチェック。なお今回は、2023年2月の段階ですでに生産が終了されているモデルと、400ccフルサイズよりも排気量が小さめな350cc以下を省いてピックアップしました。

普通二輪免許で乗れる最大排気量帯のスポーツバイクはこれだ!

1 ホンダ・CBR400R

アグレッシブな外観と装備

最高出力46馬力の399cc水冷並列2気筒エンジンを、スチール製フレームに搭載したフルカウルスーパースポーツ。2022年型からはフロントフォークが倒立化され(ショーワ製SFF-BP)、フロントブレーキがダブルディスク化されてニッシン製のラジアルマウントキャリパーを新採用するなど、さらにスポーツ性が向上されています。

車重は192kgで、このクラスのスポーツモデルとしては重めですが、攻撃的なルックスとは裏腹にフレンドリーな操縦性も追求されているのが大きな魅力。残念ながらスペック比較による性能では、同じパラレルツインエンジンを搭載したカワサキ・ニンジャ400に一歩譲りますが、400ccスポーツモデルを求めるホンダファンにとって、現在はこれが唯一の選択肢です。

2 カワサキ・ニンジャ400

250と共通の軽量ボディが魅力

2018年型以降の現行モデルはニンジャ250と同時開発され、基本部が共通化された車体を採用。そのため、スチール製トレリスフレームに398cc水冷並列2気筒エンジン(48馬力)を搭載しながらも、車重は167kgに抑えられています。ちなみに250と比べて後輪はワンサイズ幅広で、前後タイヤともにラジアルタイプがチョイスされています。

ニンジャ250とニンジャZX-25Rの関係と同じく、ニンジャZX-4Rが市場に導入されて以降もニンジャ400は併売されはず。2023年型のニンジャ400は75万9000円で、ZX-4Rとは恐らく50万円程度の差が生まれると考えられるため、ZX-4Rより約20kgも軽量ということに加えてコストパフォーマンスの点でも注目を集めるかもしれません。

3 カワサキ・Z400

さらに廉価で自在性に優れるネイキッド版

フルカウルスーパースポーツのニンジャ400をベースに、バーハンドルネイキッド化によりストリートファイターに仕上げたのがZ400です。こちらも、最高出力48馬力の398cc水冷並列2気筒エンジンを搭載。車重は、ニンジャ400よりもさらに1kg軽い166kgに抑えられていて、バーハンドル化との相乗効果でさらなる自在性を与えてあります。

フロントフォークは正立式でフロントブレーキキャリパーはアキシャルタイプを採用するなど、ニンジャ400と同じく装備はベーシックですが、最新排ガス規制適合化を果たしながらも70万4000円と比較的リーズナブルに抑えられているのも魅力。ツーリングから日常まで、フレキシブルにバイクを使いたい普通二輪免許ライダーにもピッタリなバイクです。

4 KTM・RC390

2022年型のフルチェンジでより魅力的に

スチール製トレリスフレームに、最高出力44馬力の373cc水冷単気筒エンジンを搭載した、オーストリアのメーカーが手がけるインド生産のスーパースポーツ。2022年型でフルモデルチェンジを受け、設計見直しによるフレームの約1.5kg軽量化や、エンジンマッピングの改良、カラーメーターの新採用などが施されました。

フルアジャスタブルのWP製倒立フロントフォークや、プリロードと伸側減衰力の調整が可能なWP製リヤモノショックを採用。トラクションコントロールや、リーンアングルセンサー付きで後輪のみキャンセルすることも可能なABSを標準装備し、上下双方向対応のクイックシフターがオプション設定されているなど、装備も充実しています。

2023年型の価格は85万円(GPカラー仕様は+9000円)。エンジンは単気筒ですが、普通二輪免許で乗れる“外車”というのも魅力です。

5 KTM・390デューク

普通二輪免許クラス外車の定番モデル

フルカウルのRC390と同じく、最高出力44馬力の373cc水冷単気筒エンジンを鋼管トレリスフレームに搭載。同じグループに属するWP製の倒立フロントフォークとリヤモノショックで武装しています。ただし390デュークのハンドルはバータイプ。ストリートでより自在にマシンを振り回せます。

フルカラーディスプレイやリヤ側のみキャンセルできるABSなど、装備は充実。二輪車の価格上昇は国内外ブランドともに続いていますが、それでも2023年型は前年比+3万円に抑えられていて76万5000円の設定です(2023年型RC390はスタンダードカラーで85万円)。価格だけを考えたら、“現実的な外車”とも言えそうです。

6 ハスクバーナ・ヴィットピレン401

俊敏性も備えたカフェレーサー系

ハスクバーナが誕生したスウェーデンの言葉で「白い矢」を意味する、クラシックモダンなカフェレーサースタイルのスポーツモデル。現在はグループブランドとなっているKTMの390デュークをベースに開発されており、鋼管トレリスフレームに最高出力44馬力の373cc水冷単気筒エンジンを搭載しています。

前後ホイールはクラシカルなワイヤースポークタイプですが、前後サスはWP製でフロントフォークは倒立タイプ。またフロントブレーキキャリパーは、ブレンボが手がけるバイブレブランドのラジアルマウント型です。上下双方向対応のクイックシフターを装備し、ハンドルはトップブリッジにクリップオンされたセパレートタイプ。KTMの390シリーズと同様に、キビキビ走れるスポーツモデルです。

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