
2022年6月、ヤマハからリリースされた軽二輪スクーターのXフォース ABS。155ccの新世代ブルーコアエンジンは可変バルブ機構VVAを採用し、これを原付二種のシグナス グリファスをベースとした鋼管フレームに搭載する。この新顔であるXフォースを、軽二輪スクーター界でトップの販売台数を誇るホンダ・PCX160と対決させてみた。果たして結果やいかに。
REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
スタートダッシュのPCX160、VVA効果で中速域から伸び上がるXフォース
原付二種のシグナス グリファスに続き、軽二輪クラスにXフォース ABSというニューモデルを投入したヤマハ。幅の広いバーハンドルやフラットなフロアボード、アグレッシブなスタイリングなどが特徴で、同系の155ccブルーコアエンジンを搭載するNMAX155とうまく差別化を図っている。
そんなXフォースを、軽二輪スクーター界でトップを快走するホンダ・PCX160と直接乗り比べることで、立ち位置を明確にしようというのが今回の企画だ。ちなみに国内での年間販売計画台数は、PCX160の8,000台に対してXフォースは3,000台と発表されており、その開きは小さくはない。
まずはエンジンから。両車ともスターターモーターとジェネレーターの機能を一体化したシステム(ホンダ:ACGスターター、ヤマハ:スマートモータージェネレーター)を採用しているため、始動時の音は非常に静かであり、その後に続くアイドリング時のサウンドも、交通量の多い場所では聞こえないほどに抑えられている。なお、PCX160はオンオフ可能なアイドリングストップシステムを採用するが、Xフォースには装備されていない。ちなみに同系エンジンのNMAX155は採用しているので、単純にコストの問題だろうか。
情報提供元 [ モーターファンバイクス ]
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