
トレーサー9 GT(888cc)
オーナー:RedZone Zeroさん
ウェビックコミュニティに投稿されているMYバイクを毎週1台紹介するこのコーナー。今回紹介するモデルはヤマハ「トレーサー9 GT」、オーナーは「RedZone Zero」さんです。
ヤマハ「トレーサー9GT」は、ネイキッドスポーツ「MT-09」やネオクラック「XSR900」と並び、基本設計を共有する888ccの直列3気筒エンジンを搭載する兄弟モデル。クロスプレーン・コンセプトというヤマハ独自のコンセプトに基づいた設計のエンジンは、燃焼タイミングやクランクシャフトのデザインがとても特徴的。出力も119PS/10000rpmと非常にパワフルでスポーティ。トレーサー9GTはそんなエンジンに、長距離高速走行に向いた装備を兼ね備えたツアラースタイルのモデルです。
しかし、ヤマハの開発コンセプトは「マルチロールファイター」。これは軍用機でいう、「戦闘も偵察もなんでもできる万能機」というカテゴリーなのですが、トレーサー9GTもこのコンセプトに応じた高い汎用性を持つモデルで、ツアラースタイルながらスポーツ走行が大得意。6軸IMUによる自動制御やセミアクティブサスペンションを搭載し、ワインディングや街乗りでも快適な性能を獲得しているのです。
そんなトレーサー9GTを選んだ「RedZone Zero」さんですが、高い性能とハイポテンシャルな装備に対してコストパフォーマンスを絶賛! また特に高速走行時、独特のフェアリング形状による高い防風性能を評価されており、クルーズコントロールを併用したら「楽ちん度合いは天国」という気に入りよう。高速道路でガツンと長距離移動し、ワインディングをしっかりスポーツできる楽しみはまさにマルチロールファイターですね!
とはいえ、スポーティ&ユースフルな性能の裏には難点もいくつか。「RedZone Zero」さんは「クラッチが遠い」「シートが硬すぎる」「足つきがきつい」といった気になるポイントも挙げられています。とくに大柄な車体は足つき注意! ということで、万能マシンが欲しいライダーは一度跨ってみると安心して検討できそうです。

大型スクリーンで高速走行性も高いトレーサー9GTはロングツアラーにピッタリ。パワフルなエンジンは振動も少なく、夜間はコーナリングランプで進行方向を照射する機能も。冬場には10段階ものグリップヒーターで快適!

足回りは「YAMAHA」ステッカーとレッドリムでドレスアップ。トレーサー9GTのホイールサイズ、タイヤはMT-09と同じなので、スポーツタイヤの選択肢が多いのも楽しい。
■購入動機
新たにツアラーモデルが欲しくて探していたところ、自分の好みにピッタリなバイクが発売されました。比較した車種は、FJR1300SA / NT1100 / Ninja1000 など。
■長所
■走行性能
スタイルが超カッコ良い。電子制御がテンコ盛りなのに価格がお手頃で、非常にコストパフォーマンスが高い。N718E 型エンジンはスムーズでとてもパワフル。高速走行時に於いても、振動が少なく防風効果もバツグンで、クルーズコントロールを使用すると、その楽ちん度合いは天国です。10段階のグリップヒーターのお陰で、冬季でもかなり快適です。
■短所
クラッチが遠い。アシストのお陰で軽いんですが、繋がってから放せる迄の距離が長い。バイワイヤアクセルのせいなのか、動き出してからでも、不用意にクラッチを放すとエンストします。クラッチレバー側にも調整機構を付けて頂きたかった。
ライダー用シートの座面は広くて良いがクッションが固すぎる。パッセンジャー側は程良いクッション性で良いんですが、鍛えたケツでもかなりしんどい。オプションのコンフォートシートが標準装備だったら良かったと思います。
シートを低い側にセットしても足付がきつい。カタログデータ程には感じられません。オプションのローダウンリンクへの交換が必須でした。
時計表示が小さいので、マルチメーター(右側)に時計表示が出来るようにして欲しい。
■これから買う人へのアドレス
足付に不安のある方は、試乗するか最低でも跨ってみてから判断した方が良いでしょう。これはどんなバイクでも共通ですが、オプションやカスタムに費用が掛かります。特にこのバイクの最大の魅力である積載性を発揮する為には、トップケースやパニアケースの購入がスマートですが、これが結構なお値段ですから事前に予算を考えておく方が良いと思います。
トレーサー9GTのユーザーレビューを確認
オーナー平均満足度4.16
評価人数: 102人
新車平均価格: 151.79万円
中古車平均価格: 131.45万円
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