
純正アクセサリーパーツのハイシートとグラブバーを装着したら、ほとんど非の打ちどころはナシ? いや、それはちょっと言い過ぎのような気がするが、上級仕様のSEは手放しで絶賛したくなるほど、完成度が高いバイクだったのだ。
REPORT●中村友彦(NAKAMURA Tomohiko)PHOTO●富樫秀明(TOGASHI Hideaki)
カワサキZ900RS SE……1.650.000円
■ライディングポジション ★★★★☆
開発ベースのZ900を含めた現代のスポーツネイキッドと比較すると、ハンドルはかなりのアップタイプで、上半身はビシッと直立。昨今のビッグバイクの日本仕様はローシートが標準というケースが増えていて、そういうモデルはシート~ステップの距離が短く、下半身に窮屈さを感じることが珍しくないものの、ステップが現代の基準で考えると前方/下方に設置されているからだろうか、Z900RSの場合は極端な違和感はなかった。SEの公称シート高はノーマル+10mmの810mmだが、足つき性はノーマルとほとんど同じ。
Z900RSとSEで両足がベッタリ地面に接地するには、170cm以上の身長が必要。ただしインターネットで調べてみると、160cm前後のライダーでも何とかなっているケースが多いようだ。ちなみに身長が182cmで、ロングランで尻に痛みを感じた僕は、ウレタン厚が+35mmのハイシートに興味津々なのだが、もし日本仕様が海外仕様と同じハイシートを標準装備していたら、このバイクの人気は現状ほど高くなかった……ような気がしないでもない。
情報提供元 [ モーターファンバイクス ]
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