
前後ショックやブレーキの改善で、バイクのフィーリングは激変する。Z900RSの上級仕様として2022年から発売が始まったSEは、その事実をわかりやすく体感させてくれるモデルだ。
REPORT●中村友彦(NAKAMURA Tomohiko)PHOTO●富樫秀明(TOGASHI Hideaki)
時間の経過で変化したノーマルの評価
2017年末の発売以来、日本の大型車市場で圧倒的な人気を獲得しているZ900RS。ただしこのバイクに対する僕の評価は、時間が経過するに従って微妙に下降しているのだった。と言っても、初めて乗ったときは常用域の楽しさに感心したのである。単純に往年のZ1/2の雰囲気を再現しただけではなく、よくぞ、現代の技術で日本の道路事情にマッチした並列4気筒車作ってくれた、という感じで。
ではどうして以後の評価が下がったのかと言うと、原因は多種多様なカスタム車だ。具体的には、ヨシムラ、ビトーR&D、アクティブ、ナイトロン、ラボ・カロッツェリア(オーリンズ)などが製作した秀逸なデモ車を体験したことで、ノーマルに感じていたマイナス要素が、明確になってしまったのである。
情報提供元 [ モーターファンバイクス ]
この記事にいいねする